□OpeningPhase / OnStage


――それは夢か現か幻か。


雲一つ無く澄み渡る青空。辺りは喜びと別れの声で満ち溢れていた。

涙を流す者もいれば、ただ笑い手を振る者もいる。

そして、ある人は夢を抱き。またある人は未来をこれからの道に託し……巣立ち、別れる。

これまでの日、この場所。全てに『ありがとう』と呟いて。 空に浮かぶ太陽を、まるで掴むような動作。

――ねえ、未来の僕。未来の僕は、一体どんな道を歩いていますか?

僕があの時、願ったものに……届く事が出来ましたか?



◇MasterScene / ハジマリの合図
ScenePlayer/− : 場所/? : 時間/? : 登場/不可

 ――よお、そこのボーズ。何か探してるのか?
「…………――――。」
 どれどれ……あー、其処に行くのか。ほれ、此処が現在地だろ?んでこー行って、こー行って……
「――――――――。」
 礼はいらんよ、助けあいって奴だろ。 ……あー、そうだな。其処に行くなら、序でにコイツも持ってってみな。
「――――――――?」
 其処に持ってって奴に見せれば分かる。 つー事でそんじゃな、ボーズ。頑張れよ?
「? ……――――。」


――さて。 これでこの段階は終了。
最終段階は……そろそろ、か。

“Alea jacta est.” ――果たしてこれからの再演は、彼らに何を見せるのだろうか。

 
 

◇Opening-1 / 探し人、忘れ物
ScenePlayer/津島 皓 : 場所/貧民街 : 登場/不可


GM: 登場をお願いしますー(みー
: #1d10+32
dice - 皓:1d10=(3)=3+32=35
: うん。いい感じ。35%

GM: “九頭竜”の猛威から三日ほど経つ……が。
GM: あの日以来、傍らに居た“友人”が姿を消してしまった。
GM: その事に気付いてから闇雲に、若しくは人伝の噂を頼り市内を探し廻り始める。
GM: ――そして。 新たなる噂を耳にし、貧民街へと足を踏み入れることとなった。

