惹かれあいしもの。レトロウィルス。人外を繋ぐ絆。裏切り。
 
黒き石。黒き意志。全ての負を取りこみし愚者。堕ちたる賢者。
 
組み合わせ。増幅させ。砕かせ。
 
植えつけろ、この場所に。
手に入れろ、新たなる種を。
縛りつけろ、囚われたる者として。
迎え入れろ、終わりなき夜を。
 
故に。
集え、その呼び声に従い。
開け、その身に秘めし衝動を。
鳴らせ、強固なる始まりの鎖を。
 
 
――All connect, All clear.
“P:everywhere” is completely.
 
 
 
そして。
 
塵よりイシは黄泉還り。≠Reverse,
事態は再び巡りだす。≠Rebirth.
 
異端なる事態すら無駄にする事なく。
それすらも活かせ、衝動の赴くままに。
 
 
“P:evoke” Re:start.
 


□MasterScene / 冴え凍る闇  ScenePlayer/----

「なぁ、冴。聞きたい事があるんだが。」
職員室で仕事をしていた僕に、高校からの親友が告げる言葉は恐れていたそれだった。


「――と言う感じの返答率だ。いやー、流石元俺らのクラスメイツ達。ノリが良いったらありゃしない。」
そう思わないか、と聞いてくる彼の手には同窓会の返信葉書。 ……何だかんだで自分達が取り仕切る事になってしまったソレ。
いや、それは良いとして。 軽く溜息を吐きながら、聞きたいことはと先を促す。

「……貴志や芳美にも聞いてみたが、2人とも知らないらしくてな。 いや、そもそも――」
「“思い出せない”んだ。なぜ引っ越したのか――何処へ引っ越したかすらも。」
「確か……ほれ、3つ目のあれを一緒に探したまでは覚えてるんだが。」
「『アイツは一体何処にいるのか。』……お前は何か知らないか?」

この時の僕は、果たしてどのような表情をしていたのだろうか。


何故、彼が思い出したのか……いや、分かっていた。あの時から今日と言う日が何時か来るとは。
だから、僕は。
目の前の“彼”に向け――手にある刃を振り下ろした。




□Opening−1 / 隠された三番目の謎  ScenePlayer/クララ・フォン・ブランデンブルク : 場所/教室  : 登場/不可

GM: 登場をー。
クララ: #1d10+38 2くらいで!
dice - Clara_v_B: 1d10=(3)=3+38=41

矢吹貴子は君のクラスメイトであり、友人だ。
仲良くなったきっかけは――確か君がこの学校に転校して来た際。
「外人転校生は珍しいから」と、突然メモ帳を片手に取材を申し込んできた時だった筈。
少々勢いが強いところもあれど、人当たりは良く、右も左も分からぬ状況で色々と教えてくれたのも事実。
故に……その彼女が此処2日前から妙に元気が無いのが気になった。

