□Middle−1 / 不穏な予感  ScenePlayer/橋場 直行 : Area/商店街  : Entry/可

GM: 登場をー。
直之: #1d10+36
dice - Naoyuki: 1d10=(8)=8+36=44
直之: 結構上がってきてる。
真夜: みなぎってる
GM: なんで皆そんなに高いの?(じゅんすいなめ

GM: 葬式が終わって、それから暫く経ち。
GM: その日、母親に頼まれたお使いをこなしていた君は、ふと視界の隅に見知った顔が映った気がして。
GM: 視線を動かせば、人気の少ない喫茶店のその奥にて。祐大が誰かと話している姿が見えた。
GM: 俯き、深刻そうな顔をする祐大とは対象的に、その様子をどこか面白がっているようにも見える男。
GM: どうやら彼らの話し合いも丁度終わったところだったらしく、その男は伝票を持って席を立つ。
GM: そしてその場に祐大が一人残されていた。
直之: 普段だったら決して一人で入ることもない喫茶店に入店して、偶然を装って声を掛ける。
直之: 「祐兄、こんな所で会うだなんて奇遇だね」
祐大: 「っ!? ……あ、ああ。直行か。偶然だな……。」
GM: 一瞬派手に驚いて。見知った顔だと分かれば苦笑した。
直之: すれ違い様に顔を記憶した、先の男が座っていた席に腰を下ろして。
直之: 「驚きすぎだよ。…って、誰かと待ち合わせしてたのかな」テーブル上に残った、飲みかけのカップに視線を落とした。
祐大: 「……ああ、そうだな。正確には待ち合わせ“した”後だけど。」
直之: テーブルの上に肘を載せ、手を組んで。「随分疲れてるね。あまり良い話じゃなかったのかな?」
祐大: 「いや、その――そうだな、逆だ。僕にとっては、良い話だ。」
直之: 少し身を乗り出す。
直之: 「“例”の話?」
GM: 少しの間、迷って。水を一気に飲み干して。
祐大: 「ああ。……バス事件の事について調べている記者がいてね、色々と協力を頼まれた。」
直之: 「へえ。僕にも話を聞かせてもらいたいな」
祐大: 「彼の話だと――いや、推測も勿論交じってるって話だけどさ。」
祐大: 「今回の事件、やはり警察が何かを隠ぺいしようとしていると見ているらしい。」
直之: 「………」だろうなあ、と内心思った。公的機関の関与がなければ、あの規模の隠蔽は不可能だ。
直之: 「その記者さん自身は、事件に関する有力な手掛かりとかを持っているのかな?」
祐大: 「事故現場とされる場所に事故の形跡とかは無かったらしいし、バスの車体にもそのようなものは見当たらなかったと言っていた。」
祐大: 「……死体の損傷具合についてもおかしいと、言っていたよ。」
祐大: 「今回の事件について、特に信頼できる筋から話を入手する事が出来るとは言っていたな。スポンサーのようなものがついているらしい。」
直之: 「ふむふむ」
直之: 「話はそれで全部だったかな? できれば固有名詞とかは僕の前では暈かさないでくれると、とても嬉しい」
直之: 「推理に使いたい情報もあるしね」 眼鏡の奥の目が、やんわりと笑う。
祐大: 「ざっくりとは、そうだね。松阪さんも――あっと、記者さんの名前だけどね。用事があるとかで、今日は帰ってしまったようだし。」
直之: 「ふーん」 松阪さん。きっと信頼筋から情報を得に行くんだろうなあ、と頷いて。
祐大: 「……勿論、たかだかこれだけの情報で信用できるか、できないかと言われたら――……」
祐大: 「だけど、それでも。 ……信じてみたいんだ。何としてでも、真実が知りたいんだ。」
直之: 「そうだね。情報は一つでも多い方がいいから」
祐大: 「ああ。……警察は信用できないから、ね。」 苦笑を洩らして立ち上がる。
祐大: 「ともあれ、僕もそろそろ行くよ。直行はどうする?」
直之: 気を済ませる為――ではなく、真実を突き止めるために。
直之: 「僕は雑誌読んでから帰るよ。お小遣い限られてるからね」
祐大: 「そうか、大変だな。」 それだけ言って、トレイを持ち上げ――そこで、止まる。なにかを考えるようにして。
祐大: 「――もしも、もしもだ。この世に魔法があるとして……失ったものが取り返せるかもしれないと言ったら。直行、君は……信じるかい?」
直之: 思いがけない言葉に、きょとんとして。
直之: 「どうかなあ。もしかしたらそういう魔法もあるのかもしれないけれど、それが人の手に負えるものかどうかは疑問だね」
祐大: 「そうか……いや、うん。ごめん、何でもないんだ。……忘れてほしい。」
直之: 「でも、信じたいっていう気持ちは分かるよ」
直之: 慰めのような言葉を掛けて、今度こそ彼を見送る。
GM: その言葉に、小さくありがとうと告げ。 そのまま喫茶店を後にする。
直之: 「――魔法、ね」
辰芳: #1d10+64
dice - Tatuyoshi: 1d10=(7)=7+64=71
GM: (噴いた
真夜: おじさまー!(何)
直之: もしかしたらそういう魔法もあるのかもしれない。例えば、この事件を隠蔽した組織とかが――関わっているとするならば。
真夜: #1d10+51
dice - Maya-T: 1d10=(5)=5+51=56
直之: 小さな体を椅子の背に預けて、天井を見上げた。
直之: ウロとか強化人間とか…(何)
真夜: ハハハ(何
辰芳: 「ちょっといいか」
直之: 「アッ、ハイ?」
辰芳: 白髪交じりの長身の男。
直之: 中学生に見られちゃったかな、と。些かバツの悪い顔をしながら、話しかけられた方を向く。
辰芳: 「松阪、という男について面識はあるのか。君は」
真夜: 「……」丁度後ろの座席で声をかけようとした、が。先客がいたので聞き体勢。
直之: 「ええと……」誰だっけかと首を傾げ。
辰芳: 懐からちらりと手帳を見せて身分を明かしつつ。
直之: 「喫茶店に入る時に、すれ違ったみたいですけども」
辰芳: 「先ほど警察が隠蔽していると言っていた記者の名前だがな」
辰芳: 「そうか」
辰芳: 言葉を短く切る。
直之: 一瞬見せられた手帳は、確かに警察の物だと判別できた。少し、頬を緩めて。
直之: 「先日のバス行方不明事件について追っているジャーナリストさんですよね。週刊誌で名前を何度か見たことがありましたよ」
辰芳: 「そうだな」
辰芳: 店員に珈琲を注文しつつも立ったまま。
直之: 「おじさんも、あの事件の真相を追っているんですか? あ、僕はカフェオレお願いします」ちゃっかりと自分の分もオーダー。
辰芳: 「その松阪が接触していたのが、君の連れになるな」
直之: 「そうなりますね。……っと、話があるんでしたら、どうぞ掛けて下さいよ」
直之: 「長くなるかもしれませんから」
辰芳: 「そうしようか。失礼する」席に座る。
辰芳: 煙草を取り出そうとして再びしまう。
直之: 「率直に言って。僕も、祐兄……ええと、犠牲者の身内なんですが、彼も、事件について納得してるわけじゃあないんです」
直之: 「そして、さっきの松坂さんというジャーナリストさんもそうですよね」
辰芳: 「現在先日のバス行方不明事件について調査している斎藤だ。そこの刑事課にいる」目線で外をさして。改めて名乗り。
辰芳: 「だろうな」
直之: 見た目の幼さとはそぐわない、利発な目を刑事に向けて。
辰芳: 「警察発表は事故と断定している」
直之: 「じゃあおじさんは、どうして彼を追っているんですか?」
辰芳: 「これは事故として扱った方がいいと警察では考えているからだ」
直之: 「なるほど」 素直に頷いた。
辰芳: 「無造作に暴き立てる真実が必ずしも正しいと限らない」
直之: 此処が警察側の妥協点なのだろう。――となれば。
辰芳: 「そして現場には現場のする事がある」
辰芳: 「松阪が知りえている情報のソース元が知りたかったのだがな。君ではないらしい」
直之: 「なるほど――警察では対処しきれない事件、というわけですね」ハッキリと口にする。
直之: 好奇心いっぱいの眼差しで、上背のある刑事を見上げて。
真夜: 「……」そこまで推察できてるのか、と、後ろの座席で形だけコーヒーを飲みつつ耳を欹てる。
辰芳: 「そうなるな」運ばれてきた珈琲を飲みつつ。
直之: 「多分、僕なら協力できることがあると思いますよ」
辰芳: 「ほぅ」
直之: 「できればテレビや新聞、週刊誌みたいなフィルターの掛かった情報じゃなくて、現場に近いところで事件を見たいんですけど」
直之: 自信たっぷりに言い放つ。
直之: 「だって僕は天才ですから」
辰芳: 「…ふぅ」
辰芳: 「…お前のような素人が勝手な判断で現場を荒らして、何ができる。遊びでやってるんじゃないんだぞ!」
辰芳: 乱暴に珈琲カップをテーブルに叩きつける。
直之: 「……あっ、信じていませんね、その沈黙と溜息と叱咤激励は!」
直之: 恫喝にビクッとしながらも、負けじと言い返す。
真夜: 「天才でも何でも──それ以上、踏み込むつもりなら」と、更に背後の座席から声が。
辰芳: 「………っ…」怒気のまま何か言いだそうとしたが止める。
真夜: 「後戻りは出来ない」すっと立ち上がり、《ワーディング》。
真夜: 世界が、色を失う。
直之: 「……これは…?」視界が突然モノクロに変わり、自分と目の前の刑事、そして後方から姿を現した人物のみがその空間の唯中に在る。
直之: 世界を変えた、声の方向へと向き直る。
真夜: 「これが、今あなたが踏み込もうとしている。隔絶した世界」ゆっくりと立ち上がるは、高校生ほどの少女。
辰芳: 「…お前らか」
直之: 「これは、一体……」急激に有様の変わった世界に、心が乱れ動いたが。それと同時に湧き上がる感情があった。
真夜: 「ええ。いつもご協力感謝しますよ。斎藤警部」
直之: 「そっか…僕はようやく知覚できたんだ。隠された真実の世界に」
辰芳: 「…ふん」苦虫をかみつぶしたような顔。
真夜: 「今ならまだ、あなたの言うフィルターの掛かった世界に戻してあげることも出来ます」
直之: 「…真実が隠された世界に? 無理だよ、僕はこの世界に興味を持ってしまった」
直之: 「この世界に、あのバス行方不明事件の真相が隠されているというならば。僕には退くことができない」
真夜: 「…そうですか」溜息をつき。
直之: もう一つの世界の存在を知った。その事実のみで、脳内では物凄い勢いでパズルのピースが埋まってゆく。
真夜: ダンッ!
真夜: 一瞬で少年の間合いに踏み込み、左手で首根っこを掴み、地面に引き倒す。
真夜: そして右腕からライフルの銃身をポップアップし、額に突きつける。
直之: 「う、あっ…!?」高速思考の最中、あっさりと引き倒される。
真夜: 「いきがるんじゃねーぞ。ド素人」今までの口調とは違う、ドスの聞いた声。
直之: 額に突きつけられた鉄の硬さと、鋭く投げつけられた冷ややかな声に、本能的に身が竦んだ。
真夜: 「これがお前が今、踏み込もうとしている世界だ」
真夜: 「実戦なら頭が吹っ飛んでんぞ」銃口に力を込める。
辰芳: 「そこまでにしておけ」
直之: 「…………」 身近に迫る死の恐怖に、喉を涸らしながらも。それでも彼女を見上げ。
辰芳: 火のついていない煙草を咥えて。
真夜: 「………」その言葉に銃口を腕に戻し、左腕を離して立ちあがる。
直之: 解放されても、暫くはそのまま動けないでいたが、呻きながらもゆるりと身を起こす。
辰芳: 「皆には事故として扱った方がいい。こういう事も理由の一つだ」
直之: 「――表沙汰には出来ないから、こうやって裏で強引に解決を図ろう、っていう話ですか」
辰芳: 「じゃあ天才のお前」
直之: 「はい」
辰芳: 「こういう事が明るみになって誰か得するのか」
辰芳: 「納得するのと解決するのは全く違う
直之: 「無い、でしょうね。暴力団の抗争が日常茶飯事な世界に、普通の人だったら耐えられない」
辰芳: 「強硬策で強引に解決する、というのは単純に見えてそうでない所もあるんだよ」
辰芳: 「だから興味本位で探るのは諦めろ。俺が迷惑する」
直之: 「興味本位じゃありませんよ」
直之: 「友人と、その友人の大事な人達の願いを叶えたいんです」
辰芳: 顎で真夜に合図。もう適当なこと言ったらこいつ拘束して記憶操作かけちまいな、という合図。
真夜: 「……」一つ頷く。
辰芳: 「改めて聞くが。お前は何を協力できるんだ」
直之: 「しいて言えば、あなた方に足りない分野になるでしょうね」
直之: 「僕はこの通り、社会的に子供で、腕力があるわけでもない」
直之: 「僕は頭脳で協力できます」
辰芳: 「…まぁいいだろう」
辰芳: 「能力なんざ。別にお前でなくても事足りる」
直之: 引き倒されて付いた埃を手で払って。
辰芳: 「事件関係者との繋がりがあり、情報提供が見込める、という事で協力してもらうとする」
直之: 「じゃあ、僕の甘さを僕自身に知らしめてやってくださいな。僕は協力を渋るつもりなんてありませんから」
辰芳: 「こいつの身の安全は…天童寺お前が何とかしろ」
辰芳: 面倒そうに。
直之: ここで引き下がるつもりは毛頭なかった。真実の片鱗に掠めた手をしっかりと握りしめて、己を奮い立たせる。
真夜: 「わかりました。私ともう1人いるので後で話は通しておきます」一つ頷く。
辰芳: 「その時は自分の甘さは自分で知れ。自分が掴みたいと言った真実だろうからな」
直之: 「そうさせていただきます」
辰芳: 「こいつが手荒な事をしたのは謝ろう
辰芳: 再び面倒そうに。
直之: 「いいえ。殺意は無いと思っていましたから」
真夜: 「……」肩を竦める。
直之: 「どれだけ痛めつけられるのかなと、そこだけは怖かったですけどね」
直之: これだけで済んで良かったですよ。ぐるぐると腕を回す。
直之: 「それじゃあすみませんが、僕にも何か有益な情報を下さい」
辰芳: 「…まぁいい。説教臭くなるのは止めるとしよう」
直之: 図々しく申し出た!(何)
辰芳: 「天童寺。言ってやれ。あと坊主。一応お前も名乗れ」
直之: はた、と気づいて照れくさそうに笑う。
真夜: 「……了解」溜息。
直之: 「案外、僕も動揺してたんだなあ……橋場直行、高校三年生です」
真夜: 「…申し遅れましたね。私は天童寺 真夜と言います」
辰芳: 「斎藤だ」
辰芳: 「後なんかひとりいるらしいが今はいない」
辰芳: 酷く苦々しそうに。
直之: 「天童寺さんに斎藤さん。これからもよろしくお願いしますね」
直之: KY的に握手の手を差し出す。
真夜: 「……」握手の手を握る。
直之: よろしく、と笑顔を向けながらシェイクハンド。
直之: じー、と斎藤さんを見る。
辰芳: 「で。話をするか」
辰芳: スルーした!
直之: スルーされた! しょうがないなーと手を引っ込める。
真夜: 「そうですね」
GM: では、そんなやり取りをしていると。 天童寺さんの携帯に電話が。
真夜: 「…もしもし」と携帯を耳に当てる。
GM: 『今、宜しいですか?“継ぎ接ぎの射手”。』
GM: 電話の相手は黒巣支部長・天城久枝。
真夜: 「…構いませんよ、支部長」
GM: 『先ほど病院より連絡が入りました。――生存者の少女が目を覚ましたようです。』
天城: 『これより病院に向かい、彼女の様子を見てきて欲しいのですが……。』
天城: 『その上で、出来る事ならば……彼女が一体、今回の事件で何を見たのか。その事についても調べて貰いたいのです。』
真夜: 「了解しました」
GM: 宜しくお願い致します、と告げて電話は切れる。
真夜: 「……わかりました」と聞いて携帯を耳から離す。
辰芳: 「…あいつか」
真夜: 「ええ。生存者が目を覚ましたようです」
辰芳: 「…丁度いい。そこの坊主も連れて行ってやれ」
直之: 「ありがとうございます!」ぱぁぁぁぁっ。
真夜: 「……わかりました」
辰芳: 「責任は俺がとる」
真夜: 「…では、行きましょうか」
直之: 「はい!」
辰芳: 伝票を持って先に立ち上がり。
直之: 見えない尻尾をぱたぱた振りながら、二人の後に付いていった。
辰芳: そのまま出ていく。
真夜: 「その目でしかと見きわめるといいです。あなたが踏み込もうとしている世界を」とだけ言って《ワーディング》を解除し、外に出て行く。