: ぴちゃり。水音を立ててそこへと足を。……相変わらず、この付近は足場が悪い。そんな事を思いつつも。
: 「──……」ため息ひとつ。愚痴るには、いくらなんでも今回は自分の方が悪いだろう。と思い直し。
SubM: 貧民街のストリート、道端にちらほらと露天のような物が出て、人がまばらにいる。
SubM/**: 「待てよ、こらァ!」と、不意に聞き覚えのある声。
: ラフなオーバー姿。少々この階層には浮き気味な格好とは自覚してはいるが……まぁ仕方が無いだろう。……と。
SubM: 前方、上の方から。
: 声の方に身体ごと向き直る。
: 「……イブ?」呟く。相手に届くかどうかぎりぎりの大きさで。
SubM: ばさり、と音を立てて着地する、紫がかった髪と汚れた裾。
: 「──おい、イブ!」
SubM: その声には気づかずに、走っていってしまう。
SubM: 何か追いかけているようだ。
: 「……ったく……!」今度ははっきりと呼びかけるも……届かない様子に舌打ちして。
: そのまま追いかける。
SubM: では、そのまま行くと少し人気のないところに出る。
: 姿は見失えず終えましたか?
SubM: 数メートル先でキョロキョロしています。
GM: 後ろ姿を追ってたなら見失って無いですよの。
SubM: <イブ
: 純粋に足だったらこっちの方が速いはず……体力的にはシラネ(何)
SubM: 歳か(何)
: 年だよ。倍だよ!(何)
: 「……おい、イブ!」さっきよりも大きな声で、気を惹くように呼びかける。
SubM/イブ: 「……!」びく、と一瞬固まってから。
SubM/イブ: 「………」ちら、っと振り返る。確認。
: 「……」
GM: イブさんの視界の隅で一瞬、白い何かが見えたような感じがした――が、
GM: その固まった一瞬をつき、何処かへと姿をくらませる様子もまた見えた。
: 呼びかけた後、なんと言っていいものかためらいつつも……その白いものに一瞬意識が行って。
SubM/イブ: 「あ……」皓から目を逸らそうとして、それに気づく物の間に合わず。
: 「──捕り物か?」
SubM/イブ: 「……見失った…」ちっ、と呟いて。
SubM/イブ: 「皓のせいだよ、もうちょっとで仕留めるところだったのに」むくれる。
: 「済まない。……仕事の邪魔をしたかな」
: それには素直に謝罪をした後、数歩、近づいて。
SubM/イブ: 「別に…また探すし…」
: 「……探してたんだよ、この間からお前さんのこと」
SubM/イブ: 「探す? 皓が、俺を?」
SubM: きょとんとして。
: 触れるか触れないか、その距離で立ち止まり。
: 「他に誰がいる」
SubM/イブ: 「……別に、戻らないのいつものことじゃん」ぷい。
SubM: いくらかばつが悪そうに。
: 「心配して探したとかそんなんじゃない。──その辺は、まぁ、信用はしてる」
: めったにやられないだろう。と言う意味でそれは答え。
SubM/イブ: 「じゃあなんだよ、叱りにでもきたのかよ」
: 「……お前さんに言いたいことがあったから、こうして直にやってきた」
SubM/イブ: 「…」
SubM: むむ、と溜めてから
SubM/イブ: 「聞きたくない!」
SubM: ダッ、と駆け出す。
: 「──っ、おい、イブ……!」
: 伝えるべき言葉、それを告げる前に駆け出した相手の名を呼び、こちらもそれを追うように駆け出して。
GM/**: 「――掛かったな、さんざん追い回してくれた阿呆共め!」
GM: 2人が駆け出すタイミングを見計らい。
SubM/イブ: 「うぇ!?」
: 「……誰だ?」
GM: 遠方より何かが2人に襲いかかり――勢いよく、先ずは一人吹き飛ばす。
: で。吹っ飛ばされたのはどちらでしょうか。
SubM/イブ: 「ぐっ…は!」あっけなく吹き飛ばされ、地面にたたきつけられる。
: 「イブっ!?」
GM: 更なる一瞬の隙を逃さずに。
: それに駆け寄り、庇うように身構える。相手は視認できますか?
GM: いや、どうも遠方から攻撃してる模様ですの。
: っと、無理そうですか。では上文は無しで。
GM: ちょっと建物やら障害物が多くてって感じ。
GM: 倒れた一人に気を向かせたところから――死角より、もう一撃。
: 了解。では次攻撃を警戒しつつ。背後の“相棒”に声を。「イブ、生きてるか!?」
SubM/イブ: 「……」返事はない。気を失ったらしい。
GM: 今度のそれは君の方へ。
GM: 確実に、避けさせぬように。 次いで、衝撃と共に同じく吹き飛ばされる。
: 「一体、何が……!」返事の無い相方に、ほんの一瞬だけ意識を向けた。その瞬間の衝撃。
: 「……づ、ぁ……!?」直に食らい、2度、3度。水溜りの中を転がり。
: 「────何……──」
GM: そして、意識は深い闇の中へと。
: 疑問と、ひとつの名前……それを自分は確かに発したのだろうか……そんな事をぼんやりと考えたまま。
: 視界が落ちる。最後にそれだけを認識した。
GM: 途切れる寸前、一瞬ワーディングが展開された気もしたが――それは今となっては些細な問題であろう。



