□EndingPhase / OnStage

◇Ending-1
ScenePlayer/鬼部 鎖希 : 登場/不可


GM: 黒巣市を離れて、ブラリ。
鎖希: 「────」
GM: 傍らにいる少年―――真神 修夜は、憮然とした表情を隠そうともしない。
鎖希: ぽてりぽてり。当ても無くただぶらつく。
GM/真神: 「………陳腐だが、他に聞き方を知らん。何故、俺を生かした?」
鎖希: 「殺す理由が無いからです」
鎖希: さらり。笑みと共に言ってのける。
GM/真神: 「あのまま放って置けば、おまえが殺さなくても“勝手に死んだ”だろう?」
鎖希: んー、と軽く首を捻って。
鎖希: 「あそこにいた人たちに殺して欲しくなかったし、殺されて欲しくなかったからです」
鎖希: 「鬼姫とか破滅齎す剣とかいわれても」
鎖希: 「まぁ。所詮人間らしい感情は残っていると思ってますから」
GM/真神: 「…フン」
鎖希: 焼とうもろこし食べます?と一つ差し出しつつ。
GM: 鼻を鳴らすも、それは今までより幾分楽しげに。
鎖希: 「とはいえ。貴方の理想も間違ったものでもありませんから」
GM: と、そんなことを話していると、チリンとベルを鳴らし、アイス屋が向こうからやって来る。
鎖希: 「自分の道探しに手伝ってもらおうかなー、と。駄目ですか?」
GM/アイス屋: 「Oh、お嬢さん方。アイスいかがデスか?」
鎖希: 上目で見つつ。アイス屋を目ざとく見つける。
鎖希: 「お前」
GM/アイス屋: 「バニラとチョコとストロベリー、流行のマンゴーもありマスよ」
鎖希: 「…………………バニラで」
鎖希: 数十秒苦悩してから食欲に負けた。
GM/アイス屋: 「毎度あり。お嬢さんかわいいから、30円のところ10円にまけておくヨ」
鎖希: 「で。貴方個人はなにのようなのですか」
鎖希: 商品を二つ先に受け取り。妙に緊迫感を漂わせつつ。
GM/アイス屋: 「oh…私はしがないアイス売り…“他に用なんてありません”。そういうことデス」
鎖希: 「そう」
GM/アイス屋: 「あの程度では、私も“上の方”も、興味が無いデスから」
鎖希: 「そう」
鎖希: 「それで。貴方の本当の顔はどんな顔」
鎖希: 「”親切にしてもらってなんだけれど”。見てると非常に腹ただしい顔なので。その面」
GM/アイス屋: 「HAHAHA、素顔を晒しては、“デスマスク”の名が廃りマス」
鎖希: 「デスマスク、ね」
鎖希: 「覚えておく。──ご苦労様」
GM/アイス屋: 「また“殺し合う”ことになったら、見る機会もあるかもしれません。その時は…どちらか死ぬ時でショウけど」
GM/アイス屋: 「ところでお嬢さん…20円の買い物に一万円札出すのはイジメデスか?」
GM: おつりをせっせと用意しながら。
GM: そして、またチリンとベルを鳴らしつつ、アイス屋は去って行く。
鎖希: 軽く手を振って。真神の元に。
鎖希: ほいとアイスクリームを差し出す。
GM/真神: 「………なんだか、殺気立って無かったか、今」憮然とした顔をしてアイスを受け取りつつ
GM: 甘い物は苦手らしい。
鎖希: 「実は家族の敵でね」
GM/真神: 「そうか。誰も彼も大変だな」
鎖希: 「ねぇ。真神さん」
GM/真神: 「…なんだ?」融け掛けたアイスと格闘しながら
鎖希: 「わたしはプロジェクト・アダムカドモンの事は詳しく知らない。」
鎖希: 「でも似たような事を1000年以上も続けてきたどこか狂った家に生まれた娘の事は知っている」
鎖希: 「あくまで似て非なる他人事。──分かり合える事は無くても感じあえる事は出来ると思う」
鎖希: 「その拾った命で暫く自分探しの旅路に同行してください」
鎖希: アイスが報酬です、とも付け加える。
GM/真神: 「そうか」
GM/真神: 「大変だな。何処もかしこも」
鎖希: 「そうですね。大変です」
GM: 次はせめて、チョコレート味にしてくれ、と付け加えて。



