――気が付けば、「 」は真っ暗な場所にいた。
一寸どころか、自分の姿すら見えない闇の中。
周りには何もなく、ココがどこなのかも分からない。
何もない……? いや、違う。
“何か”はあった。見えた。認識は出来た。
それは“誰か”の声だった。
それは時に楽しそうで、時に悲しそうで、時に――
様々な感情の混ざった声だった。
「 」はそれを真似て、同じように声を出す。
直ぐに声が返ってきた。「 」は嬉しくなった。
真っ暗な場所が、あらゆる声で満ちていくのを実感した。
もっともっと、この声に近づきたい。
“誰か”の事を、もっと知りたい。
薄っすらと浮かび上がった光を頼りに「 」は進みだした。
「なあなあ、今日の裏BBS見た?」
「あ、俺まだチェックしてない」
「マジかよ、新しいバージョン来てるぜ」
ここ最近、校内の至る所で耳にする単語。
それが『裏BBS』。正式名称、N校生専用裏BBS。
LINEやツイッターなど、会話ツールは数多く存在する今の時代においても。
“不特定多数”と必要以上の繋がりも無しに好き勝手喋れる場と言う物はやはり楽しい場所であるらしく。
いつから存在しているかも分からない、そこそこ長い歴史を持つらしい裏BBSは賑わいを見せている。
GM: ……が、今現在の賑わいの理由はそれだけでなく。
淳子:……うーん、ちょっと順位落ちちゃったなぁ。けど、これからよ!」
GM: 隣の席の彼女もすっかり嵌ってしまっている『裏BBS専用アプリ』。
GM: これが公開されたのを切っ掛けに、一種のブームとして更に大きく燃え上がるのだった。
淳子: 「いやー、けど本当このBBS作り出した人ってすごいよねー! 清川さんもそう思わない!?」
淳子: とりあえず一区切りの投稿が終わったのか、やり切った顔で一旦顔を君に向ける淳子。
透: 「そうねー。でもちょっと頑張りすぎじゃない?」話はちゃんと聞きますが、ちょっと不安な感じ
透: この時点でRHOの内容は知っていてもいいんですか?
淳子: この時点ではまだRHOは知らないですね。
透: なるほど
GM: 名前変えないといけないのがちょっと面倒だな……。
淳子: 「そりゃ頑張るよ!だってほら見て!」
GM: 画面をグイっと見せつける。
透: 見ますね。
GM: そこにはランキングのようなものが書かれており、恐らく淳子のものだと思わしき名前が3位のところに表示されていた。
PL2: 名前、人のマークにして送ると別の人にしても保存されるので便利ですよ(この説明で伝わっているのかは不明)
PL1: ランキング
GM: 1位、2位、3位はかなりの僅差だ。
透: 「これ、ランクインするとなにかいいことあるの?」
PL3: 騎空士やPに聞くと殺されかねない質問
淳子: 「ふっふーん。これよ、これ!」
PL2: あとランキングボーナス系のソシャゲやってる人とか……
GM: そう言ってさっさと画面を動かして、8bitのキャラクターを見せる。
PL1: 最近はシャニマスが修羅すぎて「古戦場に逃げたい」という言霊が発せられたりする
GM: ちなみにそのキャラは
GM: 「性別は男で髪は赤茶でややくせっ毛で前髪は右分け。目の色は紫ではっきりした二重。性格は平和主義で小悪魔キャラ。特徴は天使のような笑顔」
GM: ……と言った感じのが器用に8bitで表現されていると思ってください。
PL1: すごいドットだ
PL2: 淳子ちゃんさんの好みが窺える
GM: by診断メーカー
PL1: 診断メーカー
透: 「なにこれ?」
淳子: 「ランキングが上がると、このキャラが成長するんだー。自分好みのカンリニンを作ろう!って言う感じでさ」
PL1: あーあーあー(なんらかの黒歴史が開く音)
PL1: 成程ね????
PL2: 管理人ってそういう?
透: 「カンリニン? 何を管理するの・」
淳子: 「うーん、そこまでは分からないけど。どうもこの裏BBSの管理人がそんな感じで出してきたんだよねー」
GM: 淳子の話では、裏BBS自体は昔からあったものの、このゲームっぽい機能をつけたアプリをリリースしてから一気に流行った……とのことらしい。
透: 「ふーん。ま、ランキングが大事なのもいいけどほどほどにしなさいな。テストも近いわよ」
PL1: なんかこういうのにハマる時期、ある
PL1: (モバゲーを死ぬほどやってた)
GM: ちなみに先ほどの順位は実際に裏BBSの管理人が発表しているらしいです。ただし評価の基準は不明なので、皆手当たり次第に投稿して……と言う感じですね。
PL2: 私も一時期チャットとか掲示板とかにハマってたんで……わかる……
PL1: 評価基準不明……?