GM/**: 「――。 おー――。 …………。」
GM/**: 「……完全に寝てるな、こりゃ。どーすっか……。」
GM/**: 「――あら……一体どうしたんです……?」
GM/**: 「あー、いや。呼びに来たんだけど起きなくてさ。」
GM/**: 「あら…………だったら、これを着せれば起きるかもしれませんよ……?」  がさごそと。
GM/**: 「……いや、あー……如何なっても私は知らんぞ、先に行っとくけど……。」
: 「……ん……?」声と音に、意識を呼び戻されて。
: 「……何……?」覚醒した。場のまぶしさに一瞬、顔をしかめて。
GM/**: 「けど、ほら……折角寝ている今ならチャンスと――――」  聞こえた声に舌打ち漏らした(何
GM/**: 「お、ようやく起きたか?こりゃ。 ……まぁ、間一髪だったね、とは先ず言っておくよこー君。」
GM: さわやかーに言ってのけつつ。
: 「一体、何……ぇ?」
GM: 目の前には、何やら女性――いや、女子が2人。
GM: その内の片方の手に持ってる物は気にしないであげてね……(沈痛(何
: 意識が落ちる直前と同じ問いかけの声。……その前に聞こえたその声は、確かに覚えがあるそれだけど。
SubM: そして君の隣から聞こえてくる、騒音。
: ……今は、“そう”では無いはずだ。彼女達は。──この声と、姿であるはずが無い。
GM/**: 「とまれ、ぐっどもー……いや、あふたぬーんか?」
GM/**: 「全く、全然来ないから何してるかと思えば、まさかぐっすりと眠りこけてるとはなぁ。」
SubM/蒼太: 「んごご……ぐがー……」大口を開けて寝こけているのは、“昔の姿のままの”友人。
: とりあえず手に持った布切れは見ないことにしつつ(何)
: 「……え?」
: 戸惑い、片手で顔をぬぐい。
GM: はぁ、と少女の片割れ――“かつてのクラスメイト”はため息漏らしつつ。
: 「……え、ここ、は……?」
GM: もう一人は残念そうに、手に持ってた2着のセーラー服を紙袋に戻した(何
SubM: 2着(何)
: 2着(何)
: 2着(何)
GM: 当たり前じゃん・・・?(生暖かい(ry
: ピンチは同じ様だったね蒼太(何)
SubM: 蒼太はないだろ、蒼太は…(何)
: ゑー?(何)
: 敵(PC)を騙すにはまず味方(SM)からか…(何)
GM/満月: 「なーに寝ぼけてるんだよ。今もう放課後だってーの。」
: まぁともあれ、だ。
SubM/蒼太: 「……ん…んぐ………うん?」じゅる、とよだれを啜って目を覚ます。
: 「放課後……え、黒羽、学園……?」
GM: 辺りを見渡せば、明らかに見覚えのある景色。机。椅子。黒板。
: 戸惑ったまま、周囲を見回し。声を出した。……ありえない時間、光景、そして友人達の姿。
SubM/蒼太: 「……ん、おおあ。夢か…」きょろきょろと教室を見回すと、身体を起こして大きく伸びをする。
GM/千鳥: 「何か良い夢でも見ていたのですか……? 全然起きなかったみたいですし……。」
: 「夢? 夢と言うなら……」
: 「今この時間そのものが夢だろ……?」
: 呟く。その声も……確かに“今”では無いそれで。
SubM/蒼太: 「おお、なんだよ。皓も居眠りかぁ? 珍しいこともあるもんだな」皓の発言にニヤニヤと笑って。
GM/満月: 「…………こー君。何だ、練習のし過ぎで疲れたのか、それとも晃野センセーの相手で疲れたのかどっちなん?」
GM: 後者ならまぁ謝るけどさ……とは、冗談交じりの口調。
: 「え、ええと……ちょっと馬鹿な質問するけど」
SubM/蒼太: 「寝ぼけてんじゃねえの? 俺はもう起きたぜ〜」冷やかす声も、そのまま。
: 「今日、何年の何月何日だったっけ……?」
GM/千鳥: 「…………もう少し、ゆっくりと寝てて貰っても構いませんでしたのに……。」ぼそり(何
GM/満月: 「は? ……本格的に疲れてんな、こー君。とはいえ、アレになった以上逃れられないから何とも言えないけどさ……。」
GM: そう言って、携帯を開いて日付を見せる。
GM: 其処には「2008年2月*日」と書かれていた。
SubM: 正確には、君が居た時間から18年前だね。
: 了解。
: 「────」
: 示されたそれに絶句する。……そんな、馬鹿な。と口中で呟きつつも。
GM/満月: 「ま、それは良いとして。 さっさと移動するぞ移動!」
GM/満月: 「と言うか神無月先生が居ない状況でにーさん待たせるとか戻った時に何やってるかわかんね……!」 かくふる。
: 「……ええと、アレって……?」とりあえず気になった言葉を拾って訊いてみた。
SubM/蒼太: 「そりゃやべえな、急げ!」慌てて立ち上がり。
GM: そう叫ぶと、二人の首根っこを掴んで引っ張ろうとして。
GM/満月: 「何寝ぼけたこと言ってんの、実行委員は放課後集まれって言われてたでしょうに!」
: 「実行委員……?」鸚鵡返しつつも立ち上がり。
GM: 本格的に寝ぼけてるのか、とちょっと心配そうにするものの。
: 「……一体、何が……?」再三、問いかけの疑問を投げつつも。
GM/満月: 「まぁ、行けば眠気覚めるっしょ。」  そう言って、蒼太君もせかしてそのまま廊下を走って行く。
: 「……うん、解った」曖昧に返事を返し。ただ引きずられるまま、廊下へと駆け出していく。
: ──地に着かないような感覚は、何時までも拭えないままに。




