□TriggerPhase / OnStage

◇Trigger / “鎖”の再演
ScenePlayer/津嶋 皓 : 場所/黒羽高校 : 時間/当日・朝 : 登場/可

GM: 登場をー。
: #1d10+53
dice - 皓:1d10=(9)=9+53=62
: むお。

GM: ――ざあざあと。 雨はもう、止まると言う事を知らないかのように降り続ける。
GM: やがて、大雨は霧を伴うようにもなってきて。
GM: それは、この街で見たことの無い風景。見慣れない風景。
GM: 登校時間となっても払われる事もなく。
GM: 仕方がないかと諦めて、深い霧と雨の中を歩き。ようやく学校が見えてくる。

GM: 2008年2月。
GM: 今日は……僕たちの卒業式だ。

GM: 「おはよー!」 「ちーっす。」 「あ、せんせーおはよーございまーす!」
GM: 天候が悪いとはいえ、今日が特別な日と言う事には変わりなく。
: 「おはよう」いつもの様に顔見知りに声をかけ、いつもの様に昇降口をくぐり、教室へと。
GM: 皆、最後となる挨拶を思い思いにしながらも門をくぐり、昇降口へと向かう。
: ……二度も経験するとは思っていなかったこの日。本来だったら思い出のままの日であるべきなのに。
SubM/蒼太: 「ぃよっ、おはようさん」後ろから肩を叩く。
: 「ん、おはよ」
: 叩かれる肩の痛み。それに振り返り、応え。
: 「ついに卒業か……早かったのか、長かったのか解らないよな」
SubM/蒼太: 「雨やべーよな…体育館寒そー」
: 昨日の話はあえて触れず。“今”の自分の演技で友人に言った。
SubM/蒼太: 「だなあ。色々やった気もするけど、あっという間だったな」
: 「だな……まぁおまえの場合」
SubM: 同じく、昨日のことには触れない。
: 「留年せずに卒業出来ることがめでたいとか思うけどねー?」
: あはは。と声を出して笑い。いつものように席へと鞄を放り投げた。
SubM/蒼太: 「ちょwwwwひでえwwwwww」(何)
GM: 窓の外では未だ生徒たちが登校し、それを粧した教師たちが迎えると言う光景が見える。
SubM: まあいつもの調子で(何)
: そんな光景を窓から眺め見て。
: ……“本来”のこの日は、抜けるような青空だった。そんな事を思い出す。
: 「……やっぱり……今は、俺の過去なんかじゃない。この時間は」
: ぼそり。誰にも聞こえないよう、聞かせないよう、呟いて。
: ならば……『そのように』対処すべきだろう。そう、自分自身にのみ呟き、眼を細めた。
SubM/蒼太: 「なんか、起きそうか?」その様子に少しだけ心配そうに声をかける。
: 「……解らない。ただ……」
: 「俺がこうしている。それだけで、何かが“起きている” それが解っていれば、油断はしないさ」
: 行って、強気に笑う。
: 「安心しろよ。蒼太」
: 「今、この日に卒業を迎える僕の友人達には、嫌な思いをさせやしないさ」
SubM/蒼太: 「…ああ。それに関しては、心配してない」強気な顔に苦笑を返した。
GM: 窓の外では未だ教師と生徒の最後の挨拶の光景が未だ繰り返されていたが。
: ぐー。と窓に寄った身を放し、伸びをして。直ぐ傍の自分の席。そこに投げ出されたいつもの得物を手に取った。
GM: ――一瞬。学校敷地外――霧が立ち込める其処で。 何かが蠢いた気がする。
: 「…………」
: 来たな。それだけを呟き。
: 「行ってくる。……時間までには戻るよ」
GM: そう認識したと同時。 今度は外門から昇降口に至るまでの道のりで騒ぎが起こる。
: 「じゃ、また後でな。蒼太」ひら。と笑って手を振り。喧騒へと駆け出した。
SubM/蒼太: 「遅れたら、俺が声真似で返事しといてやるよ。…後でな」
: 「頼んだ!」
GM/**: 「――ちょっと、何この人!?」 「うお、不審人物かよ!? ……って何処から今出てきたんだ!?」
: それだけ言い捨て、逃げ惑う生徒の流れとは逆に現場へと走り。
: 「何があったの?」と。顔見知りの生徒に声を。
GM/**: 「ゆ……ゆ、“幽霊”が……!」
: 登場 #1d10+72
dice - 進:1d10=(5)=5+72=77
: 登場しておきます。#1d10+58
dice - 操:1d10=(10)=10+58=68
GM: 指差した向こう側には。 “噂”で確かに聞いた特徴と一致する、全身が黒尽くめの人影が立っていた――いや、歩いていた。
: 「……最近の“噂”ってやつか。……加賀津さん、操!」見えた顔に、声を出し。
: 「お〜?・・・・やっぱ何か起こったか。」ダブルの礼服を着て、髪をオールバックにした珍しい格好で登場(何
: 「……」
: 進さんの格好に一瞬あっけに取られたらしい(何) 
: 「んあ?・・・どうしたんだ?」でも煙管を持っている(何
: まぁとまれ。「学校内は禁煙ですよ……ともあれ、だ」
: 「今日も“いい天気”ですね、18年前とは違って。──それよりも」スーツ姿の青年の後ろからひょっこりと顔を出して。
: 顔を見合わせて、心得ていますと小さく頷く。
: 「この時間の“僕”には、この後晴れ舞台が待ってるんでね。……そろそろ、夢見る時間も御仕舞いだ」
GM: ただ、“噂”と違う点もある。 ……幽霊と言うよりは、実体がちゃんとありそうだな、と言う点とか。
GM: あと、皓君と操君には微妙に見覚えがあるかもしれない。 ――その幽霊は、片手に軍手を嵌めている。
: 「この時間の僕たちの未来は、決まっていない。──未来の亡霊は消えるべきだ。そうだろ?」
: 周囲の“同胞”に声をかけて、見た。
: OPでの相手ですか。
GM: いや、違いますの。
: 「恐いものはありますか? 守るものはありますか? 止れないこの世界で 胸を張って生きるしかない・・・」小さく口ずさみ
: うん、では誰だろう。……彼かな、2話目の。
: 「醒めない夢は無い、そして夢から醒めれば”今”が始まる・・・」