□Middle−2 / 目覚め  ScenePlayer/天童寺 真夜 : Area/病院  : Entry/可

(本文)

GM: 登場をー。
真夜: #1d10+56 登場
dice - Maya-T: 1d10=(4)=4+56=60
直之: #1d10+44
dice - Naoyuki: 1d10=(5)=5+44=49

GM: 廃館にて保護された生存者は、その後UGNの息の掛った病院へと運ばれていた。
GM: 検査の結果、酷く衰弱していたもののそれ以外に目立った外傷はないとされて。
GM: あとは目を覚ますのを待つだけとなっていた。

GM: スタッフの話によると、少女の事についても既に情報操作が行われているらしく。
GM: 対外的には、彼女はバス事件とは別の事件によって巻き込まれた事になっていた。
GM: また彼女の家族についてもその様に記憶操作が行われているが。
GM: 当の少女本人についてはまだどうするかは決まっていない――と言う事も告げられた。

スタッフ: 「天童寺さんは刑事として現在話を通してあります。それでは……。」
直之: 「………」
GM: そう言って、病室の扉を開ける。
真夜: 「……」スタッフに一つ頷き、病室に入る。
直之: ひょこひょこと勝手にその後ろについて入ってゆく(何)
GM: 中には病院着に身を包んだ少女が、ぼんやりとベッドに寝そべりながら天井を眺めていた。
GM: あ、名前は既に告げられてるって事で……(何 <まぁ満月なんで
真夜: ハーイ(何
真夜: 「…身体の方は、どうですか?」
満月: 「……もう、痛く、ないです。」
GM: 声の方を振り返りながら、かすれ声で呟く。
真夜: 「それはよかったです。少し、お話を聞かせてもらっても大丈夫ですか?」
満月: 「…………」
GM: 何を聞かれるのかと、怖々した目を向け。
真夜: 「なにがあったか。ゆっくりでいいので、聞かせてもらえますか?」
満月: 「…………おぼえて、ないです。」
真夜: 「覚えてない、ですか・・・?」
GM: 念を押されると、居心地の悪そうに視線を動かし。反対側に顔を向ける。
直之: 「思い出したくないのかな?」思わず後ろから声が出る。
GM: 指摘されると大げさにビクッと身体を震わせ。ぎゅっとシーツを掴む。
満月: 「……ち、ちが……違います。ほ、本当に……覚えてないんです。何も見てないんです!」
真夜: 「……そう、ですか」なんとなく察し、返事を返す。
GM: まるで何かに怯えるかのように。
直之: ふむ。首を傾げながら思案した。彼女の言葉を信じるには、不自然なやり取りだった。
直之: 「覚えてないんだったら、そんなに怖がらなくてもいいんだよ?」
直之: 「この人は、理由もなく怖いことをするお姉さんじゃないからね」
満月: 「――………」
満月: 「ち、違う……違うんです。違うんです!言っちゃ、だめだって……言ったら……!」
直之: 「……」天童寺さんと顔を見合わせる。
GM: 起き上がり、君たちの方を見て。 その口が、声も無く。『殺される』、と動かされ。
直之: 突っ込んだこと訊いちゃっていいですか? と。
GM: その瞬間、激しく咳きこみ始めた。
真夜: 「………」橋場さんの要望を手で止め多とことで異変に気付き「…大丈夫ですか!?」
直之: 「っと」開きかけた口を閉ざして。
真夜: ナースコールのスイッチを押す。
辰芳: #1d10+71
dice - Tatuyoshi: 1d10=(8)=8+71=79
直之: 「脅されている」 独り言のように、ぽつりと呟いた。
GM: その咳は止まる事もなく。ナースコールを押されると、外に待機していたスタッフが病室に入ってくる。
真夜: 「一度出ましょうか。これ以上私たちがいても身体に障るだけです」
直之: 邪魔にならないよう壁際に寄りながらも、咳き込む彼女をじっと見つめる。
辰芳: スタッフと一緒に入ってくる。
真夜: 「先ほど振りですね、斎藤警部」
GM: まぁ、ナースさんに混じってスタッフさんが部屋の外で天童寺さんに手を振るよ。
辰芳: ちらりと様子を見て病室から出る。
真夜: とりあえず声だけかけてスタッフのほうへ。
スタッフ: 「すいません、連絡が遅れまして……斎藤刑事もお疲れ様です。」
GM: 頭を下げつつ。
真夜: 「お気になさらず。で、なんですか?」
スタッフ: 「あの娘に関してなのですが……どうも――恐らく犯人によってだと思われますが、何らかの細工と申しますか。施されているようでして。」
辰芳: 「だろうな」
GM: まぁ、何らかのエフェクトなり何なりがかけられてるっぽい的な。
真夜: 「そのようですね。何らかのエフェクトで言動を操作されているようです」
辰芳: 「見ている限りでは条件で発動するタイプのようだな」
真夜: 「そのようですね」
スタッフ: 「流石のご推察ですね……此方でもその様に判断致しました。 恐らく、無理に今回の事について話させようとすると、その……」
GM: 下手をしたら命を落としかねないかもしれない、と言いづらそうに続け。
辰芳: 「だろうな」
真夜: 「…でしょうね。何らかの方法で解除しない限り、情報は出せそうにありません」
スタッフ: 「あと、これは今回の件に直接関係するかどうかは不明ですが――」
真夜: 「はい」
スタッフ: 「市内にて、“マスターレイス”……日下部仁の姿が確認された模様です。警戒に当たって欲しいと。」
真夜: 「……大物が出てきましたね」眉を顰める。
GM: それでは、と伝える事だけ伝えて去っていくスタッフ。
辰芳: 「…まっとうに当たるには無理があるな」
真夜: 「ええ、まっとうにぶつかってどれだけ被害が出るか考えたくもありません」溜息。
明良: #1d10+48
dice - Akira: 1d10=(10)=10+48=58
明良: wwwwwwwwwwww
直之: 皆大きいよ(何)
真夜: みなぎってきたー(何
明良: 58%でランドセル背負いながら登場しますね☆(oゝω・)b
GM: どうしてこうなった……(何
辰芳: GMに対するさつ…やるきがみなぎるみなぎる
明良: ゴムの利いたスニーカーが廊下からかるい音を引き出す。ぽてぽてぽて。3人の大人の前で足を止めたしょうがくせい。
真夜: 「お疲れ様です。相模さん」と、明らかに場違いな小学生に声をかける。
辰芳: 「やっぱりお前か」
明良: 「“継ぎ接ぎの射手”」 表情のないうわめづかい。
真夜: 「なんですか?」
明良: うん、とでもいうように、老刑事に頷いた。幼げにまるい目がちらり、と見知らぬ高校生を見上げた。
辰芳: 「今回の協力者だ」
辰芳: 説明追加。
明良: 「マークの資料は見ている」
直之: 「君が遭ったのは人災かな? 当たっていたら頷いてくれる? 無理かな?」背景で満月に問いかけている僕(何)
明良: 平坦な物言い。うん、と頷く仕草だけは子供じみたそれ。
明良: 「情報収集の結果が出た」
真夜: 「仕事早くて何よりです」
明良: 資料を出した俺だ!という事で適当に情報収集しちゃっていいですかね(何)
GM: 良いすよ、調べたい事をどうぞ(何
明良: まずはなんだ、例の事故っぽい事件のの詳細についてだろうか。
明良: 記者のバックについてでもいいが、とりあえずUGNの資料を持ってきた感じで。(何)
辰芳: 知人の子供の事を思い出し。どうにもUGNの子供達のシステム―気に入らない。
明良: ぼくは例の事件についての詳細で!
GM: バス事件は噂かUGNかなー。
明良: んじゃUGNで。まずは私から。
明良: #3r10+1+6 コネあり
dice - Akira: 3r10=(9,10,5)=Critical!!
dice - Akira: 1r10=(5)=15+7=22
明良: どや(`・ω・´)
GM: (噴いた
真夜: 流石のデータベースだな・・・(何)
GM: なんだこのダイス、何で今回こんなに出目高いの……(何
明良: エリートですから(´,,・ω・,,`)
真夜: じゃあ僕はみつきちさんについて調べるね(何
GM: 満月……はUGNだな(何
直之: そしたら僕は松坂さんについてかな。
真夜: #4r10+1+4 ではコネありで
dice - Maya-T: 4r10=(5,1,9,4)=9+5=14
GM: 松阪さんは裏社会で。
真夜: 14と出た。
辰芳: 頑張ったら調べられるけれど何か調べてほしいことあるか?(何
GM: 案外に高いな……(何
明良: 松坂のバックについて?(何)
真夜: データベース直結組みだからな我ら(何)
明良: (みゅーん)
GM: それは直接は調べられないかな……(何 <バック
GM: まぁ、現状分だけ先に出しても良いけど……(何
明良: んじゃ松坂が絡んだPC1の従兄についてとか(何)
GM: 祐大なら噂・UGNかな(何
直之: それこそこっちが調べる対象じゃないかな(何)<祐大
辰芳: じゃあ松阪自分調べるよ(何
真夜: 逆にすべき?(何)
GM: うん、それはそう思う(何
直之: じゃあトレードしましょう。僕は祐兄で。
直之: 意志+《コンセントレイト/生き字引》 侵蝕値+4→53%
辰芳: あいよ。
直之: #6r7+1+1
dice - Naoyuki: 6r7=(8,1,5,6,7,7)=Critical!!
dice - Naoyuki: 3r7=(2,5,3)=15+2=17
直之: 17。
明良: 社会1なのにエフェクトとアイテムを最大限に生かしたパーティが我々(何)
直之: 社会は……2だ!(どーん)
真夜: そうですね(何)
明良: なん…だと…?(`・ω・´)
GM: てぇか刑事さんなら裏社会に技能あったよね(何 <技能書かれてないけど
辰芳: #5r8+1 《無形の影/コンセントレイト》 侵食率:85
dice - Tatuyoshi: 5r8=(9,2,1,3,9)=Critical!!
dice - Tatuyoshi: 2r8=(6,1)=16+1=17
辰芳: 17。
GM: これはひどい。主に侵蝕が。
真夜: 侵蝕率85・・・?(何)
辰芳: (侵食率は見なかったことにする)
GM: ま、まぁ出すか……(何
辰芳: 出さないと
辰芳: えびせんを改修する
辰芳: 回収
真夜: アッー(何
明良: らめぇ
GM: (チョコえびせんに改修

GM: ・バス行方不明事件
GM: 数週間前に黒巣市内を走っていた市営のバスが、路線ルートから突如車体ごと姿を消してそのまま行方不明になった事で世間の注目を一時的に浴びた事件。
GM: それから暫くして郊外のとある山の麓でバスと乗員乗客の死体を発見、世間的には事故として発表されてお茶の間での話題も一気に終息した。
GM: 実際には同じ山奥の廃館内が事件現場であり、一般的に発表されているのはUGNによる情報操作が行われた結果。
GM: 発見された死体は全て、人体の一部がレネゲイドクリスタル化しており、何らかのR事件に巻き込まれたものと見られている。
GM: 同じ場所で発見された生存者に対しても情報操作と家族に対する記憶操作が行われており、現在は別の事件によって行方不明になっていたと言う事にされている。
GM: また、今回の件について“マスターレイス”も何らかの探りを入れているらしい。

GM: ・晃野満月
GM: バス行方不明事件の唯一の生存者で、市内の中学校に通う中学一年生。
GM: 知り合いのシスターのところに友人と遊びに行こうとしてバスに乗り込んだところ、今回の事件に巻き込まれる。
GM: 黒い物に妙に強い反応を示しており、目覚めた当初は黒い服の男がいるとパニック状態に陥っていた。
GM: また、恐らくバス事件の犯人によってエフェクトのようなものがかけられている。具体的には『絶対の枷』(※演出込みの部分があるのでバックトラック等には換算されません)
GM: これにより、彼女の口から事件の事を喋るのに制限がかけられている模様。

GM: ・田村祐大
GM: 黒巣市に住む男性。2年前に学生時代より付き合っていた彼女・瞳と結婚、今年度中には待望の子供を授かる筈だった。
GM: とても仲の良い夫婦で、休日などは一緒に出かける姿などが目撃されている。
GM: 今回の事故によって瞳を失うが、警察の発表に疑問を抱いており信用していない。
GM: 祐大・瞳ともに一般人だが、瞳は賢者の石の適合者としてFHから目をつけられていた節がある。

GM: ・松坂伸太郎
GM: 記者。配慮のない強引な聞き込みや、時には真偽不明の事を記事にする等、悪い意味で有名な人物。
GM: 現在はバス事件について調査を行っているが、決して正義感などではなく自分の名を上げるために行動しているに過ぎない。
GM: 今回の件では女性のスポンサーがついたと話しており、何やら羽振りが良くなったらしいとの噂がある。