◇Opening-2 / 過去との再会
ScenePlayer/草野 操 : 場所/貧民街 : 登場/不可

GM: 登場をー。
: #1d10+31
dice - 操:1d10=(10)=10+31=41
GM: やっちゃったね(何
: 殺る気。

GM: “九頭竜”の猛威から三日ほど経った。
GM: 支部内の混乱も大分収まりつつあり、ようやく合間を縫って少しは落ち着く事が出来そうか――と思ったのも束の間。
GM: 『貧民街にてマスター・ディアボロスが暴れている様子らしい、至急対応を求む。』
GM: ……正直、行きたくないなぁと思う気持ちは分かる。
GM: だが、困った事に君達以外に現在手が空いている者がいない。
GM: 手負いの支部長代理に心配をかける訳にもいかず、追い払いの為に貧民街へと足を踏み入れることとなった。

GM/**: 「しっかし、こんなところで何をしようとしてるんだろうね。でぃあぽんもさー?」
: 「まったく、何が“マスター・ディアボロス”なんだか……」感想と共に舌打ちを一つ。同伴者と共に物陰に身を隠して。
: 「わざわざ貧民街を選んだ処に、何か理由があるのか。考え無し、という可能性も否定しきれないけどね」
GM/歌織: 「確かでぃあぽんって20年前とかにも居たんだっけ?それとは別なん?」
: 貴方様ですかよwwwwww<歌織
GM: そうだよ(何
GM: 文句を言いながらも、何処か楽しそうなのは気のせいって事にしとこうぜ!(何
: 口調で解りますた(何) <織姫さん
: 「20年前にもいたよ。当時は“マスターレイス”の座を狙っている、しがない1エージェントだったけれどね」
GM: と言うか、他に私が動かせそうなUGNの人がだな・・・!(待
GM/歌織: 「それが今となってはマスターの名を見事に継いじゃったと。 いやはや、執念と言うのか何と言うのか……。」
GM: そのような感じで文句をお互いぐちぐち言いあいながらも歩みを進めていると。
: 「どう見ても“ハズレ”名称だと思うけどね」
GM: ビルの屋上にて一瞬、白い何かが見えた気がした。
GM: そしてその白い何かは動いたと同時。
: 「あの白いの──」足を止め、視線にて示し。
GM: 次には下の道――つまり、君達の目の前に現れて。
GM: そのまままた貧民街の奥へと走り去る。
: 「フェイク? …しまったな、追いかけるよ」
GM: 歌織さんはその姿を見やるなり。
GM: 静止も聞かずに、むしろチャンスじゃね?って感じで。
GM/歌織: 「いやいや、分かんないよみさおん!ほら、でぃあぽんって何かそう言う抜けてるところあるんでしょ?」
GM/歌織: 「と言う事で、こっちの方はお任せします!」
GM: とか言って、追い掛けて行ってしまった(何
: 「ヤケに知った風だね…」
: 呟くも、そのまま魔眼を地に水平に展開し、制御。重力を感じさせない動きでそれとは逆の方向へと。
: 白いのが居たビルに。
GM: ういさ、屋上ですかの。
: 手摺りを伝い跳ね上がり、一気に屋上へと。
GM: 屋上に何者かが居たのは違いないかな……とは思ったものの。
GM: 今となっては、特に何も目新しいものはなく。 また、見た感じには誰も潜んでいないようにも見える。
: 「…遅かった、かな?」頭上に広がるは鉛色の雲。空に近い場所に立ち、周囲を見回す。
: 人が隠れそうな処に目星を付けて、ゆっくりと其方へ。
: ──風が冷たい。身を切る寒さにジャケットの前を窄めながら。
GM: ならば、その――足元。 歩みを進めたところで、急に床から何かが飛び出してきた。
: 「──ッ」思ったよりも間合いが近い。咄嗟に距離を取ろうと後ろに飛ぶ…が。
GM: 完全な真下。そして君を巻き込むようにそれはそのまま空へと飛び上り。
GM: もう一度、何かを飛ばして思いっきり君を吹き飛ばす。
: 迂闊。──せめて地面への衝突を避けようと試みるも。衝撃に意識を揺さぶられ。
: 躰の落下する感覚そのままに、意識も何処かへと墜ちていった。
GM: そして、暗転する景色の風景。