GM: はぁ、と窓の外をぼんやりと眺めながらも小さな溜息を洩らす貴子。
GM: それでも、君の視線に気付けばようやく笑顔を作り、何時ものように軽く手をふりふりとする。 ……何処か堅いものだけども。
クララ: 息を吐いてから 「貴子さん、どうしたの? 何か心配事でも?」
貴子: 「心配……まぁ、うん。心配事、かなぁ……。」 はふー。
貴子: 「何かねー、一昨日から妙にリアルで気味の悪い夢を見るようになって……ちょっとだけ寝不足続いててさ。」
GM: そう言うのに耐性はある筈だし、そんな物で怖がるようなタイプでも無い筈なんだけどねーと、苦笑しながら。
クララ: 「気味の悪い夢・・・? 誰にだって自分のことを全て分かってるわけではないしね。 でも、貴方がそういうのは確かに珍しいかも・・・」
クララ: 「どう? 話してみない・・? 少し楽になるかもしれないし。 できる事なら力になるわ」
貴子: 「……面白い話しになるかどうか、ちょっと分からないけどもねー。」  まぁ、それも良いかなと言いながら。
貴子: 「――夢の舞台はこの見慣れた学校、だけどその時だけは何かが違った非日常の空間でね。」
貴子: 「……そこに私が居たんだ。ううん、もしかしたら私だけじゃなかったかもしれないけど。」
貴子: 「そして視界の先には真っ暗な闇と、其処に潜む化物の様なもの。 それから私……私たちかな?逃げようと長い長い廊下をずっと走ってね。」
貴子: 「……やがて辿り着くのは何処かの教室。つまり行き止まり。 そこで私は捕まって……」
GM: そこまで言いかけて、はぁと溜息。軽く頭を振り。
貴子: 「たった……たった2回くらいしか見ていないのだけどもさ。これが妙に頭の中に残っちゃって。 ……今日もまた見ちゃうのかなぁと思うと、これが。」
クララ: 真摯そのもので聞いています
GM: 何かもう超ブルーですよお嬢さん。そんなノリを――頑張って作りながらも苦笑交えて話す。
貴子: 「……それとも、まさか呪――……」 また、呟きかけて言いかけて止める。ないわーとか言いながら。
クララ: 「それは、確かに怖い夢ね。」  呪いについては 「それはないでしょう」 受けて 
貴子: 「あ、いや、うん。 勿論分かってるよ?本当に信じてはいないデスヨ?私のキャラじゃないし!」 きりりっ。
貴子: 「――とは言え………………クララさんは、流石に知らないか。そもそも話自体知ってる人少ないし。」 はふりと。
クララ: 「話って?」
貴子: 「……日本の学校って言う場所には、古今東西津々浦々。どこであろうとも大抵あるものなのよね。 ――学校の怪談って言うのが。」
GM: 流石に海外の方は分からないけども、と苦笑して。
クララ: 「フォークロアなら、祖国にもいっぱい」 くすっと 「ここにもそれがあるの?」
貴子: 「勿論! 去年くらいには一度軽く特集を組んでやってやったくらいよ!浪漫だし!」
GM: 急に元気になりました。握り拳ぎゅむっと・
GM: まぁ、此処までの流れからある程度推測出来るだろうけど。 新聞部の子です(何
クララ: はーいw
貴子: 「まぁ、その時に後輩が似たような題材を取材してたって事もあったのだけども。 ともあれ、その時にちょっと面白いことを聞いてね。」
クララ: 「へぇ、それは、わたしも少し興味があるかも」 と乗ってみたり
貴子: 「何でもね、その時に仕入れた情報だと――“この学校には隠された三番目の七不思議がある”って話なのよ。」
貴子: 「……いや、どうして3番目なのかは私も知らないのだけど。」 てれ。
貴子: 「けど良いじゃない?燃えない?寧ろ萌えない?こう、青春時代の一ページ的な何か的で!」
クララ: 「3番目・・七不思議」 考え込んで混乱してみたり
GM: 目を輝かせて何か言ってます。
貴子: 「まぁ、簡単に言えば欠番があるって事よ。 こう言う欠番って、大抵は7番目の場合が多いのだけども。」
クララ: 「なるほどね。 青春の一ページかは分からないけれど・・・とっても面白そう」
GM: でしょでしょ?と、身を乗り出して。
貴子: 「仮にも新聞部として、他の怪談話は何度か耳にしたことがあるのだけどね。この話だけは資料が非常に少ないのよ。 ……まるで、作為的に消されたかのように。」
クララ: 「(やっぱりこういう風に話している方が貴子さんらしいわね) 作為的に消された・・・。」
貴子: 「それがこの間。本当に偶然なんだけど、軽くその話っぽいのを耳にしてね。 これは神が私に取材せよと言っている云々だと思って探ろうとしたのだけども……」
GM: その矢先にこの2日間の出来事ですよ、と項垂れて。まぢテンション下がるわー。
クララ: 「(偶然としても気になるわね・・・) なるほどね」
貴子: 「……よくよく考えてみれば、その後からなのよね。夢見たのって。 関係あるとは考えたくはな――……あ、いや、関係があるならあるで美味しい……いやいやいや。」
GM: 頭ぶんぶん。
クララ: 「美味しいって・・」苦笑しつつ
貴子: 「……はっ。 い、いや違うんですよ。これは仕方ないんですよ。新聞部に所属したが故のサガ……っ!」 くっ、私の左腕がー的に棒読み。
クララ: 「本当に新聞部が似合ってるわ」 にこっと
貴子: 「――そ、そうそう。 そう言えば、その時に変わったものを拾ったんだよねー。」 照れ隠しに無理やり話題を変えてみるテスト。
クララ: 「やっぱりそうしているのが一番貴方らしいもの。最初出会った時がそうだったように。」 「変わったもの?」
貴子: 「うん。 何か綺麗だったものだから思わず拾って、今お守り代わりにしてるんだけど――……」
GM: そんな事を言いながらポケットを探す。 探す。 さが、す……
貴子: 「…………してる筈、だったのに何故見つからないし……。」 がっくり。
クララ: 「あら・・・」 ちょっと慰めるそぶりをしつつ 「どんなものだったの?」
貴子: 「えっと、水晶みたいなもの。黒水晶って言うのかな? 確かにここに入れた筈なんだけど――」
GM: 見つからないなぁ、と軽く頭掻き。
クララ: 「どこかに落としてしまったのかしら。水晶なら落ちていても目立ちそうだけれど・・・」 下を軽く見回してみたり
貴子: 「んー……まぁ、もともとから拾いものだから別に問題は無いのだけども……。」
GM: 嫌な事って続くものだよね、と遠い目をしてぼやく。
クララ: 「たまたま・・よ。次はきっといい事が続く番。黒水晶は見かけたら拾っておくわ」
貴子: 「……ありがとう、クララさん。 そ、そうよね。次には次の風が吹く、きっとこの後は良い事が起きる筈――!」
クララ: 「それと、七不思議の事もできるだけの事はするから。人手が欲しかったら遠慮なく言ってね」
クララ: 「そうそう、その意気よ」 にこっと
GM: その科白に持つべきものは友達――!的な視線でクララさんの手ぎゅむ。きっと近いうちに新聞部からの勧誘があるな(何
クララ: わぁw