GM: こんなとこかな……。
明良: ほふん。高校生の制服をくいっと掴んだ。
直之: 「ん、え?」
直之: 「君も関係者?」
GM: ああ、あと“マスターレイス”と結晶についても調査可能です。此処では無理だけど……(何
真夜: ハーイ(何)
直之: 場違いな小学生の幾分低い位置にある目線に合わせて、少し屈む。
明良: うん。平坦な顔で頷いた。
明良: 「────田村祐大を唆した記者がいるね。その記者のスポンサーについて、どう思う?」
明良: 幼さしか感じられないまるい瞳に、なんの感情も乗せず見上げた。
直之: 天童寺さんが言ってた子だろうと思いつつ。「関係者でもない松坂さんが独力で情報を得たことに疑問を感じていたよ」
明良: 「では、松坂記者をスポンサードする理由はなんだ?」
明良: 響くのは滑舌の悪さも抜けない子供じみた声。
直之: 「僕を試したいのかな? いいよ、答えてあげる」笑って。
辰芳: 別段吸うでもなく煙草を咥える。
真夜: 「……」邪魔するでもなくその光景を見ている。
直之: 「情報の流出先として考えられる項目は二つ。事件を追う君達の中に情報提供者がいる説。もう一つ。この事件を起こした者である説」
明良: プラスチィックのような安価で無機質な瞳で見上げた。もう一つを促す。
明良: 吟味して、頷いた。
明良: 「……ジョン・フォン・ノイマン」呟く。
直之: 「前者であれば、“此方の”世界を隠蔽することを良く思っていない派閥の関与。」
直之: 「後者であれば、そもそもこの世界の有り様に様々な理由から納得がいっていない複数の反社会的な者達の関与」
直之: 「今回の件について言えば、遠因として前者の関与も少なからずあるかもしれないけれど、メインは後者だろうね。」
直之: 「あの事件そのものは、非人道的すぎる――とは、僕の感情だけど」
直之: 「で」
明良: 「──十分に合格点だ。禁断の箱を開けたもの。で、あれば田村祐大のように記憶を改竄する必要もない、か」
明良: ひとりごちる。頷いて、半機械の女を見つめた。
直之: 「スポンサーの正体についてだけど……ああ、もういいんだね」
真夜: 「……いいでしょう」その視線に頷く。
明良: 「もういいよ。それについては、“我々も心当たりがある”」
直之: 淀みなく自説を提示していたが、彼女の興味が変わった事に些か落胆して。
直之: 「松坂氏は、攪乱なんじゃないかな」
辰芳: 「言うだけの事はあるな」小さく笑って。
明良: 「それもあるだろうね」
真夜: 「流石、ノイマンシドロームと言うべきですか」
明良: よいせ。ランドセルを背負い直した。
直之: 「なるほど、これはノイマン症候群っていうのかー」かの天才の名を冠した名称に納得して。
真夜: 「把握が早くて助かります」
直之: 一応、今の推測を《インスピレーション》で行ったことにして、推測が正しいかGMに問い合わせさせていただいてもよろしいでしょうか?(何)
辰芳: 顎に手をやって思考する。
明良: 中学生じみた童顔の少年の、その陰の向こうに僅かに怯える少女の姿が目に映った。一息、少年が何かを考える仕草をすればそちらに視線を戻す。
GM: 大体はあってる……か、な。ただちょっと後半は少し違うと言うか……(何
直之: おういえ。
直之: 「………うーん。現状はまだ推測の域を得ないなあ。情報がもう少し欲しい」
明良: 「それを確かめたいと思うか」
GM: まぁ、犯人側の者から情報を得ていると言うのは間違いないかと。
直之: 「当然」
明良: 「なら協力を申し出よう。──“オーヴァード”。それが君の立場だ」
辰芳: 「…面倒見てやれ。相模」
明良: いいか、と一息を置くように。幼さしか残らない表情に、老いが滲む目を乗せ、刑事に頷いた。
明良: 「この世界には、君が察するように。世の理から外れたものが居る」
明良: 「それから世界を護るのが───我々だ。UGN。ユニバーサル・ガーディアン・ネットワーク」
直之: 「じゃなきゃ、僕は此処に居ない。UGNからの要請、ありがたく受けさせてもらうよ」
明良: 「よろしく頼むよ。──君には十分な素質がある」
明良: ちんまい手を、低い背の高さから繰り出した。まんまるい目が見つめ上げる。
直之: 「ありがとう。僕は橋場直行。君は?」握手の手を差しだして。
直之: #握手の手を差しだして。 を削除。
直之: 差し出された手を握った。
明良: 「“異端審問”。アイアンメイデン。──世の、そして人の理からはみ出たものを処分するための道具だよ」
直之: 「そっか。何だか厳めしいね」
直之: 端的な感想を述べながら、笑った。
明良: きりっ。まじめに決めた少女の胸元に、小学校のエンブレムとさがみあきら、と普通の名札が見えた。
明良: ちっちゃくチューリップのマーク。
GM: まぁ、そんな挨拶を交わしているとまた携帯に連絡が。今度は斎藤刑事。
直之: さがみ、あきら。――なるほど。渾名で呼び合うのが慣習になっているんだなと納得しながら、心の中で彼女の名前を復唱する。
辰芳: 「ああ」
辰芳: 普通に携帯をとる。
京極: 『ああ、辰さんですか?すいません、先ほど小耳にはさんだんですけど……。』
辰芳: 「お前、東雲とヤマの捜査終わってるんだろうな…まぁいい。話せ」
京極: 『も、勿論それは現在進行形で――いや、まぁそれは良いんですよ!いや良くないですけど!』
辰芳: 「いいから」話せ、と。強く言葉を放つ。
京極: 『あ、ハイ。あの、バスの件で――えーっと、ほら。館あるじゃないですか。』
京極: 『どうも、あの辺りで何者かが数日前からうろついているとか言う情報が入ってきまして。それで、その……』
GM: 万が一ってこともありますし、と言う事で連絡してきたらしい。
辰芳: 「お前、現場の警戒強めろって言っておいたよな…それでこれか…」
辰芳: 「いい。現場出向いて見てくる」
京極: 『す、すいません……お願いします……。』
GM: そう言って電話が切れる。
明良: 「彼は、私が見ておく」
明良: 通話を切り終えた刑事を静かに見上げた。足りない背。
明良: 「気を付けて」
辰芳: 「そうしてくれ。天童寺は好きにしろ」
真夜: 「そうさせてもらいます」
真夜: 「では、改めて命じましょう。"継ぎ接ぎの射手"より"異端審問"へ。任務内容にその少年──『橋場直行』の護衛を追加」
辰芳: 「坊主はそいつのいう事をよく聞いて引き出して考えろ」顎で明良を指して。
明良: 了解、と機械で覆われた女の眼差しに応える口調で忠実に頷いた。
直之: 「はーい」
辰芳: 荒々しく病院を出ていこうとするが。立ち止まり。
直之: 小さい子に教えて貰うのは微妙な感じもしたけれど、経験には叶わない分野もある。素直にこの子から教えてもらうことにしよう。
辰芳: 「やる」上着の中から某スナック菓子の袋出して明良にほおり投げる。
辰芳: 頭を掻きつつ。そのまま出ていく。
明良: きゃっち。一拍。視線をそれから投げた人物の高さへと上げた時には、もう後ろ姿しか見えなかった。
明良: 「……………かっぱえびせん?」
明良: にゃーん。ふしぎそうに呟いて、ぱっけのマークをちんまい小指ではじいた。
真夜: 「お菓子ですね」
直之: 「美味しいよ」
明良: なるほど。こくり。あとで食うべし。
明良: 私に味覚がないのは知っているだろうにな。──それでも、分かった上でも、渡した老刑事の心境は、今の自分にはよく分からなかった。
直之: 「それじゃあね、満月ちゃん」もう一度部屋を覗いて、彼女に手を振ってから皆に付いていった。
GM: 再び開かれた扉より掛けられた声にもびくついて。それでもどこか寂しげに、その扉に視線を向けた。



□Middle−3 / 怪しい影  ScenePlayer/斎藤 辰芳 : Area/廃館  : Entry/可

GM: 登場をー。
辰芳: #1d10+85
dice - Tatuyoshi: 1d10=(9)=9+85=94
辰芳: よーし
真夜: あーあ・・・(何)
GM: なぁ、何で登場侵蝕振り直しのアイテム持たなかったの……(何
真夜: #1d10+60 登場
dice - Maya-T: 1d10=(7)=7+60=67
直之: 生き急ぎ過ぎでしょ(何)
直之: #1d10+53
dice - Naoyuki: 1d10=(6)=6+53=59

GM: 部下の報告に従い、君は急ぎ廃館へと訪れた。
GM: 表向きだとこの場は事件現場と近くとも関係が無いために、麓に比べれば警備が緩いところも見受けられはしたけども。
GM: それでも侵入者が現れないようにする見張りの強化などは確かに行われていた。
GM: ――少なくとも、普通の人間が入り込まないようにするためには不足は無い筈だった。

辰芳: くたびれたコートポケットに手を入れ。煙草を取り出す。
辰芳: 底を叩いて煙草を抜き咥える。
GM: 見回っていた警官が、斎藤さんに気付くとお疲れ様ですと言いながら敬礼。
辰芳: 空いた手で敬礼を返し。
辰芳: 「状況は」
直之: 当然のように、その後ろから付いてゆく。いっそ堂々としている方が上手くいくものだ。
警官: 「付近で何者かがうろついているとの話でしたが、現在のところこの辺りで不審者などの発見はまだ……」
真夜: 「……」同様に後ろから付いていく。
辰芳: 「構わん。警戒を続けろ」
警官: 「了解いたしました。」
GM: 持ち場に戻る警官。
辰芳: KEEP OUTと書かれたテープを乗り越える。
辰芳: 廃館へと向かう。