GM: まず、思ったのは妙に柔らかい場所だなと言う事。
GM: 次に思ったのは、妙に暖かいなと言う事。
GM: 最後に思ったのは、何で此処まで妙に白い場所なんだろうと言う事。
: 雲のような、それでいて冷たくはない感覚。最後に見たのは鉛色の空──それが白く広がっている。
GM: ――恐らく此処は……いや、間違いない。
GM: 俗に言う、「病院」と言うところではないか?と思った。
: いつ、何時。抱えられた手を離されて、奈落へと落下するのかと。
: そう思って、身を固くしていたのだが──
: 「…………」
GM: 辺りは白、視線を横に向ければ青空が見える窓。
: 目を開けた。…ぼんやりと滲む格子模様。そして切り取られた蒼。
GM: そんな中で白い布団にその身を包まれている事が確認できる。
GM: 横には小さな戸棚と椅子。 そしてその上には小さめのボストンバックが目に入る。
: 「……珍しい…」柔らかく白い布団に包まれながら、感想を漏らす。
: 久方ぶりの青空に、しばしの間見惚れて。
GM: 此処まで珍しい事が続いたものだから、気付くのがきっと遅れたのだろう。
: 「……此処は?」ようやく、思いが現実へと還る。
GM: 自分の身体が、妙に小さくなっていると言う事に――
: 「───……」それに、声の響きもいつもとは違う。動かせる手で、そっと喉に触れ。
: 「いったい……」もう一度、声に出す。
GM: やがて、軽く扉を叩く音。
: 「…はい?」
GM/**: 「失礼しますね。 ……調子の方は如何ですか?」
GM: それは、確かに昔聴いた声。
: 大きく感じられる枕を抱いて、仰向けの身を起こそうと躰を捻る。
GM: あの時と変わらない笑みを浮かべながらも、一人の女性が入室する。
: 「…あ、はい。今は、たいした事がないみたいで………?」
GM/**: 「準備が良ければ、そろそろ行きましょうか。 直ぐに退院出来る程度で本当に良かった。」
GM: にこりと微笑み、小さめのボストンバックを肩から提げて。
: 「……支部長代理…?」
GM/美鈴: 「はい?何でしょうか。」
: ちょっと待った。いや、そんな筈は……小さな手で、目をこしこし。──小さな手、だ。
GM: 様子を不思議そうに見つめている。
: 「…ぼくは………」一体…?
: 「………ええと、ぼくはどこに行くというのですか…?」
GM/美鈴: 「? 何処って――」
: 「それに、ここは…支部長代理が、どうしてここに…!?」
GM/**: 「怪我の調子も良くなりましたからね。もう退院して支部の方に戻っても大丈夫と言う事ですよ、草野さん。」
GM: もう一人、更に入室するのは若い医者。
GM/美鈴: 「それで、私はお迎えと言う訳です。」
GM/**: 「まぁ、そもそもが大事を取っての入院だったのですけどもね……。」
GM: ははは、とずれた眼鏡を直しながらも苦笑する青年。
: 「…支部長代理は、その…おなくなりに…あ、いえ」
: 「…………わかい」
: 率直な感想が、ぽろっと漏れた(何)
GM/美鈴: 「……?」 なくなり、との言葉に一瞬反応するものの。
GM/美鈴: 「あの、これでも私は22歳ですからね……?」  返答に困って苦笑した(何
: 「22さい………」ということは。心の中で指折り計算……2008年?
: 「…今年は何年。でしたっけ?」
GM/忍: 「今年ですか? 2008年ですよ。」 ほら、と壁に掛けてあるカレンダーを指差し。
GM/忍: 「ともあれ。このような場所で話し込んでいるのもあれですし、そろそろ出ましょうか。」
GM/忍: 「健康な子にはこの場は似合いませんしね。」
: 「……」確かに2008と記されてある。一介のチルドレンを騙すにしても、手が込みすぎている。
: 腑に落ちない事ばかりだけれど、今はその疑念を一旦胸の奥にしまうことにして。
: 「…ええ」
: もぞもぞと身を起こし、ベッドから降りる。
GM/美鈴: 「留守を六会さんに任せているままですしね。 さ、行きましょう。」
GM: 空いているもう片方の手を、君に差し出して。にこりと笑いかける。
: ぴょん。飛び降りるような動作で床に足を付けた。18年前はこうだったかもしれない。
: 「むつあいさん…」
: 今、何をしているんだろう。心細さに顔を曇らせつつも、差し出された手を取った。
: 記憶にまだ微かに残る、その温かい手を。