淳子: 「う、テストの事を言われると耳が……そ、そうだ!清川さんも一緒にやらない?楽しいよ!」
透: 「私、そういうの得意じゃないけど……」と言いつつ、押しが強ければやっちゃう感じですかね。書き込み方を教えてもらったり。
淳子: 実際にアプリDLします?
透: しておきます
GM: 了解です。 それではですね……アプリが起動できません。
PL1: メンテだ
淳子: 「あれ?清川さんのスマホ、対応してないのかな……」
PL1: 詫び石ください
PL2: 詫び石……詫びダイス?
透: 「うーん。ちょっと無理そう」割と簡単にあきらめます
GM: まぁ裏BBSはブラウザの方からでもアクセスできるから、と裏BBSのアドレス教えてくれました。
淳子: 「……っと、行けない!そろそろぞろ目の時間!」
透: 「ぞろめ?」
GM: 〇時22分22秒とかそんな感じの。
PL2: なんかすごい……昔のなつかしさを抉ってきますねこれ……
PL1: す、スナイパー!
淳子: 「この時間でも投稿するとポイントが貯まるって噂――いたっ」
透: 「どうしたの?」
淳子: 「あ、ううん。ちょっと静電気。 何か最近スマホ触ってると静電気がひどいのよね……」
PL1: やばみ
GM: まいっちゃうなーと言いながら、また彼女は画面に注視し始めた……と言った感じでこのシーンのイベントは終わりです。
PL2: た、帯電する体質の方かもしれないし
透: はーい
学校の主役が生徒だとするならば、教師は裏方だと言える。
そして裏方の仕事と言えば、舞台を整える事だ。
時には生徒にウザがられたりもするけども、その事を多少悲しく思う事もあるけども、それでも教師は元気です。
そんな日々忙しく走り回る彼らが生徒たちがいない時間に一堂に会する機会が存在する。
すなわち――職員会議である。
PL1: いきなりの哀愁
GM: 職員会議は視聴覚室で行われています。陣先生が到着した時点ではまだ集まりはまばらですね。
PL2: 卒業式は寂しいけど少し嬉しい みたいな
GM: 席は決められていないので適当な場所に座る形になります。
陣: ほむほむ。「そろってねえのかよー」って言いながら白衣ひらめかせつつ適当に座ります。隅の方。
GM: ちなみに先ほど借りた診断メーカーです (本当はランダム表を見つけたかった)
陣: 寝ててもバレなさそうなポイントに精通している
GM: それでは陣先生が座って暫くして、その横に別の教師が座りますね。
PL1: おー
教師: 「ああ、お疲れ様です栗花落先生。」
教師: 社会科の先制ですね。
陣: 「お疲れ様です−」ねむそう
GM: ノートパソコンを立ち上げて会議の準備をしている。
陣: 「いっつも真面目だなー」って思ってる。なんでこんな隅の席座ったんだろな
教師: 「それにしても、何だか最近は生徒たちが妙に大人しい……と言いますか、何だか浮足立っている生徒が多い気がしますね」
陣: 「まぁ、確かにそうだな。大人しいのは悪くないと思うけど」書類見たりしつつ
教師: 「休み時間とか、あれだけ騒がしかったのが急に静かになった。 ……これで彼らが勉強していると言うのであれば喜ばしいことだったのですが」
GM: まぁとは言え一部生徒はまだやかましいままのようですけどね、白星とか。と金髪頭を思い出したのか眉間にしわ寄せ。
PL1: いえーい!!(げんき)
PL3: 教師の間でも有名人
陣: 「……ま、後悔しない高校生活を送れればそれでいーんじゃねえの、と思うけど」
陣: 「眉間にしわ寄ると歳いって見えるぞ〜」
教師: 「せめてあの金髪頭だけは本当に……まったく、此方はこれでも生徒の事を思って言っているのに誰も言う事を聞きやしない」
PL2: これもしかして陣先生が面倒見てくださいねって理科部に入れられてるパターン
PL1: 金髪なのは光の加減です(事実)
PL1: たぶんそうですね
教師: 「み、眉間の事は気にしているんですからそこは言わないでください」
GM: こっちだって好きで注意とか嫌われたりとかしてる訳じゃないですよ……とめちゃくちゃため息交じりに愚痴ってくる。
陣: 「教師なんてそんなもんだろ」
陣: UGNよりはマシだと思っている
陣: 「眉間もんでやろーか?」にやにや
GM: そうこうしている内に、教頭先生が立ち上がる。どうやら会議が始まるらしい。
教師: 「結構です。それより、会議始まりますよ」
陣: 「んー。眠い」
PL1: 寝る気満々