真夜: 「もし不審者がオーヴァードだった場合、警備はあってないようなものですが・・・ね」と言いつつ後に続く。
GM: 廃館の中はぱっと見、天童寺さん達が入った当初と変わらないように見えますな。地下に続く階段も今は壁で防がれてる。
GM: 防がれてるってか、最初の時のように戻ってると言うか。
真夜: 「…何も変わらないように見えますが」
辰芳: 「さぁな」
直之: きょろきょろしながら入っていく。
真夜: 「異常があるとすれば・・・」地下階段を塞ぐ壁を見る。
辰芳: 壁って警察かUGNが埋め立てた奴だよな…(何)
明良: 知覚判定させられた隠し扉じゃない?(何)
真夜: うむ(何
直之: 「この奥ですよね?」隠し扉を探る。
GM: あ、いや埋め立ててないよ(何
真夜: 「ええ。この向こうに地下への階段があります」
GM: 探ったら普通に扉が開く。
GM: まぁ、UGN側としても調査とかが必要でしょうからの。まだ埋めてない(何
直之: 「明かりはありますか?」
辰芳: とりあえずは、とライターで明かりをつけつつ。
直之: 隠し扉の構造を脳内で組み立てながら、奥へと続く暗がりを見やる。
辰芳: 後は表で借りてきたライトで足元を照らす。
辰芳: ライトを直行に渡しつつ。
GM: まぁ、下まで下がっていくと。やはり以前来た時のように扉があって――よく見たらちょっとだけ扉が開いてる。
真夜: 「……扉が、開いている…?」手の明かりを消す。
直之: ライトで階段を照らしながら先へと進み、扉を見つければそこで立ち止まる。
直之: 「天童寺さん達が前回ここに来た時とは、少し状況が異なるようですね」
真夜: 「UGNの調査が入ってるなら私のほうにも話が入ってきてる筈なんですが、ね・・・」
直之: そう言いざま、おもむろにその扉を開ける。
辰芳: 「UGNじゃないんだろ」
辰芳: 「探りを入れてきているのが誰か、忘れたわけでもあるまい」
真夜: 「…そうでしたね」
GM: じゃあ扉を開けたところで。 奥から一瞬強烈な光とシャッター音が響きわたる。
真夜: 「……っ!」反射的に橋場さんをグイッと後ろに引っ張り、入れ替わるように前に出る。
直之: 眩しさに手で顔を覆いつつ、目を細めて指の間から中を覗き見……引っ張られた(何)
真夜: この状況で素人をこれ以上前には出せん(何
直之: 軽々と後ろへと追いやられます(何)
GM: 「いやはや――なかなか良い顔をしていらっしゃる皆さんだ。」
辰芳: 《ワーディング》を展開する。
GM: 部屋の中に、カメラを構えた男が一人。ワーディングが張られても素知らぬ顔で。
真夜: 「………」じゃき、とライフルを出し、構える。
辰芳: 「何処の差し金だ」
辰芳: 煙草に火をつける。
松坂: 「さぁてね?それにわざわざ支援者の事は軽々しく言う物でもないと思ってるんでねぇ、旦那。」
松坂: 「いやはやしかし――旦那はどうしてわざわざこんなところへ?」
松坂: 「此処は事故現場に近いにせよ、それ以上は特にない筈だと聞いていましたがねぇ。」
GM: ニヤニヤと。
辰芳: 「最近羽振りがいいようだったな」
辰芳: 煙を吐きだし。
松坂: 「必要経費として色々と頂いてねぇ。 ……で、俺の質問には答えてくれないのかい?」
辰芳: 「警護している場所に潜り込んで何かを探している奴がいる、との通報があってな」
辰芳: 「大方お前だろうと思っていた」
松坂: 「成る程ねぇ、それでわざわざご足労をと。」
辰芳: 「で。お前は何をしている」
松坂: 「――いやいや、何をと申されましても。」
松坂: 「たまたま事故現場から離れてぶらぶら散策していたら、素敵な館が目に入ったからふらりふらーりと……」
松坂: 「……と言う辺りの説明でどうだい?」
GM: 大げさに肩を竦めつつ。
辰芳: 「ないな」
真夜: 「……」銃を眼前の男に突きつけたまま、聞き体勢。
直之: 満面の笑顔を浮かべて後ろから見ている。
松坂: 「だわなぁ。 ――ま、ぶっちゃけちまいなよ旦那。此処なんだろ?」
松坂: 「それに、刑事として来たのならば後ろのお若いお二人さんについては、どうやって説明をつけるつもりなんだい?」
GM: 銃を見れば怖い怖いと面白そうに。
辰芳: 「民間の協力者と言えるな」
辰芳: 「お前に何の、と聞くことは出来ない」
辰芳: 煙草を咥え直し。
辰芳: 「さっさと吐いたらどうだ。ここはお前では入ることが出来ない場所。質問しているのは俺だ」
辰芳: 「答えろ。誰に頼まれてお前はここにいる」
辰芳: 「答えられない事はない」
松坂: 「――鈍いねぇ、或いは気付かない振りをしてるとか?」
松坂: 「まぁ良いさ、此処に俺がいるのは単に俺が頼んだからさ。是非とも真実を知りえる場所を教えてほしいってさぁ。」
松坂: 「それで、此処に入った理由さね。 ――ま、こう言う事だわなぁ!」
GM: 片手に黒い石をちらつかせて、能力――と言うか《神出鬼没》使用でシーンから退場。
辰芳: 「ふん」
松坂: 「――真実が知れ渡る時ももう直ぐさ、旦那ぁ。 俺たちの手で時代が進むのを待っていろってね!」
GM: それだけの言葉を残して消えた。
真夜: 「……」チッ、と舌打ちし、ライフルを下ろす。
直之: 「いやあ、これは予想外」姿が消えたことに、きょとんとしつつ。
直之: 「あの石、なかなか凄いですね」
辰芳: 「話にあったものだからな」
直之: 「あれが賢者の石とやらでしょうか? それとも類するものかな?」
真夜: 「オーヴァードの能力は、常識では測れません」
辰芳: 「オーヴァードの能力は常識では測れないが、人間性は測れる。酔ってるだけだ」
直之: 「あははっ。それは言えるかもしれませんね」
辰芳: 「俺からしたらあいつとそう大差ないと思っていた訳だが。坊主」
辰芳: 灰を落とし。
直之: 「僕のことですか?」
辰芳: 「そうだ」
直之: 「心外ですね」
辰芳: 「自分で天才という奴と自称ジャーナリストと一見そうは変わらんよ」
直之: 「なるほど。僕なりに気を遣って口を挟まないつもりだったんですが」
辰芳: 「流石にあれとは違うとは思ってはいる」
直之: 「代わりに彼を言い負かしてあげれば良かったですね」
辰芳: 「昔から言われる、ああいう大人になるなよ、という教訓だな。覚えておけよ。坊主」
辰芳: 面倒そうに吸い終わった煙草を投げ捨てる。
真夜: 「まぁ、反面教師という奴ですね」
直之: 「ふーむ。まあ、心しておくことにします」納得できない不機嫌さを隠そうともせず、視線を逸らした。
直之: 「ともあれ、せっかく此処に来たのだから、調査させていただいてもいいですか?」
辰芳: 「むしろそれが重要だろう。其の為にお前らを連れてきた」
辰芳: 「あいつはおまけだ」
真夜: 「そうですね、寧ろそっちがメインですし」
辰芳: 「分かることを探せ」
GM: まぁ、調べたい事があれば。
直之: 「この空間に、この大きさのバスが在る。その謎が――案外あっさり解けてしまったことだし。別の謎を探しますよ」
真夜: 「あのバスくらいなら、やろうと思えば私でも出来ますよ」
辰芳: 「そうしてくれ。…俺も年だからめまぐるしい展開に幾分疲れている」
真夜: 項目はレイスさんと結晶だったな、橋場さんと自分で分担するか(何)
GM: その二つすね(何
直之: 「レネゲイドってのは凄いね、瞬間転移の力も存在する。研究するのも面白そうだなあ」
GM: レイスさん・結晶ともUGNで。
真夜: どっちのほうが難易度高いとか分かりますかね?
辰芳: 「坊主。これは一つ言っておく」
直之: 「何ですか?」
GM: 両方とも似たような感じかな。 <難易度
真夜: あいさー
直之: レイスはあまり馴染みが無いので、結晶の方を調べたいかな。
真夜: では自分はマスターレイスを。
辰芳: 「もしこの事件の生き残りである晃野に対するお前の態度が気に入らなかったのなら。」
辰芳: 「周囲が何と言われようとお前を拘束し。叩きだしていた」
辰芳: 「口で言うだけの興味本位だけでもない、と判断したからだ」
辰芳: 「レネゲイドという不可思議なものに遭って幸運と思うだけの奴なら面を出せ。殴ってやる」
辰芳: 「レネゲイドも所詮は人間が使うものだ。ヒトデナシが扱うなら言葉も拳も変わらん」
真夜: #4r10+1+4 そんなやり取りを横目にマスターレイス調査。コネ・データブレイン込み
dice - Maya-T: 4r10=(3,6,5,7)=7+5=12
直之: 一瞬、むっとするけれど。直ぐに思い直して頭を下げる。
直之: 「…確かに、今の僕は舞い上がっていたようです。すみませんでした」
辰芳: 「俺はお前を認める。マシな人間であるところを見せろ」
GM: うん、十分。
真夜: 「……」データベースから情報を検索、必要なものだけを出力する。
直之: 「人様に後ろ指さされるようなことはしてないつもりなんですけどね」ボソリと呟いて。
直之: 意志+《コンセントレイト/生き字引》 侵蝕値+4→63% 結晶について。
直之: とはいえ、確かに心の中で祐兄と満月という子の事を失念しかけていたことは、この老いた刑事の言う通りだった。
辰芳: 「なまじ自分が何でも出来ると思ってるからそう思うんだよ。坊主」煙を吐きだす。
直之: #6r7+1+1
dice - Naoyuki: 6r7=(3,4,10,5,5,1)=Critical!!
dice - Naoyuki: 1r7=(3)=13+2=15
直之: 15。
GM: 社会低い面子と油断してたらこれだよ!(何 <2桁とか
真夜: いろいろな手段で補ってますから!(何)
GM: まぁ、じゃあ……。