◇Ending-2
ScenePlayer/神無月 冴 : 登場/不可


GM/狛江: 「ど〜ゆ〜ことですか!!?」
GM/狛江: 「あたし、連絡してくれって言いませんでしたか!? 言いましたよね!!」
GM/狛江: 「減点3。ああ、貴方の妹さんが、そろそろ大変なことに…」
: 「いや、その、それが……ってちょ、何ですかその減点方式!?」
: 「……誤魔化したところでどうしようもないですね。」 そう言いながらもどうやら途中で壊してしまったらしい端末を差出。
GM/狛江: 「いいですか…FHにおいて、上に逆らうとどうなるか…ちょっと覚えなおしてもらう必要があるかもしれませんね…」
GM: 瓦を積み上げ、手刀で叩き割る。
GM/狛江: 「16枚!! 新記録、一気に2枚更新!!」
GM/狛江: 「…えーと、何の話でしたっけ?」(マテ)
: 「……今回の任務の途中において、度々何処かからの視線を感じました。」
: 「どうも、それを撒く際のいざこざで壊してしまった模様ですが……」
GM/狛江: 「それって、全部自業自得じゃないですか!? …減点5」
GM/狛江: 「ああもう、妹さんが口では言えないことに…!」
: 「……わざわざ監視をつけるだなんて、そんなに信用ありませんでしたか?私は。」 仕方ないとはいえ、溜息漏らし。
: 「……言っておきますが。 あの子に手を出したら――」
GM/狛江: 「何を言ってるんですか?」
: 「……はい?」
GM/狛江: 「監視を付ける余裕があるなら、もっと人手を使いますよ!」
: 「……つまり、今回のあの視線は……貴女は関係無いと?」 あれ、と不思議そうに。
GM/狛江: 「あたしには、あなたが何を言っているのかさっぱりです」
: 「……そうでしたか。ならば忘れて下さい、恐らく今回の件と関わりがあるとするなら――」
: 「貴女も、同様に監視されていたとは思いますが。」
GM/狛江: 「あたしがそれに気付かないとでも?」(無駄に)自信満々に
GM/狛江: 「それはともかく、隼人は………」
: 「おや、となると何方が監視していらっしゃったのかは知っているのですか?」 こっちは知らないけど。
: 「……UGNの方に。 命に別状はありませんし……その後は流石に分かりかねますが。」
GM/狛江: 「そうか」
: 「彼らなら、悪いようにはしないと思います……いや、思いたいですね。」
GM/狛江: 「…あいつは、あたしと同じ“アダムカドモン”の子だったけど…」
GM/狛江: 「業から抜け出せなかった。誰よりも業が深かったから」
GM/狛江: 「だからって、同情はしないけどね! やっぱり空手をするべきだったんだよ、みんな!」
GM: それは、どこか無理をしているようで。
: 「……。」 んー、と。頬を軽く掻き。
GM: それでも、そうやって笑い飛ばせる強さが、彼女にはあった。
: 「……優しい子ですね、本当に君と言う人は。」
: その様子に、思わず笑み浮かべ。 癖で頭を撫でようとした。
GM/狛江: 「あ! あそこに“おいしそうなラーメン屋”が! せっかくだから、ちょっと食べていきましょう!」
GM: 本人は意識して無いだろうが、スルリと手をかわして。
: 「……」 やれやれ、とその様子を見やり。ゆっくりと後をついていく。



◇Ending-3
ScenePlayer/北条 亮 : 登場/不可


GM: あれから―――。
GM: 詳しい話は、実のところよくわからない。
GM: 霧谷は明言しなかったし、一度裏切った者をどうするか、今のUGNでは扱い難い問題なのだろう。
GM: 命だけでも助けられれば御の字。そんなところだろうか。
GM/椿: 「結局、私は間に合わなかったわね。また…」
GM: 風に髪を流しながら、ポツリと呟く。
: 「また?」
GM/椿: 「私が失敗続きだってこと、どこまで聞いてた?」
: 「……任務の成功率が下がっていた、っていう程度にしか聞いてないよ。」
: はっきりしたことは何も。と首を振る。
GM/椿: 「双枝市では、護衛対象を守れず、支部は半壊。支部長は機能半停止して、恩師は意識不明」
GM/椿: 「次の任地の鳴島市でも、どうにか護衛対象の命は助けられたけど…UGN研究部預かり。協力者の男の子も、まだ入院中」
GM/椿: 「そして、その後は―――」
: 「…彼、か。」
GM/椿: 「止めるどころか、止めに入ることすら間に合わなかった」
: 「…君が止めに来ていたら、きっと何か違った。そんな風に、僕には見えたよ。」
GM/椿: 「私の言葉で、止められたとも思えないけど、ね」自嘲気味に笑って
: 「だから、君が来るのを恐れた。…あの警備員、君を狙っていたんだ。最初から君の足止めをするつもりで。」
GM/椿: 「多分、この変わってしまった世界で、ほとんどの人が傷を負った。それに負ける人がいる。…多くがそうなのは、仕方ないこと」
GM/椿: 「でも、私はまだ…頑張れる。歯を、食い縛って」
: 「彼も、その一人なのかな。」
: 迷っていた、彼は。
GM/椿: 「わからない。けど…だから、私はきっと“ここ”にいる」
: 「ねえ、玉野さん。」
GM: 『ん?』と視線を向けて。
: 「君が彼の分まで、傷を背負うことは、ないよ。」
: 隠れ家にしているビルの屋上。座り込んだまま呟く。
: 「ただ、覚えていてあげれば良いんじゃないかな。」
GM/椿: 「大丈夫。私は、傷を背負ったわけじゃない」
GM/椿: 「思い出にして、仕舞い込んだだけ…」
GM: 今日で一番、無理の無い笑顔を浮かべて。
: 「……。」顔を上げて、椿を見る。
: 「思い出、か…。」
: 笑顔から逃げるように、再び目を伏せる。
: 少しの沈黙があって。
: 「…それじゃあ、僕はそろそろ行くよ。学校、あるからさ。」笑って。立ち上がり。
: 「また任務で一緒になることがあったら、よろしく。」言い残して、ドアをくぐり、その場を去る。
: …思い出は、もう過去のものだから。
: これ以上は何も言えない。
: 呟きを消すように階段を下りた。
: 「……進むべき道も、分かち合う思いも。」
: 僕らには、この世界には、望むべくもないのだと。





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