GM: そんな感じで、滞りなく職員会議が始まります。
PL2: 会議とか絶対けだるい
PL2: 風紀担当みたいな先生が金髪なの捕まえようとして毎回「あれ!?」ってなってるんだろうな
GM: 前回から今回の間に起こった事とか、今後の方針とか、栗花落先生の番になる辺りで隣の先生が肘つきしてきたりとかして。
陣: やさしい
PL1: やさしい
GM: だってここで寝てるの見過ごしたらこっちが注意されますし……。
GM: 特にトラブルもなく、会議も終わりに差し掛かる。
教頭: 「ああ、それと。 最近の生徒のスマホについてですが……」
陣: うとうとしては隣の先生に起きろやってされている
教頭: 「えーっと、なんたらごー?だか何だか分かりませんが、どうやらスマホのアプリが校内で流行っている……との話を聞きました」
PL1: ポケモンだと思われてる
教頭: 「特に最近は授業中にも関わらずスマホを弄る生徒が増えている、との報告も出ています」
教頭: 「教員の皆さんにおいては、見つけ次第厳重な注意をお願いいたします」
GM: 以上です、と言って会議を締めくくる教頭。
教師: 「……終わりましたよ、栗花落先生」
PL1: 寝てたなこいつ!
陣: 「ん、おはよう」
教師: 「まだ夜ですよ」
GM: それではお先に、とパソコンを少し操作してから立ち上がる。
GM: ……と言った感じでこのシーンのイベントは終了です。
陣: めんどいからエフェクト使ってスマホ使えなくしたらだめかなあだめだよなあ……手をひらひらさせつつ見送る
PL1: 考えることが凶悪
GM: 学校内だけ圏外になるスマホ。
陣: 「スマホねえ……」って言いつつ立ち上がる。こちらも以上です。
PL1: 悪の教典で見た
GM: 了解です。それでは。
PL2: それが一番はやいですよ?
PL2: 実際そういう風にしてる塾とかあった気がします
GM: 現実やべぇ。けどまぁそうだなぁ……。
PL2: そういう電波を妨害するシール貼ってあって教室では電子機器使えないんですよ〜みたいな話されて「うわ」って思ったことが
これまでの休み時間と言えば、夜に見たテレビだの、最近買った音楽が何だの、との会話で花を咲かせたものだった。
しかしここ最近。休み時間のトレンドと言えばいつの間にか裏BBSとか言うものになってしまったらしい。
誰も彼もが一斉にスマホを取り出し、操作をし始める。
たまに言葉として上がる話題だって大抵裏BBSに関係するものだ。
会話もそこそこに、彼らはじっとスマホの画面を覗いている。
――いや、それとも。
スマホを通してでしか聞こえない会話を楽しんでいるのだろうか。
銀河: じゃあ、珍しく話題に置いてきぼりになってる
銀河: 昨日あがった新しいMVの話とかしようと思ったら、学校がガラパゴス化してて逆に置いて行かれている
クラスメイト: 「えっ、白星さん裏BBSアプリやってないの!?マジで!?」
銀河: 「やってるし!!」
銀河: でも熱心でないので
クラスメイト: 一緒にご飯食べてるクラスメイト達が驚きの声を上げる。
銀河: 初期アバターみたいな感じ…・
PL2: 置いて行かれてる……
クラスメイト: あ、白星さんのスマホ……残念ながらアプリ対応外機種だったんですよ……(沈痛)
銀河: アッハイ
GM: 延々と最初の起動画面がローディングから動かない奴。
銀河: じゃあみんなに「お使いの機種はサポート対象外です」という無慈悲な文章を見せる
クラスメイト: 「うーん、けどツイてないよねぇ。まさか白星さんのスマホが対応してなかっただなんて」
銀河: 「まあ、そういうこともあるよ! 逆にラッキーみたいな? これから運良くなるぞ的な!」
銀河: 大嘘である
銀河: クソさびしい
GM: ツラみ。
クラスメイト: 「なんかこれ、ゲーム要素があってさ。噂では連続で何回も投稿するとか……なんかすごい賢そうな文章を送るとか……リレー小説書くとか……投稿時間をぞろ目にするとか……」
銀河: 「賢そうな文章……」(きょーちゃんとか得意そうだなあ)
クラスメイト: 「そう言った事をすると、アプリ内のランキングが上がってアプリキャラが成長するって感じなんだよね。けど私は全然でさ〜」
銀河: 「ふーん」まじまじと見る。8bitなのでグラはイマイチだけど、それが逆にいいのかなあって思ってる
銀河: 「写真とかは?」
GM: ちなみにこのクラスメイトはランキング外なのでまだ2bitキャラです。
銀河: 2bit!?