GM: ・結晶
GM: 廃館内で発見されたレネゲイドクリスタル。死体の一部が結晶化されたものだと見られており、大半は黒ずんでいる。
GM: それら結晶は、6年前に同じ場所で確認された『賢者の石になれなかった黒い石』に酷似している。
GM: またそれらの中で一つだけ胎児の形をした透明な結晶が確認されている。
GM: 此方は限りなく賢者の石に近い存在として見られているが、現状のままでは何かが足りていない模様。
GM: これらの事実や事件が起こった場所の情報を統括するに。
GM: バス事件は新たな“賢者の石”を作りだす事を目的として起こされたのではないかと考えられる。
GM: 現在、その結晶は黒巣支部で保管中。

GM: ・“マスターレイス”
GM: 日本で最初に確認されたマスターエージェントと言われており、賢者の石に強い執着を見せている。
GM: 現在はプランナーのプランに従い行動しており、“賢者の石”を新たに作り出す事を目的としている模様。
GM: 先のバス事件において賢者の石の発動を確認しており、事件を起こした者を探ろうとしたところでプランを持ち掛けられた。
GM: ちなみに情報収集や隠ぺい能力に長けたマスターエージェントが関わっている事までは突き止めていた模様。

GM: こんな感じで。
真夜: 「───という感じですね」検索結果をかくかくしかじかと。
辰芳: 「確定だな」
直之: 天才にも、いや、天才だからこそ気づかないことってあるんだな。この事は心しておくことにしよう。
直之: 内面のことはともかく、推測して得た事象については説明しておく。
真夜: 「マスターレイスとまともに当たりたくは無いんですがね…最悪は考えておくべきでしょうか」溜息。
辰芳: 「問題はそこではないな」
直之: 「此処には無いですね……何処か、拠点で保管されていると思うんですけど、事件直後に回収した結晶って見ることはできますか?」
直之: 思考の中に嫌な雑音が入った。結晶の形が……とても、イヤなんだ。
辰芳: 「確か坊主の知り合い…が賢者の石の適合者だったのは覚えているな。天童寺」
真夜: 「ええ、覚えてますよ」頷く。
辰芳: 「それは手配させよう」
辰芳: 直行に頷きつつ。
直之: 「そういうのって、ホントどうやって調べてるのか。医療機関にまで手が回っているだなんて、あんまり想像したくないなあ」
辰芳: 「先ほどの状況からみると黒の石の作成は可能、となるな」
直之: ブツブツ言いながら、地下室の中をうろうろと歩き回る。
真夜: 「ええ」
辰芳: 「しかも実用段階にある。賢者の石のオリジナルを作成を思案しても問題はあるまい」
直之: うろうろと歩き回り、扉の外れたバスの中に足を踏み入れた。
真夜: 「…そう、ですね」
辰芳: 「晃野に関しては黒色石を作成までの自動失敗もいかなかったが、賢者の石の適合者としては未定だな。」
直之: 「今回は事件の口止めとしての役割程度だろう」
GM: あ、ごめん。満月に関しては適合者じゃないってのは分かってる(何 <検査結果
真夜: おおぅ(何)
辰芳: 埋めつけてみたらなんとかなるかもしれない(何)
真夜: アッー(何)
直之: やめてあげてよう!(何)
GM: ((((´;ω;`))))(何
辰芳: 「ああ。そうだったな。適合者ではなかった、確か」
真夜: 「…そうですね、先ほど連絡が入ってました」
真夜: 「……ここで調べられるのはこのくらいでしょうか。現物は支部にありますし」
直之: ところで、6年前の事件って調べられますっけ?
直之: 口頭で教えてもらえるなら、UGNの人に教えてもらったでもいいんですが。
GM: ああ、調べられるっすよ。
直之: もう手番使っちゃった(何)
辰芳: どっかの廃館で黒い石を作成する実験があってどっかのナイフの人が大暴れして石回収したぐらいは知ってるんじゃねぇの(何)
直之: PLは知っている(きりっ)
GM: ……静羽さんってこの時代はまだ支部にいたっけ(何
真夜: ナイフ(何)
GM: まぁ適当に口頭で説明受けたで大丈夫じゃないかな、情報準備してないし・・・(何
直之: おういえ。
辰芳: いるけれど(何)
GM: そうか(何
GM: まぁそう言う事で(何
直之: じゃあ、しばらくしてから、青い顔してバスから出てこよう。
辰芳: 「まぁ。なんだ。黒石の件で6年前にも同じ事件があったな」
直之: そして部屋の隅っこに行って、吐きます(何)
真夜: 「……ええ、私も知っています」
辰芳: 「天童寺。あいつの様子見てやれ。流石に強行軍だったかもしれん」
真夜: 「…わかりました」
真夜: そう言って橋場の元に行き、背中をさする。
直之: 小さく震えながら嘔吐く。バス内での出来事を“推察”してしまい、その凄惨さに改めて…恐怖を感じ。
辰芳: 「胸糞悪くなる話の再来、だな」
直之: 「……すみません…」俯いたままで、しばらくその場から動けなかった。
辰芳: 空の見えない天井を見上げた。



□Middle−4 / 強襲  ScenePlayer/相模 明良 : Area/UGN黒巣支部  : Entry/可

(本文)