◇Opening-3 / 懐かしの場所より
ScenePlayer/加賀津 進 : 場所/貧民街 : 登場/不可

GM: 登場をー。
: 登場 #1d10+35
dice - 進:1d10=(1)=1+35=36
: 安(何
GM: うって変わって安いね(何
: 20年経ってもやる気なし(何

GM: “九頭竜”の猛威から三日ほど経った。
GM: この辺りも大分被害にあった……とは言え、少しずつ復旧へと歩み出している。
GM: そんな感じで、君の町工場の従業員も各地へと繰り出されていて。
GM: 結果。一人、工場にて留守番をする事となった。
GM: そんな最中、ひとつの影が近づこうとしていた――

GM: とてとてと。 一人、何処か危なっかしげに道を走る影。
GM: 恐らく、ほぼ両手を塞ぐ形となった箱を持っているせいだろうが。 とまれ、目的地を見つければ更にスピードをあげ。
GM/**: 「――ご、御免下さい。 えっと……あ、あけましておめでとうございます!」
GM: 君の姿を見るなり、何か行きなり新年の挨拶を始めた(何
GM/**: 「…………」
GM/**: 「あと、初めまして。」  申し訳程度につけ足した(何
: 「あ゛〜?・・・誰だお前さん?・・・つーか新年の挨拶にゃちっとおせえとおもうわな〜」修理作業を中断し
: 左腕の作業用ドリル・・・もとい義手を外しつつ、そっちの方へ(何
GM/**: 「あ、あれ?だって三が日の間はこの挨拶で問題無いって在家さんが……」  まぁそれは良いとして(何
GM/**: 「えっと、その。加賀津進さんで宜しいですよね? もしくは“サポートデバイス”さん。」 目線確認ー。
: 「あ゛〜・・・・まあ、そうだが、お前さんどこのもんだ?」くしゃくしゃになった煙草を咥えつつ
GM/**: 「……あ。えっと、あの、も、申し遅れました。」
GM/**: 「僕はUGN黒巣市支部より、六会輔支部長代理の言伝を預かったものなんですけど……。」
GM: 何処か、もしくは何時かに。見覚えのあるような困った表情を浮かべながらも、もう一度頭を下げ。
: 「今日もウチのが皆出払っちまってるから、修理の依頼は〜・・・」
: 「・・・あ゛〜、とっつぁんかの使いか、なら奥に入れや、茶位入れてやっから。」
: 無精髭だらけの顔で気だるそうに欠伸して、頭をぽりぽりしながら(何
GM/昴: 「あ、は、はい。失礼します。」 てくてくとついて行き。
: まあ、事務室でお茶を入れて出しませう
GM: 頂きます(うまうま
: ちなみに、静岡産な(何<お茶
GM: 何という高級品・・・!(何
GM: 落ちついたところで手に持ってた妙に大きめの銀の箱を横に置いて、懐から手紙を差し出した。
: 「・・・・・ん?、なんだそりゃ?」お茶をのみのみ
GM/昴: 「六会支部長代理からの手紙です。」 確かに筆跡は、見覚えのあるそれですの。
: 「あ゛〜ほいほい、んじゃ読むからちっと待っててな。」で、手紙を読みマセウ