□Opening−2 / 動きだす刻  ScenePlayer/羽生 大助 : 場所/中庭  : 登場/不可

GM: 登場をー。
大助: #1d10+43
dice - Habu: 1d10=(6)=6+43=49

3日前、クロ高の職員室が何者かによって荒らされたらしいとの話を聞いた。
物取りの仕業かと思われているが、それにしてもその散乱っぷりは何かがそこで暴れたかのようなものだったらしい。
……まぁ、そんな話を聞いたところで。正直自分には何の関係もない。

――と、考えていたのだが。
その日以降、拭えない奇妙な感覚が学校を中心に発生している気がする。
果たして気のせいか、それとも――

GM: 「きゃあぁぁぁぁぁっ!?」
大助: いきなりだな(何)
GM: ホットスタートを心がけました(きりっ
GM: ともあれ、何処からか女性の悲鳴。 場所は――聞こえた方向からすると体育館の方か?
GM: ……そう言えばさっき、教師が其方の方へ向かっていたような気もする……。
大助: 「……面倒は真っ平ごめんなんだけどな」
大助: 言いつつ走るよ!
大助: 体育館の方ね!

GM: 君が体育館……の裏へと到着すれば、まず倒れている人影が視界に入る。
GM: 倒れているのは白衣を着込んだ保健の先生。 命に別状は無さそうだが、気絶している模様。
GM: そして、その先に――どう見ても人間には見えない、言うなれば人型の化物が一体。
GM: 明らかに敵意をむき出している様子から、彼女を襲ったのはこいつで間違いないだろう。
GM: そのままにしてたら、何かもう普通に保健の先生mogmogしちゃいそうな雰囲気はありそうな気はする!
大助: 倒れている人影を一瞥。しかる後に眼前の、ある意味で見慣れた化け物に目を移して、まただよって感じで溜息を吐く。
大助: じゃあ、さっき悲鳴上げてたし人が集まってくると面倒なんで≪ワーディング≫貼りながら牽制のために殴りかかってみるよ!
GM: しーん。
GM: ワーディングは はつどうしなかった!
大助: な、なんだってー
GM: まぁ、殴ると言うのであれば化物はあっさりと殴られますが。そして吹き飛ばされますが。
GM: そしてまぁ、そんな事をしていると。
大助: 吹っ飛んだ化け物と、殴った自分の右手を交互に見る。
GM: ?「――へぇ、まさかこんなに早く来るものだとは思わなかった。」
GM: 突如、何故か頭上より聞こえる声。
大助: 「能力が封じられてるってわけじゃないみたいだけど……」
大助: 声に反応して後ろへ跳躍、頭上を見上げる。
GM: よく見れば、体育館の屋上に誰かが立っているような気がする。気がする。
GM: その人影は軽く飛び降り、音も無く着地すれば。人影――謎の少年は君の方を見て嗤う。
“少年”: 「やぁやぁご同輩。ごきげんよう、お元気ですか……ってな?」
GM: 軽い口調で話しかけてきました。
大助: この場の雰囲気にそぐわない、軽薄な調子に顔を顰める。
GM: その姿は一見、どこにでもいるような男子学生に見える、が。
GM: ――屋上から飛び降りて無事な事とか、化物を目の前にして気にしない様子とか、軽く開けた胸元から覗く黒い結晶とか。 ……間違いなく同類だろう。
大助: 「何物だ、お前。UGN……じゃなさそうだな。FHか?」
大助: 悲鳴を聞きつけた誰かがやってこないかと、背後を気にしつつ。
“少年”: 「さーて、な。 どっちだと思う?どっちでも問題無いとは思うんだが。」
“少年”: 「――ところで。その女はお前の知り合いか? 大切な奴か? それとも……どこの誰とも知らない、完璧な赤の他人か?」
GM: 保健の先生を指差しつつ。
大助: 「知り合いってほどの知り合いでもないし、大切な人ってわけでもないし……まあ、赤の他人だな」
大助: それがどうしたとばかりに。
“少年”: 「なーるほど、ねぇ? ……ならばご同輩。 物は相談なんだが。」
GM: にやりと軽く、親しみを込めて笑いかけつつ。
“少年”: 「俺と一緒にこないか? これから起こるだろう祭りにゃ、人数が多ければ多いほど楽しめるってモノ。」
大助: にやりって親しみの笑いじゃねえよ。(何)
GM: てへ(何