PL2: リレー小説(ぐはっ)
GM: 成長するにつれて1ドットからどんどんと成長していく。
銀河: 解像度が上がるのか
銀河: 「昭和じゃん!」爆笑
クラスメイト: 「あ、画像もあるよ!なんかいい写真を送るとそれでもポイント……そうだ!ねえ、なんか良さそうな写真とか持ってたら貸してくれない!?」
GM: 私のキャラ全然育たないんだよね……としょんもりしつつ。
銀河: 「もー、しょうがないなーーーー」っていって、クッキーとかの映える写真をシェアしてあげよう
銀河: エンハイでいい感じの光になってる
銀河: 内心、仲間に入れてもらえてウッキウキである
クラスメイト: 「わーー!!すごい!映えってる!!と言うか本当写真技術すごいよねー……これとか本当どうやって撮ってるの」
GM: 嬉しそうにお礼を言って裏BBSアプリに上げる。
銀河: 「んーー、光の加減?」嘘は言ってない
銀河: 「はやく、キャラ育つといーねー」純粋
クラスメイト: 「育ったら白星さんにも見せてあげるし! その代わり、画像加工アプリとか何使ってるの?今度教えてよ!」
GM: そう言ってきゃいきゃいしていたが、ふとあれ?と画面を見て首をかしげるクラスメイト。
銀河: 「どったの?」横から覗き込もう
クラスメイト: 「管理人からの書き込みだ……『最近、教師側がスマホについて注意しているらしい。裏BBSの事はまだ知られていないようだが、此処は生徒だけの場所なので絶対に教師には教えないこと』」
クラスメイト: 「うーん、このサイトが先生に知られたらどうなるんだろう……潰されちゃうのかな……?」
銀河: 「大丈夫じゃない? そんな権限ないっしょ
銀河: 途中送信してしまった
銀河: 「でも、授業中に触ってたらヤバイかもねー」
銀河: 取り上げられるのはイヤなので、その辺はちゃんとしてる
クラスメイト: 「そ、そうだね。気を付けないと……なんか噂なんだけど、このランキング上位の人は四六時中裏BBSに貼りついてるって」
GM: 流石にそれはやばいよね〜と言いながら焼きそばパンを食べ終わる。
PL2: 焼きそばパン。
銀河: 「なにそれ、すごいね。プロじゃん」
クラスメイト: 「うん。だけどもしかしたらその噂が先生たちに伝わっちゃったのかもしれないね。もう少し私もこっそりやらないとなぁ」
銀河: 「……私もスマホのせいで仲間外れってちょっとやだからさ、また時々見せてね」 って言いながら自分が使ってる写真アプリを教える (有料でスゴイやつ)
GM: 本格的な奴に手を出してる。
銀河: 「そうしよ、そうしよ」「親にチクられたらマジでヤバイし」
クラスメイト: 「うっわー!?すごい、それめちゃくちゃ有名な奴じゃん!いいないいな、今度それ触らせてね!」
PL2: カリスマ高校生だ
PL1: エモイ写真は無料では無理なのだ…!
PL2: ちゃんとしている
GM: それじゃそろそろ教室戻ろーと手をぱたぱたさせる。
GM: 此方からのイベントは以上です。
銀河: 「いいよー!」って感じで一緒に教室に戻りましょう
銀河: 以上!
PrePhase | OpeningPhase | MiddlePhase | ClimaxPhase | EndingPhase | After the last…