GM: 登場を。
明良: #1d10+58
dice - Akira: 1d10=(4)=4+58=62
GM: ようやく低くなったね……(ほろ

GM: 3人が現地に向かうその一方、君は支部にて待機をしていた……で良いんだよね(何
明良: そのへんは都合にお任せします(何)
GM: おういえ(何
GM: まぁ、待機をしてると。喫茶店の奥から人影が。
天城: 「調子の方はいかがですか?相良さん。」
GM: ごめん相模さん(何
明良: 「問題ありません」
GM: そう言って、オレンジジュースを取りだすと君に差し出す。
明良: 席に腰掛けて、ちょこんとテーブルの上の観葉植物を、かれこれ十数分ただ眺めていた。顔を上げる。
明良: 「……変わった色の栄養補給水ですね」しりやーす。
明良: オレンジジュースを知らないチルドレン!
GM: (ほろ
真夜: (ぶわっ
天城: 「此処最近はこの街も静かでしたが……臨時派遣中にこの様な事が起こってしまうとは。」
天城: 「未だ未熟な貴女の力も借りねばならなくなってしまい……とても不甲斐なく思います。」 GM: 小さく息を吐きつつ。
明良: 「そのような自体の為にUGNはチルドレンを育成している。問題ありません」
GM: その返答に軽く息を吐き。
明良: ぢー。ジュースを見やった。きいろ。何が入っているのだろうか。
天城: 「今回の事件――貴女はどのように思いますか? ……ああ、それは飲んでかまいませんよ。」
明良: 「何も」
明良: どれ。飲んでみるか。グラスを手に取り、ちびりと飲んだ。この備え付けの、細長いプラスチックの棒は使い方がよくわからない。
明良: 「事件が起きた。解決の為に動く。教本通りに進んでいます」
GM: その返答にはそうですか、と短く答え。 ストローの使い方に迷っている様子を見れば、上の部分を吸ってと指示出し。
明良: ほふん。少し前に乗り出して指示通りにやってみる。揺らいだ細長い薄茶色の髪が、幼い容貌に影を落とす。
明良: 「私にはこのストローの存在理由の方が興味深い」
明良: なんかこれ使ういみあるの。みたいなおさない眼差しで見上げた。
GM: その姿を見て、小さく笑う。それは――と、何かを言いかけたところで。
明良: このコップに毒が塗ってあるとかいう場面を想定してのことだろうか。人形じみた顔を乗せた首がかすかに傾く。
静羽: 「――拙いぞ、支部長。おいでなさった。」
GM: 何かを察し、奥から更に現れる人影。 と、同時にワーディングが張られる。
明良: 横の椅子に乗せていたランドセルを無造作に手に取り、立ち上がる。
GM: そして、現れたのは――“マスターレイス”日下部仁。
明良: 資料で見たことがある。FHのランカーだ。
明良: ここに配属されて、何も学ばなかった訳ではない。うむ。こういうときは。
明良: 「……いらっしゃいませ」
直之: こらwwww
明良: すごく平坦な声で対応した
明良: 古めかしいナイフをケースから抜いた。
日下部: 「貴様たちに預けてある“種”を引き取りにきた。」
明良: 上官の命令なしには動かないように躾けられている。成り行きを見つめた。
天城: 「……渡してはいけません。あれは賢者の石へと育つもの、これ以上貴方に力をつけられては――」
明良: 「では、渡せない」
明良: 戦闘能力が、相手より劣っているとかどうかなんて問題ではない。上官の決定は絶対だ。
GM: その返答を聞けば、近くにある椅子とテーブルに触れ――炎で包み込む。肩を竦め。
明良: 戦えと言われたら戦い、護れと言われたら護り、死ねと言われたら死ぬ。それだけのプログラム。
日下部: 「この様な場所で争えば、その支部長を始め――この辺り一帯がどうなるか。分からないでもあるまい。」
明良: 「支部長。ご判断を」
明良: ぼんやりとしたような、感情の無い眼差しが、背の高い大人たちを見上げた。
GM: それを言われて、押し黙る支部長。ちなみにワーディング無効化の何かを持ってるだけのパンピーです。
明良: 支部長が黙るのならば、次に発言力がありそうなのは──久継静羽か。ちらりと見た。
天城: 「…………わざと向こうに人員を割かせた上ですか。」
GM: それだけを告げ、静羽さんも何か言いたげな顔をしつつ。その種を見せて投げつける。
日下部: 「――全く、プランナーも面倒な事をさせるものだ。」
明良: 特に何もしない。
GM: 目的は本当にこれだけだったらしく、何もしなければ此方も時間が惜しいのか、そのまま出口に向かう。
日下部: 「儀式はもうすぐだ。その為の鍵も間もなく集まる。 ……楽しみにしているんだな。」
GM: そう言って退場する――って辺りで他の人も登場して良いっすの。
真夜: #1d10+67 登場
dice - Maya-T: 1d10=(9)=9+67=76
直之: #1d10+63
dice - Naoyuki: 1d10=(9)=9+63=72
真夜: みなぎった(何)
直之: うはぁ(何)
GM: 元気だな(何
明良: 暗号化されたデータブレインで直結したニューロンで担当エージェントにコール。
GM: 天城さんは静羽さんと明良さんに申し訳ないと頭を下げる。
GM:――まぁ、此処で暴れられたら近隣への被害も甚大なものになるのは簡単に想像つくことでもあるし。
明良: 「?それが、UGNとしての決定なのでしょう?」
真夜: では《ディメンジョンゲート》で支部直結でゲートを開く…演出でいいッスか?(何)<侵蝕的な意味で
GM: ああ、良いですよ(何
真夜: ハーイ(何
真夜: では支部の中に漆黒のゲートを空けてそこから出てきます。
明良: 「それが支部長としての判断であれば、謝罪の必要はない。威厳を失うばかりか、判断が誤っていたものと周囲に誤解させる余地がある。」
明良: 「──犠牲を出さないことを優先した判断に、毅然とすべきだ」
真夜: 「──大丈夫、ですか?」とその場にいる面々を見渡し。
直之: 青ざめた顔で、口元を袖で拭きながら姿を表す。
明良: ますたーれいすは退出しました。戻って来たエージェントに報告。
明良: あと種って呼んだ石も持っていきました。鍵も間もなくあつまり、儀式はもうすぐだそうです。
明良: 「損害はテーブル1、椅子1。問題ありません」
真夜: 「…そうですか」と報告を聞き。「…流石にこの状況では交戦という選択肢は無いでしょうね」
明良: ああ、これもあった。床に落ちている焼け溶けた焦げ臭いストローを、じっと見つめて。
直之: 「…そっか。実物は見られない…か」肩を落としながら、適当な場所に腰を下ろす。
天城: 「――マスターレイスの言う“儀式”。恐らく、FHはその儀式によって賢者の石を完全なものにしようとするでしょう。」
GM: ふるりと頭を振り払いつつ。
真夜: 「マスターレイスの戦力強化、でしょうか…?」
明良: 「橋場直行」
明良: 固まり始めた残骸を小さい爪で掻いて剥がし、ゴミ箱に捨てながら、少年の名を呼んだ。
明良: 「儀式とは、なんだと思う」
直之: 「何?」
明良: 少し前にもやったようなやり取り。
直之: インスピレーションで分かりますか?>GM
GM: えーっと、そうすなぁ。
直之: PLは、他の石を取り込む事によって、賢者の石を完全なものとすることだと思う。
GM: 6年前の事件についてもさっき説明受けてたからなぁ。 まぁ、蟲毒みたいな事をやるんじゃないかなーとは。
直之: なるほど、推測は合ってるってことですね。
直之: では、《インスピレーション》の2%を上昇させて。
GM: まぁ大体は合ってますな。
直之: 「セレモニーっていうんだから、天城さんの言葉通りだよ。」
直之: 「賢者の石を完全なものとするために、他の賢者の石…や、それに類するものをマッチングさせる」
直之: 「資料にあったね。賢者の石を持つ者同士が戦うことによって、敗者の石は吸収されるって。」
直之: 「そうして、賢者の石はより完全なモノへと近づく――と」
直之: 「松坂伸太郎はそのための礎だよ。そして、時間稼ぎという役割も担っている」
真夜: 「───なるほど」素直に感心する。
明良: 「──そう。賢者の石は、最終的には何をするものか、知っているか」
明良: 「あれは。“魔法”だ」
直之: 「…………」おもむろに椅子から立ち上がる。
明良: 「行くのか」
直之: 「用事を思い出した」
真夜: 「私も同行します。この状況で単独行動はさせられません」
GM: まぁ、賢者の石は敗者の石を吸って成長する。んでもって、先日のバス事件で死体が結晶化されてた事により、その儀式が行われた事は多分間違いない。
GM: ただ前回の分じゃ足りてなくて、半分くらいの効力を持った石しか出来なかった。だから考えられるのは、今回でもう半分を埋めようとしてるって辺り。
明良: 「先ほどマスターレイスが“種”を持って行った」
明良: 「胎児の形をした結晶だ」
GM: その半分を埋め終わったら、あとはもう一回賢者の石に敗者の石を吸わせれば完全体になるんじゃないかなーとは。
GM: まぁ、ともあれ。そうこうしてると支部の電話が鳴る。
直之: 「分かってる」そう言って、携帯電話を取り出した。
直之: 支部の電話の呼び出し音を聞きながら、祐兄に電話する。
真夜: 「…もしもし?」受話器を取る。
スタッフ: 「て、天童寺さんですか!? も、申し訳ありません……晃野さんが、松阪とあと一名の手によって連れさらわれて……!」
明良: 言わなくてもいいのだったな。ノイマンには。それ以降は口を閉ざし、展開を見た。
真夜: 「なんだって!?」思わず口調が荒くなる。
GM: あと、祐大は出ないかな。 <携帯
直之: おういえ。
明良: 冷静な表情で、いっしょうけんめい背伸びをして、スピーカーボタンを押す。ハンズフリー。
直之: 繰り返される呼び出し音に反応は無かった。十一回コールを聴いて、諦めてボタンを押す。
GM: まぁ、松阪が囮ってるうちにもう一人の男が連れ去った模様で、現在車で逃走中らしいす。
真夜: 「ったく…車の手配はこっちでやっておく」
明良: その状況報告を聞きながら、老刑事にコール。状況を手短に伝え、合流を求め、切った。
明良: 「では我々も動くとしよう。──構いませんね」
明良: しぶちょを見上げた。
天城: 「ええ、お願い致します。」
明良: 「“異端審問”、了解しました」
明良: ああ。それと。──ガラスと共に床にぶちまけられた黄色い水をちらりと一瞥。
真夜: あーだこーだ指示を送り、がちゃりと電話を切る。
直之: 「手に負えない魔法だってあるんだ。祐兄」携帯の表示を見つめ、呟いた。
明良: こういう時は、お礼というのをするべきだった。
明良: ごちそうさまでした、とぺこりと頭を下げて。行くよ、と喫茶店の扉を開けた。
明良: 外界の灯りの眩しさに目を細め。
明良: 「──あの結晶もまた、チルドレン、なのだろうな」
明良: 呟いた。って感じで胎児の結晶にロイスとりたいです(何)
GM: 良いすよ(何
明良: ワワーイ
真夜: あ、調達とかよろしいすか?
GM: ああ、良いすよ。
真夜: ではショットガンを調達
明良: #2d100
dice - Akira: 2d100=(2,41)=43
明良: 好奇心・恥辱。好奇心表でひとつ。
GM: おういえー。
真夜: #2r10+6 目標値11
dice - Maya-T: 2r10=(4,9)=9+6=15
真夜: 成功したので支部の武器庫からよっこいせと。



□MasterScene / 共犯者  ScenePlayer/---- : Area/***  : Entry/不可

『もしもこの世に魔法って存在があるとしたら……信じます?兄さん。』
『……質が悪い冗談ならやめてもらえませんか。』
『ごもっともな反応だ。だがね、この世界に足を突っ込んでると否が応でも入ってくる噂と言うものがある。』
『ま、そう言う俺も最近までは半信半疑でしたがね。だが確かにあるんですよ。』
『――それこそ、警察が兄さんたちの思いを踏み躙ってまで隠したがっている真相の一つって奴さぁね。』

人気が無くなった病院を、静かに歩く。
人払いは彼がやってくれているらしい。あとは、あとは――

『しかし奥さんの事、残念でしたねぇ。さぞや無念でしょうに。』
『だけどね。悲観にくれることはないんですよ、兄さん。』
『アンタの――まだ生まれてもいなかった子供さんは、もしかしたら取り返せるかもしれない。』
『……どう言う、意味ですか。』

病室名をチェック――扉の奥から話声が聞こえてきた。どうやら、まだ誰か居たようだが……ここまで来てしまった。もう、引く事は出来ない。
全ては彼らが悪いんだ。全ての真相を知っている生存者を隠して真実を闇に葬ろうとする、その者たちが――!