“少年”: 「それに――俺と似たようなもの、持っているみたいだしなぁ。どうだ、ある意味似たような感じってのなら仲良くしたいものだと俺は思うが。」
大助: その言葉に右腕を隠すように、若干後ずさる。
大助: 「……客観的に見て、お前みたいなすごく怪しい奴に着いていくやつがいると思うか?」
“少年”: 「どうだい?どーせ其処の女、別に特別な知り合いでも何でもないんだろ? ……だったら、別に護る必要とかも無いんじゃね?」
“少年”: 「……冷てー事言ってくれるもんだなぁ、おい。」 むー、と不満を隠そうとせず。
大助: 「知り合いだからとか知り合いじゃないからとか、そういう話じゃないだろう? ……アレはお前の仕業じゃないのか」
大助: 目線でさきほど自分が吹き飛ばした化け物を示しつつ。
“少年”: 「ん? ああ、勿論俺おれ。祭の下準備として試しに運用してみたんだが……いやー、まさかこんなに早くお仲間が来るとは思いもしなくて。」
GM: 少年も化物の方を見た――と同時に。突然化物が弾け飛ぶ。
大助: 「そうかよ……!?」
GM: その弾け飛ぶ様子に、どうも従者っぽいかなーとは思った。 <化物
大助: 少年の言葉を聞いて殴りかかろうとしたところ、化け物が弾け飛んだので一瞬動きが止まる。
“少年”: 「……どうせお前もお仲間なんだ、自分を抑えつけてまで無駄な維持とかプライドとか張ったところで辛いだけだぜ?」
GM: なぁ、と今度は敵意を込めた視線で君を睨む。
大助: NPCはどんだけ従者使っても侵蝕率上がらないからいいよな!
GM: ははは(何
GM: と言う事でちょっと衝動判定しておきなされ。侵蝕を上げるのだけは勘弁してあげますから(きりっ
大助: なんだってー
大助: #4r10+1
dice - Habu: 4r10=(6,4,10,3)=Critical!!
dice - Habu: 1r10=(10)=Critical!!
dice - Habu: 1r10=(10)=Critical!!
dice - Habu: 1r10=(7)=37+1=38
大助: ……
大助: 38!
GM: ぇぇぇぇー
大助: どういうことなの……
GM: 今日がOPだけで良かったですね……(何
GM: 暫し君を睨みつけていたが――変化なし、と分かれば肩を竦め。
“少年”: 「――ま、良いさ。 どうせお前も直ぐに分かるだろう。」
“少年”: 「わざわざその本心を欺いてまでアイツ等の中に入ろうとするのが、どれだけ馬鹿らしく虚しい事かってなぁ!」
GM: 一瞬、激情のようなものが見える。 直ぐに笑みを貼り付けて。
大助: 「意地とかプライドとか知るかよ。ただ、お前の言うように他人を自分の欲望のために犠牲にするなんてことはしたくないだけだ」
“少年”: 「そう言うのを意地っ張りって言うんだよ。 ……どうせ、お前だってその奥底ではせいぜい食事程度としか思ってないんだろ?」
“少年”: 「素直になっちまえよ、自分の心に……なぁ?」
大助: 「……さあね。少なくとも……“こいつ”は腹が減って気が立ってるみたいだな!」
大助: とか言いつつ右手で殴りかかるよ!
GM: 避ける事もしないで素直に殴られる。
大助: ガッ
GM: 体育館の壁へと勢いで吹き飛ばされた後――先ほどの化物と同じように。 あっさりとその身が爆ぜた。
GM: 多分こっちも従者じゃないかなーとか。
大助: 「……クソッ、ムカつく奴だな」
大助: 殴った右手を睨みつけて、忌々しげに吐き捨てる。
GM: そして、静けさが戻――……
大助: 「……また面倒ごとに巻き込まれ……いや、今回は自分から首を突っ込んじまったな。くそ」
GM: 何かさっき、こっちの方で悲鳴が聞こえた気がしたんだよなーとかと。
GM: ざわざわと人が集まってくる気配が漂ってきた。
大助: 「やべ。……逃げるか」
大助: 面倒なので逃げる!
GM: はぶ君は うまくにげだした!
GM: 「――ってうお、先生!?」 「ちょ、ちょっと大丈夫ですか先生!?」 「おい、誰か救急車呼べ救急車!」
GM: そんな声がどんどんと遠ざかっていく。
大助: 「……UGNへ知らせ……たほうがいいんだろうな、これは。はぁ……」
大助: 体育館の上で夕焼け空を見ながらボヤいた。

