◇MasterScene / それぞれの部屋で
ScenePlayer/− : 場所/黒羽学園 : 登場/不可
様々な資料や教科書などが錯乱とする部屋の真ん中で、何かの機械を弄っている人影が一つ。 機械からは楽しげな音が漏れ、弄ってる本人も熱中している様子。 それでも耳だけは良いのか。 廊下から聞こえる足音に気付けば顔をあげ。 数秒を待って扉は開かれる。 そこにはやはり、想像通りの人物が立っていた。 「雪さんを見かけたって!? 本当か!?」 「おいおい、此処で嘘を言ったって意味ねーだろ?」 その人物が入ると同時に告げた一言。思わず声を上げてしまい。 「一応は俺だって心配してんだぜ? ってもお前のレベルまで行くと心配し過ぎな感じもするがなー。」 「まったくよー、これだから天然の女生徒キラーって奴ぁ……」 「…………それは君が流した噂だろうが、と言うか前後の繋がり何処だよ……!」 「まぁそれは横に置いてだな。」 「…………。」 「ちぃと説明がムズイ場所だしなぁ、行くなら案内すっぜ? どーするよ。」 「……行くしかないだろ。 早くしないと、また見失ってしまう。」 それだけ告げれば、車の鍵を握りしめて職員室から出ていく人影。 残された人影はただ口元に静かな笑みを浮かばせ。 その後を追った。 |
◇Trigger-1 / メッセンジャー
ScenePlayer/刃金明人 : 場所/路上 : 登場/可
◇Trigger-2 / 集合場所
ScenePlayer/御堂忍 : 場所/路上 : 登場/可
通話が切れた向こう側。
青年は友人が忘れた携帯を再び目の前の机に置いた。 「腑に落ちんなぁ。」 一言呟く。 「嫌でも聴き慣れた声だ、違えるわきゃねー筈なんだがなぁ。」 頭の上で腕を組み。上半身を背凭れに預け。 ――それ程までに似ていたんだ。 今の電話の相手と、この携帯の持ち主の声が。 |