: 「・・・つっても、もう一度布団の中に戻って夢の続きを見るわけにも行かない、か。」
SubM: 幽霊はぼんやりとさまよい歩きながら、時折何かを呟く。
SubM/“幽霊”: 「…“夜”は」
SubM/“幽霊”: 「…古からの、血によって。……引き返すことも、止まることも…」
SubM: 曖昧な輪郭は、霧の中で滲むどころか時折はっきりと見えるようでもあった。
GM: “幽霊”の呟きは、生徒たちの動揺を更に煽る。 そして、それが動き出そうとしたところで――
: 言葉に、目を細め。見て。「……正しく亡霊だね。過去のしがらみに囚われ、彷徨い歩く」
GM/**: 「ちっ、本当に“何か”を仕掛けてきたか――下がれ、お前ら!!」  後方よりワーディングと共に。砂の刃が幽霊へと放たれる。
: 「……、先生?」不意に飛んできたそれに、振り返り、声を。
: 「・・・・・警告は撃つ前にしようぜ。」振り返りつつ肩を竦め
: 「此処の教師って、言葉より手が出る人が多いんです」苦笑しつつ、それには応え。
GM/菫: 「やかましい!仕方ないだろ、考える前に動いてたのだから!」 微妙に威張りつつ。
: 「・・・・分かったから、威張るな。」(何
: 自分より駄目なのを久しぶりにみたぜ、と思いつつ(何
GM/雄: 「――まあ、此処は俺たちに任せて。 津嶋、お前は生徒をどうにかして運べ。」
GM: 自転車をしっかりと装備済みで、更に現れる教師。
: 廊下(何)
GM: あ、御免。外です、此処(何
GM: <外門から昇降口までの間の道なので
: 了解。
: 「(通信機のマイクのスイッチを入れ)各部隊に通達、A〜C班はクロ高教師陣の援護、」
: 「D〜F班は生徒の安全確保、残りは他の襲撃に備え待機しとけ。」現場から指示出しつつ
: 「担いで行けってことですかね。済みませんが、それ、他の人に頼んでください、矢島先生」
: 「二人の“ディアボロス”の姿が見えません」周辺を見渡して。
GM/更鎖: 「あのなぁ、こうして私ら教師がお前らに命令出来るのは最後なんだ。」
GM/更鎖: 「こう言う時くらいは、素直に従って貰えるとありがたいんだけどな?」
: 「そういやそうだな。」<二人の〜
: 「……指示違反は、後で、この時間の僕に言ってください」苦笑して応え。
GM: 上着を脱いだ姿で。 煙草を吐きだせば踏み潰す。
GM/菫: 「……っておい。神無月は一体何処に行ったんだ、この大変な時に!」
GM/雄: 「晃野先生を探しに行ったまま、まだ戻ってきてないみたいすな。 ま、これ位ならばこの人数さえいれば――」
GM: ――言葉が続く前に。 霧の更に深くから、何やら咆哮が聞こえる。
: 「……俺は、あの亡霊と共にこの時間から帰るべき意識ですから。」
: 「──加賀津さん、操。元凶を叩くのが先だ。“ディアボロス”を」
: 「どうやら、おいでのようだぜ?」煙管を咥え、霧のほうに
: 視線を向ける
: 「その様ですね……行きますか」
GM/更鎖: 「……おいおい、冗談抜きか。 あんなのまで居るだなんて聴いてないぞ……?」
: 聞こえた声に意識を投げ。
: 「この場は、この世界の人たちにまかせましょう」
: 「(通信機を支部長室につなぎ)つう訳で、俺等はでぃあぽんと遊んでくっから、とっつぁん後の指揮任すぜ・・・じゃあな。」
: そして、通信を切る
GM: その通信を最後に。 急に電波がおかしくなる。
: 「ジャミング…!」
SubM/“幽霊”: 「……さあ。“夜”を」小さな呟きと共に、ワーディングが上書きされる。
: 「……この世界に“夜”は来ない」
GM: そして、上書きされたワーディングと呼応するかのように現れたのは――
GM: 此処に居る3人とも、たった数日前に視た記憶のある“其れ”。
: はらり。得物の入った袋を地に投げた。未来で持つべきかの人から預かった刃はここに。
: 「・・・・・・さて、この世界に好ましくないお客様達にご退場願うかね・・・・俺等も含めてな。」
SubM/“幽霊”: 「…“夢見る時間は、おしまい”」
SubM: 彼を中心に広がる黒いもや。その場から動けずにいた生徒たちにそれが届くと、その姿は次々に黒い人影へと変化する。
: 「未来は確定なんてしてない。……可能性が少しでもある限り、僕はより良い未来を掴む。そのために──」
GM: ――最悪な事はまるで連鎖するかの様に。 騒ぎはこれだけでは終わらない。
: 「──…くくぜんとして…みずからたのしみ…こころざしにかなえるかな………」諳んじて、霧深く漂う場へと小さき身を投じる。
: 鞘から抜く、白人の輝きを、片手で振り降ろし。「……鎖の悪夢を。断ち切ってやるさ」
GM: 校舎側から、走り寄る影。 数人の生徒が走り来る。
GM/満月: 「――っ! う、そだろ……!?な、何でこっち側もこんな騒ぎになってるんだよ!?」
: 「・・・・・あんだ?何があった?(煙管から煙をくゆらしつつ)」
GM: 生徒の一人が驚愕し。 そして。
GM/瑞穂: 「う、裏門の方に……“ディアボロス”が二人と、あと、何か軍隊のような人たちが居て……!」
GM: 数人のOV生徒たちで侵入を止めようと足掻くものの、もう直ぐ突破されそうだと。
: 「(ため息と共に紫煙を吐き)・・・・どうやら、複数の”夜”が総出でやって来てるみてえだぜ?」さてどうする?と目で
: 「言ったでしょう」
: 「本命を叩くのが手っ取り早い。……“ディアボロス”」
: 「操が先行してます。一人じゃ拙い。行きましょう、加賀津さん」
: 言って。返事も待たずそのまま走り出した。
: 「あ゛〜・・・まあ、分かってるって・・あんま急がせんなよ、爺なんだからさこっち・・・」礼服の上に冬物のコートを羽織
: やれやれ、と肩をすくめてから皓を追う
GM/菫: 「――向こうはアイツらとUGNの方に任せるとするしかないか。」
GM/菫: 「晃野、三納! あと、動ける奴ら!!  ――私らはこっちの方をケリつけるぞ!!」
GM: 叫びと共に。 霧の向こうから、その“竜”は姿を現した。