GM: 風の噂……噂? ともあれ、その後にまた聞いた話では。
GM: どうやら保健の先生はそのまま入院する事になったらしい。
大助: まあどうせその辺はUGNが適当に処理したんだろう。
GM: そうですね。
GM: そしてきっと代わりの先生もその辺りから派遣されるんでしょうね(未来を見つつ
大助: なるほど……(何)


大助: あと少年に[執着/■嫌悪]でとっておきますよ。<シナリオロイス
GM: おっと、了解です。
GM: クララさんもシナリオロイス取ってないっすよな、今の内に良ければ。
クララ: ぁ、 そうでした ■好意/口不安 で
GM: ういさ。



□Opening−3 / 消えた彼の行方  ScenePlayer/御堂 忍 : 場所/半年前  : 登場/不可

GM: 登場をー。
: #1d10+37
dice - Shinobu: 1d10=(7)=7+37=44

今回の事は、恐らく自分が原因の一つを担っているだろう。と。
――半年前。彼は君に向け、確かにそう告げたのだった。

それは8年前。 彼――冴がまだ高校生だった頃まで遡る。
彼には友人が居た。晃野星夜、そして八渡純。 クラスの中で一人浮き気味だったところに声を掛けてくれた2人。
彼にとって初めての友人だった為、最初の内はぎこちなかったものの。次第に打ち解けて行き――
そんな彼らを引き裂いた出来事。 黒巣市で起こった連続殺傷事件。
“彼”は衝動と狂気をその身に纏い。その力を持て“彼”に襲いかかり。――そんな“彼”を、斬り伏せた事により。
事件は最悪の一歩手前で終わりを迎えた。