GM: 封を開ければ。 先日の九頭竜の騒動で支部員が負傷などで動けるものが少なくなってしまい。
GM: また、六会さん本人も怪我を負ってしまった為に支部の伝令等も出し難くなってしまい。
GM: 少しの間でも良いので、支部にて手伝いを依頼したいとの旨が書かれてますの。
: 「・・・・おいおい、引退したロートルの爺まで引っ張り出す気かよ、勘弁してくれよな〜とっつぁんも。」
: 手で顔を覆いつつ
GM/昴: 「す、すいません。えっと、あの……。」 あたふたと何か困ってみた(何
: 「つってもまあ・・・・、俺に依頼寄越すってこたあ、よっぽど人が居ないんだろうな〜・・・」
: 「あ゛〜?、別にお前さんに言ってるんじゃねえから安心しな。」手をぱたぱたさせつつ
GM/昴: 「確かに、その。支部の人が少なくなってしまったと言うのもあるんですけど。」
GM/昴: 「此処最近……その、何と言うか……。」 暫し言葉を選び。
: 「まあ、依頼の件は後で直接そっち(支部)に行って条件とか聞いてやっけど・・・・ん?」
: どうしたん?と無言で尋ねる
GM/昴: 「……えっと、あの。ともかく、“一人でも信用出来る”人が必要なんです、とは言ってたんです。」
GM: きゅーと何となく縮こまりつつ。
: 「・・・・・・・・・なあ、若いの。」
GM/昴: 「は、はい?何でしょうか。」
: 「世の中”君を信用しているぜ”って上司の言葉ほど、信用できねえものはねえんだぜ?、覚えておけよ。」
: にっと笑いつつ(何
GM/昴: 「そ、そうなのですか?」 じゅんすいn(ry(何
: 「お〜、間違いねえぞ・・・とまあ、それはさておき、依頼の件は分かったが・・・その箱はなんだ?」
GM/昴: 「あ、ありがとうございます。 …………?」
: 銀の箱じーと見つつ
GM/昴: 「あ、これですか? ちょっとさっき、此処に来るまでの道を教えてくれた人に渡されたんです。」
GM/昴: 「これを持って行けば門前払いはしないだろうって、その……。」
GM: どうも此処に来るまでに道に迷ったらしい(何
: 「あ゛〜・・・・、妙だな、今日は買い物の”商品”はとどかねえ筈なんだが〜」ちょっくら失礼と
: 箱をぺちぺちやって、聞き耳立てて
: かぱっと(何
GM/昴: 「商品? あ、えっと――」
GM: 失礼されて、そしてまぁとりあえず差し出して。
GM: 昴がその手を銀の箱から放すと同時にその蓋は開いて。
: 「あ゛・・・・」(何
GM: その瞬間、広げられるワーディング。
GM: そして、反転する世界と同時に――何故だか、自分たちまで気が遠くなっていく気がした。
GM: いや、気のせいではない。 視界が薄れ、どんどんと景色が暗くなっていく。
GM/昴: 「え、ちょ……な、何ですか一体、これ……!?」
: 「っちょ!?・・・まさか、とっつぁんの積年の恨み入りの爆d(ドサ)」そして気を失う(何
GM: 同席するものも同じ感覚を抱いているらしく。 やがて、それぞれ意識は途切れ――