◇MasterScene / 緋色の呪縛
ScenePlayer/− : 場所/黒羽高校 : 時間/当日・朝 : 登場/不可

――時間は騒がしくなる数分前へ。


何時の間にか居なくなっていた“----”を探し、校舎内を駆け回る。
ふと視線を横に向ける。 そこには見覚えのある“----”の背があった。
あぁなんだ、こんな所に居たのかと。 扉を開け、その背へと手を伸ばし――

“その事”に気付いた時には、思わず間抜けな声を出していた。

あと少し。もう一歩踏み込めば届く距離。 ――なのに、“届かない”。
唐突に目の前の光景が歪む。その“----”は『彼』へ。『彼女』へ。『誰か』へ。

暗転、混じるノイズ。 自分の身体に絡み付くは緋色の鎖。 視界が赫く染まる。
声にならない叫びと共に、伸ばした手は虚空を掴み。 “----”はゆっくりと地へ伏せる。

鎖の音が聞こえたと同時、違和感。
まるで、何かに書き換えられていくような感覚に力が抜ける。

洩れた呟きはもはや声に成らず。 意識を手放す直前、背後の人物をその視界に収める。

最後の記憶。 自分を抱きかかえる腕に、何処か懐かしさを感じた。


“赫き呪縛”は哀しみを連鎖させ、強固なる“鎖”を形成する。  知れ。繋げ。戒めろ。――そう呟く声は果たして誰のものか。
“僕たち”に残された記憶を“知”る事で、鎖は更に“繋”がってしまった。  途切れる事無いそれは……まるで枷られた業の如く。
……『ごめんね。』






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