……迎えた、かのように見えていた。

: 「だけど――終わっていなかったのでしょう。この様な形でまた出会う事になろうとは……。」
GM: 病室で、そう言葉を続けるそっくりさん。
: 「その上で恨んでいると言うのであれば……狙いの一つに、僕の排除もあるだろうと言う事は考えています。」
: 頭から毛布を被りつつ何度も相づちを打ちながら、話を聞く。
: 「となれば、次に問題なのは何時動くのか。 ……流石にこればかりは、現時点では分からないとしか言いようがなくて。」
GM: お手伝いをお願いした手前ですが、と苦笑して。
: 「……なので暫く、僕の方で情報を集めてみようと思います。 ――何か異変などがあれば、直ぐに知らせます。」
GM: だからその時は、お手伝いをお願いしますね。
GM: 真摯に話を聞いてくれた事が嬉しかったのか、少し軽くなった笑みを浮かべて――あの時彼はそう言った、


GM: そして、半年後の今に続き。
GM: あれ以降、あの事件については特に話も上がる事なく。
GM: このまま、何事も無かったかのように過ごすことも出来るのではないか――そんな考えも過ぎり始めた頃になって。
: 「……………」
GM: ぴりり、と君の携帯から着信音が。
: 「っと」たまたま携帯を手にしていた処で、着信音に慌てて取り落としそうになりながらもディスプレイ部分を確認。
GM: どうも冴てんてーの義妹さんっぽい予感。
: 「はっ、はい。御堂です!」わたわたしながら電話に出る。
未音: 「あ、す、すいません。 神無月ですけど……お、お忙しい時間だったでしょうか……?」
: 「いえ、丁度休憩時間だったもので……大丈夫ですよ。はい」
: 「どうなさったんですか、未音さん?」
未音: 「そ、それなら良かった。 あの……つかぬ事をお伺いしますが。」
: 「…はい?」
未音: 「義兄さんに最近……お会いしましたか?」
GM: 恐る恐る。
: 「いえ。メールの返信が無かったもので、丁度今、電話を掛けようとしていたところだったのですが………自宅にも帰ってらっしゃらないので…?」
未音: 「……そう、ですか……。」 声からも分かるくらいのしょんぼりんぐ。
: てっきり、携帯を修理に出しているだけかと思っていたら。――これは、一体。
: 「…………あ、あの。冴さんは、いつから戻られていないのです?」
未音: 「もう4日も前になりますか……その後から家に戻ってなくて。 何時も遠方に行く際は必ず何処かで連絡をしてくれるのですけども……。」
: 両手で携帯を握り、自然と手で口元を隠すように包み込んで。
: 「よ、4日も!? …………分かりました、僕も彼を捜してみる事にします」
未音: 「私も義兄さんの携帯に電話をかけてたのですけども……それまではまだ呼び出し音が聞こえていたのが」
未音: 「先ほどから『電源が切れているか電波が届かない場所に』とのアナウンスに切り替わっていて……。」
: 「……………」
未音: 「……す、すいません。 お時間がある時でも良いので……義兄さんを見かけたらお願いします。」
: 4日前に失踪となれば、無操作状態ならバッテリーが切れる頃なのかもしれない。そう考えながらも、口には出さず。
: 「ええ。分かりました。…案外、携帯を変な処に置きっぱなしにして、連絡を入れたつもりで友人と出かけているだけかもしれませんが」後半、努めて明るく言って。
GM: それでは失礼致します、と言って通話が切れる。
: それでは、と一言告げて同じタイミングで通話を切る。
: 「…………今、が。“その時”なのかな…」
: 細く息を吐いた。
: 彼の決意と、お願いとを。それらを思い返しながら、手は自然に携帯に登録済みのUGNの番号を探り、発信ボタンを押していた。
: コールを数度。待っている間には、動揺と冷静さとが交互に押し寄せ。――そして。
: 「御堂です、こんにちは。…天城さんのお耳には、神無月冴さん失踪の報は、入っていますか?」
GM: 天城です、と言う短い声。 そして通話口より聞こえてくる声に暫し耳を傾け。
: 単刀直入。“失踪なんて大げさです”という返答を微かに期待しながらも、問い掛け。
美鈴: 「…………それは何方からお聞きになられましたか?」
GM: 暫し悩んだ結果の返答。
: 「み……彼の、義理の妹さんからです」
美鈴: 「そう、ですか……。」
: 「…冴さんは、何か特殊な依頼を受けているのです?」
美鈴: 「……失踪かどうかは兎も角として。神無月さんが数日前から黒羽学園を連絡も無しに欠席をしているとの話は聞いております。」
GM: その様な依頼も特には出してないとも答えつつ。
: 「学校も、ですか……」
: 「………では、彼が何をしようとしているかは察する事ができました」
美鈴: 「……特殊な依頼は出していませんが……現在、黒羽学園を中心に異変が起きつつある事もまた事実です。」
GM: 何をしようと?と促す様に。
: 「黒羽学園で、半年ほど前に起きた事件です。……僕が不甲斐なく操られてしまったあの一件で、彼は………」
美鈴: 「あの事件、ですか……。」 ふむ、と少し考えるようにして。
: どう言えばいいのかと、言葉を切り、少し考えて。「…『過去の清算』をしなくちゃいけないと言っていました」
美鈴: 「――現在。 黒羽学園にて起こっている異変を調査する為に協力者を募っているところではあります。」
: 「その定員に、空きはありますか?」即座に言葉が口を突いて出た。
: 「――あんな事をした僕が、そんな申し出をするのもどうかと思うのですが」
美鈴: 「黒羽学園の保健医の方が、その異変に巻き込まれ負傷。 現在、その人の代わりに派遣する人を募集していますが。」
: 「行きます。僕に、行かせてください」
: 「冴と、約束を交わしたんです」
美鈴: 「……分かりました。 それでは、説明を致しますので一度此方にお越し願えませんか?」
: 約束した僕にしか出来ないとばかりに自負を込めて、強い意志と口調で頼み込んで。
: 「はい。直ぐに」
: 返事をして電話を切り、他の医師に急遽代理を頼み込んでからタクシーを呼んで支部へと向かった。
: そして、ロイスをば。
: いきなりなんですけど、固定ロイスの神無月冴のロイスをSに。
GM: おっと、了解です。
大助: タイタスにするんじゃないのか
GM: らめぇぇぇぇ
: しないよ!(何)
: そして八渡 純には■執着/猜疑心でロイスを取得。以上です。
GM: 了解ですの。