SubM/**: 「――い、……だぞ、おい」
SubM/**: 「…たのー?…きないよ?」
GM/**: 「――がない、なら――」
SubM/**: 「ふむ……しょうがないな、今の内に……を見るんだ」
GM/**: 「見事にシンクロしたな、ついでに俺のジョーカーも押し付けとくか。」
SubM/**: 「見て良いの? じゃあ見ちゃおー。おーい、すすむーん」
GM: 何かわいきゃしてる(何
: 「うーん・・・・・・すまんとっつぁん・・・・もう(ぱぱの)子供達と結託してwktkしねえから・・・・ん?」
: 周囲の喧騒で目が醒めた(何
SubM/**: 「あれ、起きちゃった?」きょとんとする金髪の青年
: 「・・・・んあ?」目を開けむくっと上体を起こす
SubM/**: 「なんだ、つまらんな」さらに向かい側には黒尽くめの青年。
SubM: 君の手には、数枚のカードがある。
GM/**: 「お前らが騒ぐからだろうか。ったく、折角のチャンスを無駄にしやがって……。」
SubM: ちなみに金髪は君の手札を見ている(何)
GM: やはり、見覚えのある人物がまた一人。此方はジョーカーを押しつけようとしてた(何
: 「あ゛〜・・・・おめえ等それはちょっと酷いと思うぜ俺あ〜・・・・って、まてい!!」はっきり目ガ醒めた(何
: 周囲をきょろきょろとする
GM: まぁ、そんな感じでわいわいしてたので。直ぐにその違和感には気づかなかったかもしれない。
SubM/終: 「やはりババ抜きで賭けというのは締まらんな。ポーカーがいいぞポーカー」
SubM/テッド: 「ポーカーってなぁにー?」
GM: ちゃんとその身に生身の両腕があると言う事に――
: 「(腕がある・・・・んな筈ねえ・・・こいつは一体・・・・)」
GM/**: 「ばっか、だから麻雀が一番だっつっただろうが。」
GM/**: 「それをお前らが文句を言うからわざわざババ抜きに変えてやったと言うのに。」
GM/怜二: 「まあいい、起きたのなら仕方ないな。 一旦カード混ぜ直して、最初からやり直すか。」
SubM/テッド: 「マージャンはコマがいっぱいあってわかんないもーん」ぶーたれる
SubM/終: 「そうだな」さくさくとカードを回収
: 「(・・・・こいつは夢か?・・・・にしちゃあやたらリアルだ・・・)ん?・・・あ゛〜そうだな。」
: 言われるままにカードをぽいっと
GM: 進さんの手札取って、シャッフルするね!(何
: ちょ(何
GM: まぁ混ぜ混ぜと(何
SubM/テッド: 「すすむん、寝てたけどどうかしたの?」
SubM: 混ぜるのを眺めつつ
: 「んあ、ちょっととっつぁんに一服盛られたのが今頃な・・・・と、再開の前にちっとタンマ。」
: 自分の携帯を取り出し、日付を確認
GM/怜二: 「どうせなら今度はジジ抜きにすっか、ジジ抜き。 俺がジジとなる奴抜くからな。」
GM: 2008年2月ですね。<日付
SubM/テッド: 「ずるっこなしだよセリザワさん」進の返答にはふーん、とだけ答え。
: 「(んなアホな・・・・・つーか、多分あの時の箱の所為だなこりゃ・・・強力な幻覚EFか何かの効果かもだが・・・)」
: 「あ〜、イカサマすんなよ〜」受け答えしつつ
GM/怜二: 「おいおい、俺がそのような事をするように見えっかっての。心外だな。」
GM: まぁ見てるんですけどね(何
SubM/終: 「そのようにしか見えないから言っているんだろうに」
SubM: 言いつつもさして興味なさそうに。
: 「あ゛〜全くだ。(まあ・・・・動きがあるまで待つか、こっちから動くか・・・どっちにせよ面倒だわな〜)」
: 口と思考が別々のまま(何
SubM/テッド: 「じゃあカード配るよー」
SubM/終: 「あー…いや、私はパスだ。そろそろ退散するとしよう」
GM/怜二: 「そこまで俺は信用無いのかよ……お?」
SubM: 急に席を立ってその場を去ろうとする。
: 「お〜、始めようぜ〜(それに・・・かわらねえと思ってたあの頃をもう少し感じていたいしな・・・)」
: 「・・・あん?どったんよ終?」
GM/怜二: 「何だ、天凪。此処で降りるって事は、お前が今回の費用全出しって事になるぜ?」
SubM/終: 「いやな、ちょっとした勘というか、なんだな」
SubM/終: 「そろそろだろうと思ってな」
GM/**: 「――勘が宜しいようで何よりですね、天凪さん。」
SubM: ちら、と廊下の方を見る終。
GM: ばーんと扉を開けて新たに一人入ってきた。
SubM/終: 「では私はこれで」退場EF(ry
: 「(ぬっはっは)勘は良いが、タイミングは遅いようだな〜相変わらz・・って、ちょ!?ずりい。」(何
SubM/テッド: 「ああっ、ずるい!」
GM/**: 「この場に置いて、私がそれを許すとでも思っていますか?」
GM/**: さわやかな笑顔を向けて退場するならCr7で対抗するよ!とかは言うね、終さんに!(何
SubM/終: 「ちょwwwwおまwwwwwww」
GM/怜二: 「ま、待て。落ち着くんだ六会さん、これには俺達の間で色々と問題になっててだな――!?」
GM/輔: 「言い訳が通用するとでも思ってますか……?」
SubM/テッド: 「ぱぱがおこったー」すすむんの後ろに逃げた(何)
: 「ちょ!?、俺盾にすんなよ!?」(何
: ああ、そうだ・・・昔は毎日がこんなんだったよな、と思い出しつつ
GM: まぁ、そんな調子でわいがやとやっていたけども。やがて溜息漏らし。
GM/輔: 「……ともあれ、そろそろ支部長代理と操君たちが帰ってきますから。 私たちも仕事に戻りますよ。」
GM: 卓上のトランプを片付けながらも、揃ってる面々に。
: 「へーい・・・・(さーて、どうしたもんかね〜)」
SubM: はーい、とかおう、とか思い思いに返事をする面子。
: まあ、ぱぱに連行されて行きますよ(何
GM: 合掌(何





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