「――晃野満月さんですね?一緒に来て頂きます。」
「……? 誰だよアンタ、何を藪から棒に――ッ!?」
決意と共に扉を開け、中にいた見舞客であろう青年にスタンガンを突き付ける。
そのまま、唖然とした顔の少女にも一気に距離をつめて同じように突き付けた。

『とは言え、一度失う筈だった命は例え“魔法”を使ったとしても簡単に戻ってくる訳が無い。』
『だからね、俺たちは兄さんの覚悟を見たい訳でして。――代償なしに望みは得られない。当たり前のことだわねぇ。』
『見返りは子供さんの新たなる生誕と、一体事件現場で何が起こったのか――その真相。』
『本当に奥さんの無念を晴らしたいなら、子供さんを取り返したいと願うのなら……』
『どうせ今の兄さんにはもう何も残されていないんだ。これくらい、容易い事でしょ?』



□Middle−5 / 理性と望みの狭間  ScenePlayer/橋場 直行 : Area/黒巣市内  : Entry/可


GM: 登場でー。
直之: #1d10+74
dice - Naoyuki: 1d10=(4)=4+74=78
直之: よしよし。
真夜: #1d10+76 出よう
dice - Maya-T: 1d10=(3)=3+76=79
真夜: ふー(何
GM: シーン数そんなに多くない筈なんだけど、全体的に皆高いね・・・(何

GM: 『生存者の少女が連れ去られた』との連絡を受け、君たちは彼らを追跡すべく行動を開始した。
GM: 共に病室で襲われた家族の者が言うには、何処か思いつめたような表情をした男が急にやってきたとの事で。
GM: ――その男の特徴を聞き出すに、それは間違いなく祐大であろうと思えた。

GM: まぁ、そう言う事で。何か知覚だと思ってたら精神だったらしいので、意志判定お願いします(何 <追跡の代わりに
直之: おういえ(何)
真夜: 天才君ガンバ(何)
GM: 達成値がしょんぼりだったらCXで多少不利になります(何
直之: …
辰芳: …
真夜: …
直之: 《天性のひらめき》を3レベルで取得しても宜しいでしょうか?(何)
辰芳: おちつけ(何)
直之: <コンセ組めない
真夜: 根性入ってらっしゃる(何)
GM: えっ(何   いや良いけど……(何
直之: え? 30無いと駄目とかっていう?
明良: そこまで高くないのかも(何)
GM: まぁ、今回は下駄分の残り50点許可してるし大丈夫だよ(何
辰芳: そうか(何
真夜: そもそも工作員なん?(何)
直之: 10は超えると思うけど、30は自信ない(何)
GM: いや、普通に追跡判定の代わりの意志判定だよ(何
GM: <工作員なら精神判定って言ってる
直之: そっか! じゃあそのまま判定する。天才も使う!(何)
直之: #7r10
dice - Naoyuki: 7r10=(1,5,9,5,2,5,2)=9
直之: 9+6=15で。
直之: #1d10+78
dice - Naoyuki: 1d10=(10)=10+78=88
辰芳: 天才…
明良: でけえ(何)
直之: 侵蝕率は88%になったよ(何)
真夜: 天才の代償はでかかった(何)
GM: おういえ、その数値なら普通にわk どうしてこうなったの……(何
直之: ひらめきの方が極めて安い現実wwwww
GM: (ぶわっ
真夜: 結果論だから仕方ない(何)
直之: もうみんな100%CXスタートすればいいんですよ (`・ω・´)
GM: まぁ、ともあれ。
GM: 車の逃走方向、そして付近の地図を脳内で組み合わせた結果、どうやら郊外に向かっているらしいと言う事に気付いた。
GM: 支部で用意して貰った車に乗り込み、先回りし。 ――人気の少ないその路地で張っていたら、見覚えのある車が近づいてくる。
直之: 松坂の思惑、祐兄の思考、交通網、etc...考え得る限りの要素を加味して計算を行い、行き先をトレースする。
直之: 過剰なまでの自信に満ちた発言は形を顰め、計算結果を端的に示し。
直之: 「…あの車は祐兄のです」
GM: 車はどんどんと近づいてくる、
真夜: 「そうですか」
真夜: 「止まるでしょうか、ね」
直之: 彼の車の信号の待ち時間ロスを計算し、最短経路で先回りした所で、運転手の天童寺さんに伝えた。
直之: 「赤信号でも無い限り、止まる理由がありませんね」
真夜: 「では、多少強引に止めましょう」
真夜: ボルトアクションライフルをセット、向かってくる車の前輪を撃ち抜く。
直之: 「本当に強引ですね」飛び出そうとドアノブに手を掛けた矢先の出来事に、思わず苦笑いをしながら車外に出る。
GM: ではタイヤを撃ち抜かれると、車は一気に失速。ハンドルも効かず、やがて動きが止まる。
真夜: 「相手の足を止めるには最適ですしね。向こうの足も奪えますし一石二鳥です」
直之: 「祐兄!」
GM: そして苦々しい顔をした祐大が、隣に連れていた気絶したままの少女を引っ張りながらも外に出た――ところで、君たちに気付く。
直之: 動きを止めた車に駆け寄って、声を張り上げて叫ぶ。
祐大: 「直行……なんで、君が……!」
直之: 「満月ちゃんを連れて、何処へ行くつもり? 悪徳ジャーナリストに利用されちゃ駄目だ!」
GM: 橋場さんが近寄ろうとすると、もう片手からスタンガンを取りだして威嚇。 ――その手は震えているけども。
真夜: 「………手が震えてますね。素人もいいところです…かなり思いつめての行動ですか」
祐大: 「……利用されていようが、何だろうが!僕には、真実を知る権利がある筈だ――その権利は、誰にも奪わせはしない!」
直之: 「マイオトロン…FBIが開発した特殊なスタンガンですね。松坂さんは、そんな物騒なモノを寄越したんですか」
直之: 「……真実を知る権利はあるだろうね。けど、彼女を危険な目に遭わせる権利は無いはずだよ」
直之: 「瞳さんと、お子さん。その他大勢の人達が、生きる権利を無慈悲に奪われた」
祐大: 「……真実を知るためには、彼女が必要なんだ。全てを見た、その記憶が!」
直之: 「祐兄…祐兄は、真実を知って、どうしたいの?」
真夜: 「……」前には出ず、そのやり取りを見守る。
直之: 「自分の気が済むから? 敵討ちをするため?」
祐大: 「…………」
直之: ゆっくりと、少しずつ歩を進めて。
GM: 問いかけられて、奥歯を噛みしめる。 ――迷いが見え隠れするものの、近寄ってくれば同じくらい後ろに下がる。
祐大: 「……真実を知った先に、あの子が――僕たちの子供が、待っているんだ。」
祐大: 「全てを知れば、取り返す事が出来る。それが、世界が隠している“魔法”だ。」
直之: 「それで不幸な人が居なくなるんだったら、僕は何も言わない」
直之: 「…考えてもみて。そういう事を引き起こした“現象”に、真実を知った祐兄が太刀打ちできるっていうの?」
直之: 「――僕は、祐兄までを失いたくないんだよ」
直之: 「僕に…祐兄までを失わせないでくれよ」
祐大: 「……直、ゆき……。 ……だ、駄目だ。だけど、もう駄目だ。遅いんだよ。 もう、僕は……!」
直之: 「全てを公にすることが世界の幸せだなんて、欺瞞だ」
直之: 「そうすることで混乱する世界を望んでいるだけだよ、松坂っていう人は」
直之: 「今ならまだ間に合うよ。祐兄」
直之: 目を合わせたまま手を広げ、更に近づいて。
GM: 震える手でスタンガンを掲げていたが――やがて、その手が力なく降ろされる。
GM: そして、何かを言おうとした、その瞬間。
直之: 「祐兄……」下ろされた手に、安堵の息を漏らしたが。
松坂: 「いやはや、困りますねぇ、兄さん。 手を貸しといて、今更抜け駆けは無しってものでしょ?」
GM: 突如現れた松坂が、ぐいっと祐大を押しのけた。
直之: 「悪徳ジャーナリストの松坂伸太郎!」
真夜: 「来たか、ド三下」じゃき、と下げていたライフルを構える。
松坂: 「おやおや、大変な嫌われようで。」 ニヤニヤと2人を見ながら。
直之: 「世界の為じゃなく、自分の功名心と虚栄心を満たす事しか考えていないジャーナリストなんて、三流芸能リポーター以下だよ」
松坂: 「言ってくれるねぇ、坊主。だがね、全てを公にすることで少なくても今回の被害者の家族は報われるってものは考えないのかい?」
直之: 「どうやって? 事件の真相が明かされて被害者が本当の意味で報われた事例なんて、どれだけあると思っているんだい?」
直之: 「被害者の遺族の心情を踏みにじるジャーナリズムのほうが数限りなく多いよ」
直之: 「真実を餌に。人を欺いて自らの利益を成す」
直之: 「祐兄の気持ちを利用した。その一点だけで充分だ。僕は貴方を糾弾する!」
松坂: 「なかなか口の回る坊主だこって。良いねぇ、嫌いじゃない。」
GM: 非難されようとも平気な様子で肩を竦め。 そして押しのけた祐大と満月の腕をがっしりと掴む。
松坂: 「もう少し話も聞いてみたいが、人を待たせているんでねぇ。悪いが、行かせて貰うよ。」
真夜: 「チッ…!」松坂の脳天めがけて、一射。
GM: そう言うと、瞬間退場+瞬間退場Uを宣言。
GM: 銃弾が命中する――その瞬間。3人の姿は掻き消えた。
直之: 「くそっ……!」所有者のいない車のバンパーを強く叩いた。
真夜: 「…クソッ」手応えの無い銃弾に舌打ち。
直之: 「天童寺さん! 彼らはきっと廃館に向かう。僕を連れてってください」
真夜: 「ええ。勿論です、あなたの覚悟、見させてもらいましたよ」
真夜: 「既に相模さんには連絡は入れてあります」そう言って車に乗り込む。
直之: 「僕がこの事件の真実を求めるのは、祐兄のためだ。」
直之: 「彼の為にならない真実なら…闇に沈めてしまっても、それでも構わないと思っています」
直之: 走って車に戻り、乗り込みながら。
直之: 「UGNの理念、理解できます。その上で、祐兄と満月ちゃんを無事に連れて戻りたい。手伝ってください」
真夜: 「いいでしょう。私も同じ気持ちです」
直之: 真摯な目を向けて、頭を下げる。
真夜: 「……掴まっててください。飛ばしますよ」
直之: 「はい!」シートベルトを装着して、加速する車の負荷に耐える。
真夜: 言うか早いか、アクセルをダン!と勢い良く踏み込んで走り出す。
直之: 加速のGに翻弄され、シートに押しつけられながら、最短距離で洋館へと向かった。