□MasterScene / 星、廻るとき  ScenePlayer/----

「冴の奴も大変だなぁ、また出張か?」
あいつの仕事熱心さはまぢ凄いとは思うが。息抜きの時間とかあるのだろうかとは時折思う。
まー、それを潰してる原因の一つを作っているのが俺な気もしなくはないが。欠伸混じりに携帯弄り――ドン、と。
「他人事のように言う暇があれば手を動かしな、やるべき事は沢山ある。」
「……相変わらず手厳しーねぇ、四季守てんてー。」
頭上への衝撃と共に軽く振り。怖い怖いとぼやきながらも携帯をしまう。

「……そう言やー、四季守先生は知ってるか?ほれ、高校時代に流行った音楽室の 「知らん。」
即答かよ、と肩を竦め。懲りた様子もなくちょっと失礼と席を立つ。
職員室を出る自分に突き刺さる視線には気付かない振りをして。
――故に。 その視線が含む意味にも気付かないままだった。


自販機の前に立ち、一人ぼんやりと考える。
自分でも理由は分からんが。どうにもこうにも気になって仕方がない。
普段なら便り無しは無事な証拠とでも言い、細かな事には気にしない筈だろうに。

ちゃりん。
投入口に入れ損ねた小銭が軽い音を立てて転がる。
慌てて拾おうと視線で追い――ふと、見えた足に顔を上げ。

「……お前、なんで……!?」

小さく嗤い、歩き去る奴の後を急ぎ追うが。
その姿は直ぐに、まるで夢幻のように掻き消える。

頭の中に響く警鐘のようなものですら。
今の俺なら、気付かぬ振りをする事も容易に出来るだろう。




□Opening−4 / 消失の事実  ScenePlayer/相模 明良 : 場所/支部長室  : 登場/不可

GM: 登場をー。
明良: #1d10+40
dice - Akira_S: 1d10=(3)=3+40=43

「黒羽学園を中心に、最近奇妙な現象が確認されています。」
君を目の前にして、支部長代理はそう話題を切り出した。

明良: 「ついに、一般生徒とオーヴァード生徒との割合が半々にでもなりましたか」(何)
美鈴: 「それもそれで奇妙な事ではありますが。」(何
美鈴: 「最初に確認されたのは4日前ですか。 黒羽学園内にてワーディングが展開されないと言う連絡を受けました。」
GM: ほら、明良さんと同じクラスの大助君ねとか言いつつ。
明良: 「同じことなかったですか。この前」にゃん。(何)
美鈴: 「そうですね、半年前にも似たような現象が確認されていました。」
明良: ハブられ先輩かー。ほふん。頷いて先を促す。
大助: ハブられとか言うな(何)
GM: 先輩じゃなくて同学年だよ(何
明良: えっ一年生wwwwww
GM: ・・・・・・・
GM: あれ、明良さん1年生だっけ(何 <2年だと思ってた
GM: ごめんじゃあ先輩だな!(何
明良: 2ndで中学生だったから3rdでは高校生だな(何)
GM: やっちまったぜ★
美鈴: 「また、それとの関係は今現在は確認取れていませんが。 黒羽学園内にて従者を操り、生徒に危害を加えている者も存在していると。」
明良: 「………」
明良: 「きっとしのむー先生がまた犯人だと思います」どやっ
: 濡れ衣(何)
明良: ふんふん言いつつ、うさたんのメモ帳にメモ書き。ワーディングが展開されなくてー、従者が暴れててー。
美鈴: 「後ほど言う予定ではありましたが、御堂先生は今回保健医として黒羽学園に入っていただきます。」 きりっ。
: (てれてれ)
明良: 「まさかの」にゃん。(何)
明良: 「冴てんてーと一緒の顔で大丈夫なんですかー」まあどうでもいっか!と思いなおしてかっぱえびせんを食べて。
美鈴: 「ワーディングが開かない範囲は少しずつではありますが拡大している模様で。 このまま時間が経てば、市内にまで範囲が広がってしまうでしょう。」
明良: そういや冴先生最近見なかったなー、とか思っておくとする!
美鈴: 「……これもまた現在関係があるかは不明ですが。 数日前から所在が分からないとの報告を受けています。」
明良: 「モロ関係しているとおもいます…」きりっ(何)
GM: そう言えばその日辺りに職員室に物盗りが現れたらしいとかそう言う噂も聞いた気がするとか言った事も思い出しました!(何
明良: ワーディングが展開されなくなったことが確認されたのは4日前で、なんか物取りが出て、冴先生が同日に居なくなった、と。犯人はサエ、とメモ書きしつつ。
明良: 「ワーディングが出来ないのは、この市においては大惨事に繋がりかねませんな。早急に調べてみるとしましょう」よーし。ぱたんとうさたんのメモ帳を閉じて。
美鈴: 「従者による犯行だと思わしき黒羽学園生徒の襲撃も日に日に話が上がってきていますので。 御堂さんとも協力して調査の方を宜しくお願い致します。」
明良: 「おういえー。あきらん頑張ってきまーす」きゃっきゃ。
明良: とりあえずはみどー先生とコンタクトを取って、羽生せんぱいにでも当時の状況を聞きに行くか。簡単に頭の中で予定を立てて、立ち上がる。
明良: 「他に何か、事件の事で気になることとかありますかー」ぽてし。首を傾げた。
美鈴: 「そう、ですね……」
明良: 良い子の姿勢でお返事を待つ(U・ω・)
美鈴: 「軽く話を聞いたところによると。 従者を操っていたと思わしき者は強い憎悪の念を抱いている模様です。」
美鈴: 「何に対してか、誰に対してかは不明ですが……。」
GM: 今のところで気になる部分はこの辺りだろうか、と。
明良: よしよし了解。頷いて返して、じゃあいってきまーすと手を振って支部長室を出ていく。
明良: 「半年前は───そうでした。たしか、学園に紛れ込んだ狼さんを追いかけるので大変だったんでしたな」にゃん。後ろ手で扉を閉めつつ。
明良: 「───おおかみさんおおかみさん。どこに隠れていますか」また逢いにいきますよー。にゃん。
明良: 甘く歌うように口ずさんで、ふんふん言いつつ狩人は去りました!的な感じでおk(何)
GM: おk(何



□Opening−5 / そして悪夢は再び巡る  ScenePlayer/津嶋 皓 : 場所/教室  : 登場/不可

GM: 登場をー。
: #1d10+32
dice - kou_t: 1d10=(8)=8+32=40
: 40%

宮本大吾。君のクラスメイトの一人であり、空手部の主将をやっている事もあってリーダーシップにも優れた奴だ。
――まぁ、その分直情的な部分があるが。何処か熱いそれは、寧ろ彼の長所の一つでもあるだろう。
そんな彼が、最近……いや、もう少し前からか。 ともあれ、元気が無いように見える。
……原因は何となく分かる。 最近不登校気味になった、大吾の彼女についてだろう。

SubM: 放課後になったが部活に行く訳でもなく座ったまま。携帯を取り出してじっと見る。
: 鞄を取り上げ、さて……と見上げた先に映った姿。一瞬躊躇いつつも通りがかりにと其方に近付き。
SubM: 大柄な体つきでたどたどしい感じで携帯を操作し。メールを送る。そして即座に返信がない事で溜息をつく。
: 「宮本、HR終わったよ。……誰かに連絡してたの?」
: おやん。とその様子に微かに首かしげ。
SubM: 大吾はああ、と。向き直って。
大吾: 「彼女だよ。ここの所連絡無くてな」
SubM: そういって溜息を再び。
: 「そっか……最近姿見ないけど──調子でも悪いとか?」
大吾: 「…ん…?ああ…そうだな」
SubM: 一瞬考えて
GM: 大吾と彼女――同じクラスメイトの田沼 美樹は少なくとも半年以上前からの付き合いではある筈だ、とか思い出した。
大吾: 「睡眠不足からくる体調不良、かね」
SubM: そういう大吾も目の下に疲労のあと。
: 「家とか様子見に行ったりとかしてるんだろ? いや、僕が言うことじゃないと思うけど……睡眠不足?」
: 「なんか、おまえの方も眠れてない感じだけど大丈夫? 素直に帰って休んだ方がいいんじゃないかな、その様子だと」
: 些か覗き込むように相手の顔を見て。
大吾: 「ああ。夢見が悪いとかで睡眠不足…らしいな。閉じこもりっきり。メールもこないし電話も出ない」お手上げのポーズ。
大吾: 「彼女が心配だからと言って俺まで落ち込んでどうする。引退までの指導もあるのに」
: 「夢見、かぁ」うーん。と唸りつつ
SubM: お前何言ってんだ、的なニュアンス。
: 「だな。お前らしくないよ、元気ないのって。田沼さんが戻ってきた時にそれじゃまた心配させるだろ?」
大吾: 「そうなんだが。心配なことは心配でな」
: 「戻ってくる彼女の為に、おまえの方は普段通りでいてやらなきゃ」
SubM: これははっきりという。
大吾: 「そうなんだがな。割り切るまではいかんわな」
: まぁ、その気持ちは解るけど。と、小さく呟き、頷いて。
SubM: つられて苦笑して。
大吾: 「お前も彼女出来たら心境はわかるさ」
SubM: 断言。
SubM: そわそわしてメールのチェックをする大吾。
: 「え、なにそれ独り身な僕への当てつけ? 酷いなぁ。宮本」あはは。と笑い飛ばす。
大吾: 「お前も人気あるんだがな。こっそりとは言わないぐらいの。不思議でならない」はっはっは。
大吾: 「いや。間違えたか。お前は、だな」
SubM: がしがしと頭を掻いて。
: 「『は』とかなにそれ」はい? と軽く不可解に首かしげ。
大吾: 「まぁ
大吾: 「まぁ。実際だな」
SubM: 話を変えるように。
: うん。と話す気になったっぽい様子に頷いた。
大吾: 「彼氏彼女の関係になっても突っ込んだ話とかできない訳だ。『お前なんで来ないんだよ』とか」
SubM: なぁ。わかれよ、と言外に。
: 「うーん、まぁ、そういうものなのかもね」こく。と頷く。人一人を完全に解るまで踏み込むには、関係が深くても勇気がいるだろう。とは解る。
GM: まぁ、そんな会話をきゃっきゃうふふと続けているとですね。
GM: 唐突に、大吾の携帯が大音量で鳴り響く。 マナーモードにしときなさいよ(何
: 「うわっ!?」不意打ちに驚いた(何)
GM: 着信名は田沼美樹。
大吾: 「『美樹、放課後どこに寄っていく?』と聞くだけに力が必要な状況がわかるか!」力説しつつ。
: 「ちょ、宮本、教室でそれは拙いって! 放課後だからまだいいけどさ!」
SubM: おう、悪いなとあんまり悪そうな感じをせずに電話をとる。
: 「いや、それは遠慮し過ぎ」突っ込みつつ、電話に出た様子に口を噤んだ。
大吾: 「おう…宮本だ。美樹…どうした?」
SubM: 皓にやっと電話来たよ、的な表情を向けつつ
: よかったなー。と頷き返しつつ。訊くともなしに会話を聞いている。いや、聞こえてるだけですよ? 場所的に(何)
大吾: 「…………」
SubM: 大吾の表情から笑みが消える。
: おや? と、その様子に此方も表情を僅かに変えて。どうした? と目線で問う。
大吾: 「…おい!お前!」
SubM: まだ放課後で人もいるのに携帯に向けて大声出して。
: 「──宮本?」
大吾: 「…くそっ!何だよ!」
: 不穏な様子に思わず声が出た。
SubM: 椅子を蹴っ飛ばして立ち上がり。携帯を持ったまま教室を出ていく。
: 「一体どうしたの? 田沼さん、何を言ってきた──おい?」
: ただならぬ様子に宮本を追いかけようと此方も歩を進める。
GM: それでは、大吾を追いかけようとした君は。
GM: 本当に何気なく、視線を窓の外へと動かして見る。
SubM: 教室に入れ替わりに入ろうとした生徒も突き飛ばして出ていく。それぐらいに余裕がない。
GM: 「うおっ!?あぶねぇな!」  「ちょっと、何よ一体ー!?」
GM: 人が居ようとお構いなしに進む大吾と君との距離は確実に離されていく。
: 「宮本、ちょっと、ど──……?」引き留めようとした声が、もう一方の騒然とした声途切れた。
GM: 大吾に突き飛ばされた人がまたよろけ、君の方へと倒れ込み――その時に、はっきりと。 それが目に入ってしまった。
GM: 窓の外から見える屋上。 その上に、見覚えのある――具体的に言えば、先ほど話題に上げていた彼女の姿。
: おっと。と突き飛ばされた生徒をとっさに受け止め、視線は外に流れ、え。と息を呑んだ。
: 「ちょっと、宮本、待って、あれ、田沼さん……!?」屋上にいるその姿を確認し、些か距離の離れたクラスメイトを大声で呼び止めようと。
GM: 片手を真っ黒にさせながら。 何故か彼女はフェンスの向こう側に立っていた。
GM: 大吾からの返答は無い。 ――どうやら大分先へと進んでしまったらしい。
: 「ちょっと、冗談だろ……!?」
: 声まで蒼褪めていると自覚しつつ。支えた生徒を放し、廊下を駆け出す。──あの場所までの最短距離はと、校舎構造を思い出しつつ、走った。
: どうか、自分か、宮本がたどり着くまで、彼女の姿がそこにあることを願いつつ。





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