□Middle−6 / 教えるもの、教えられるもの  ScenePlayer/相模 明良 : Area/黒巣市内  : Entry/可

(本文)

GM: 登場をー。
明良: #1d10+62
dice - Akira: 1d10=(4)=4+62=66
真夜: #1d10+79
dice - Maya-T: 1d10=(10)=10+79=89
真夜: ごっふう

GM: 急ぎ車を走らせ、着いたのは事件現場のある山。
GM: 此処より先に上がるには、整備されていない道のために車で移動は叶わずに。
GM: 仕方なしに徒歩での移動となった。
明良: ぽてぽてぽて。
真夜: すたすたすた。
明良: 大人たちと比べ、絶妙にたりない歩幅!
真夜: 「……」ペースをあわせるように並ぶ。
明良: 「……早く成長したいものだ」
明良: ひとりごちた。小さい手足では出来ぬことの方が多い。
真夜: 「…肉体の成長は時間に任せるしかありません。気にする事はありませんよ」
明良: 「肝心な時に役に立たないようでは意味がありません」
明良: 感情の無い目が見つめ上げた。
明良: 「いくら射撃に適正があっても、銃の反動について行かずに持てないないならば意味がない」
真夜: 「…焦る事はありませんよ」
明良: 「そう思うのは、あなたが持っているからです。“継ぎ接ぎの射手”」
明良: 「大人としての成長を。──機械の身体を」
真夜: 「……持ちたくて持ったわけじゃないのですがね」
明良: 「?意味が分かりません」
明良: 抑揚のない口調で告げた。
真夜: 「…私は、FHに誘拐され、覚醒されられた際、身体に爆弾を埋め込まれた」
明良: 「あなたの、機械に置き換えた身体の性能は優秀だ。なぜ全てを置き換えないのかと疑問に思うくらいに」
真夜: 「……それを炸裂させられて、私は生身の大半を失った。そして生きたいから機械に縋った」
真夜: 「それでも、人間としての生身に未練があった。だから、半ば無理矢理にでも、生身部分をそのまま流用しています」
明良: 「なぜそんな」
明良: 「意味のない事を?」
明良: 幼い声が無慈悲に告げる。
明良: 「その未練は性能を低下させている」
明良: 「私はひどく無駄だと感じる」
明良: 感情を移さない幼い瞳が、徐々にひどく冷めた色を宿して、目の前の女を移す。
真夜: 「……黙れっ!」
真夜: 幼い少女の言葉に、感情を露にし、叫ぶ。
真夜: 「あたしは別に戦闘用になる為に機械になったわけじゃねぇんだ。あたしは、ただ、生きたかっただけなんだ」
真夜: 「アンタみたいにハナッから戦闘用に無駄を全てカットした奴には分からないだろうな」
真夜: 「あたしは、親からもらった、生の肉体を、一片でも残したかった」
明良: 無言で見上げている。
真夜: 「それを取り除いてまで強くなとうともおもわねぇ」
明良: 「なるほど」
明良: 価値観が正反対である訳か、と理屈では分かる。意味はまるで、分からない。
明良: 「私は別に、あなたのように人間として生きてゆきたい訳ではない。そのような感情は、チルドレンには求められていない」
明良: 「戦闘の性能を求められている。機械化して性能が上がるならばそれでいいと思っている」
明良: 抑揚のない声が告げる。
明良: 「そう私を作ったのはあなた方だよ」
明良: 「世界の守護者」
真夜: 「……そうだったな。そういう意味ではあたしら大人にも責任があるか」
真夜: 「…子供達を戦場に狩り出し、その手を血に染めさせている」
真夜: 自嘲気味に空を見上げる。
明良: 「──生きて、何をするというんだ」
明良: 呟いた少女の幼すぎる顔のパーツが、人形じみた狂いのない間隔で機械を思わせた。カメラを向けたような、無機質な視線が飛ぶ。
明良: 「人間に未練を残し、何を成すと?」
明良: 「私には分からない話だな。まるで」
明良: 「御伽噺だ」
明良: それは無駄だと、切り捨てる。
真夜: 「……あたし達は似てるようで、決定的なところで違うみてーだな」
明良: 「残念だ」
明良: スティールマインド。その少女の身体は人間の様で、心はまるで機械のようだった。目の前の女を裏返したような。
明良: 「──私の親は、あなたのような人間だったという」
真夜: 「……ほう?」
真夜: 「一度顔を合わせてみたいもんだな、そりゃ」
明良: 「この上なく機械化に適応する親和性を持ち───けれど、心という機械化できない部分は同じだったようだ」
明良: 「それを切り捨てる為の私だ」
真夜: 「徹底的に"兵器"としての質を高める、っつーわけか」
明良: 「そうなる。私は将来、あなたのような──あなたを完全にした、義体になるだろう。この思考を維持したまま」
明良: 「ようは──」
明良: 「世界を護れれば、いいのだろう?」
明良: 「そこに私は──私達は、チルドレンは、含まれない」
明良: 「あの胎児の結晶のように」
明良: 見上げた視線の先に、廃館が見えた。もうすぐだ。
真夜: 「………だったら、あたしが強引に引き込んでやる。お前だって、世界を満喫する権利はある」
明良: 「世界を、満喫──」まるで意味が分からない、と言いたげな抑揚のない口調。
明良: でも、クリアな視界の片隅で、ぼんやりと過ぎったのは──。
明良: 刑事から持った、スナック菓子。支部長から出された、黄色い水と細長いプラスティック。そして。
明良: 目の前の、感情をあらわにする、機械のように見えた女だ。
明良: 「………できるものなら」
真夜: 「…・チルドレンは消耗品という"物体"じゃねぇ、"人間"だ。きっとできるさ」
明良: そうか、と頷いた。先ほどまではひどく無駄に思っていた討論を打ちきるように。
明良: 「では行こう。話が過ぎた」
真夜: 「いますぐ理解しろとは言いません……ゆっくり、一歩ずつ…」
真夜: 「……そうですね。確かにお喋りが過ぎました。いまは、私たちがやるべき事をしましょう」
明良: 「了解」
明良: じゃあ、PCロイスの真夜をSロイスにしてもいいですか(何)
GM: おういえ、どうぞ(何
明良: あと調達したいです!
明良: コネ:手配師使用。インターセプトアーマー。目標は11。
GM: おういえ、どうぞー。
明良: #5r10+3
dice - Akira: 5r10=(10,4,8,3,6)=Critical!!
dice - Akira: 1r10=(7)=17+3=20
明良: よゆうのよっちゃん。げーっと。
明良: 終了である!
GM: おういえ!
真夜: じゃあ僕もこの子の将来を願って、明良さんに■親近感/隔意でロイス取得してSロイス希望(何)
GM: おkおk(何
GM: ・・・・・そうか、次で終わりって事はそう言う事だったな(何
GM: S他の取りたい人いるなら、今のうちで……(何
明良: 次はクライマックスとききましたので(`・ω・´)
真夜: そして僕も調達します!(何
GM: どうぞどうぞ(何
真夜: #3r10+6 UGNボディーアーマーを調達、目標値11
dice - Maya-T: 3r10=(9,4,5)=9+6=15
真夜: 成功、装備っと(何
GM: おういえ、他は良いかな(何 <Sロイス
真夜: こっちも終了!
GM: ――館の前に出る直前。ワーディングが張られている気配に気づく。
辰芳: 直行にロイスとってSロイスにする予定にしておく(何
GM: おういえ(何
GM: 間違いなくそれは、館の中から発せられていた。



□MasterScene / 儀式  ScenePlayer/---- : Area/***  : Entry/不可

「成る程、これが噂の種と言う奴ですかい。――確かにお預かりしますよ。」

色彩を失ったその世界で。威圧感のある男より透明な胎児の形をした結晶を受け取った男は、にやりと笑う。

「それにしても兄さん、強いんでしょ?手伝って貰えないと言うのが残念だねぇ。」
スポンサーの意向だから仕方ないけども、と肩を竦め。
「ま、それでも感謝してはいるんでね。日常の裏側、事件の真相をこの目で見れるってだけでなく――こんなセンセーショナルな事に関わらせて貰えるとは。」
「戯言は良い。此方の望みは――」
「分かってますよ、事件の犯人のご本尊を拝みたいって。……いやしかし、全く面倒な仕掛けをしてくれましたねぇ。」
「幾らこの事を知られない為にとは言え、“喋ったら死ぬ”だなんて呪いをかけて。」
「それでいて、その儀式をもう一度再現する為にはその記憶を引っ張り上げなければならない。」
「イヤハヤ、俺がそれを出来るようにならなければどうするおつもりだったのやら。」
「――それとも、それすらも見込んで俺にその話を持ちかけたとか? ……っと、少々お喋りでしたかね?」
性分なもので、と悪びれもせずに。
対する男は、その様子を冷めた目で見ていたが。やがて不満げな声を洩らしながらもその場から消え去る。

「しかし、あの兄さんも本当に奇妙なオーダーをつけたものだ。犯人がどのような奴かを知りたいだなんてねぇ。」
“同じ存在”になったからこそ、分かる。彼は自分よりも遥かに強い力を備えている。
にも関わらず、自分では調べる事が出来ないからとして。今回の話を持ち込まれた。……まぁ、事情があるのだろう。色々と。
――そう、スポンサー達が何を考えていようがいまいが関係ない。与えられた好機ならば、それを存分に生かすべきだ。
「ま、一度くらいは事件犯の思考をトレースするのも良い経験にならぁね。犯人の立場にたってみたーみたいな感じで、事件の調査本を出すのも面白そうだ。」
そこまで独り言を呟いて、小さく息を吐く。肩をコキコキ鳴らしながらも。
「……さて、と。亡者どもを呼び起こす準備も出来たし。」
そう呟き、辺りを見回す。
壁には鎖に繋がれた、気を失ったままの少女。反対側には、椅子に縛られた“種”の生命の片割れ。
「それじゃ、手伝ってくれた対価として。アンタの望みを叶えようとするかね。兄さん。」

そう言うと、透明な“種”を手に持って。
彼の胸元に押し付けた。




PrePhase  | OpeningPhase | MiddlePhase  | ClimaxPhase | EndingPhase | After the last…  | BackStage