□MiddlePhase-B / OnStage

◇Middle-4
ScenePlayer/“遺されし切っ先” 角槌 穂之香  : 登場/可


穂之香: #1d10+47
dice - 穂之香: 1d10=(3)=3+47=50

GM: その日も音囁くような雨の日だった。
GM: 忽然と消えた彼女はそれから現れず。
GM: 静かに日々だけが過ぎていた。
GM: 下校して。
GM: 支部のホテルが見える大通りを過ぎた時。
GM: ドゥンという音と共に。僅かに地面が揺れる。
穂之香: 「……!?」
穂之香: 「なんですの…?」音に、ホテルの方を見上げる。
GM: 爆発のようですな。
: #1d10+48 登場
dice - 銀: 1d10=(9)=9+48=57
穂之香: 「エリュシオン?……あの辺りは、中枢にあたるのじゃあ…。」呟き
穂之香: さすがに様子を見ようと一歩、そちらへ踏み出す。
: では、崩れた壁ともうもうと散る埃のなかからゆらり、と姿を現す
GM/信吾?: 『そいつさ。銀』
GM/信吾?: 『そいつさえ。殺せば──”俺”は』
: 視線を前へ、そこにあるのは一人の少女の姿。
: 「───ああ、そうか────悪いな、死んでくれ。」
: ぽつりと呟くと同時、能力を発動させる。
GM: 穂之香にはなんか銀色っぽい結晶が目の前の少年の周囲に一つ浮いていて”干渉”しているのがわかる。
GM: 声は聞こえませんが。
穂之香: 「!」
: 穂之香のいる空間が軋み────炸裂する。
穂之香: 銀の声に一歩飛び退る。
: 「避けないでくれよ。すぐに済むからさ。」ゆらり、と歩を進め
穂之香: 「──この騒ぎ、貴方ですのね?」さした傘が転がって、弾けたのを見て。
穂之香: 体勢を立て直す。…念のため《ワーディング》
: 「下手に避けると、余計に痛いよ?」穂之香の背後の空間を爆破。
: 瞬間の時間差を置いて、穂之香の目の前を爆破する。
穂之香: 「……っ!」続けざまの爆風に煽られてバランスを崩す。
: 「さ、これで終わりだよ。」畳み掛けるように爆破するよう力を────
: #1d10+44
dice - 椋: 1d10=(2)=2+44=46
: 「そこまでにしとけ、くそガキ」
秀義: #1d10+46
dice - 秀義: 1d10=(10)=10+46=56
: 銀の背後より手が伸びて、一発。不意打ちの拳。
穂之香: 「くっ…。」近寄れない。掌に集中しかけたところで、別の声にまた意識を。
: 普段なら受けないその一撃で昏倒・・・ってとこですかね。
GM: ですね。
: 「ぐはっ・・・ぅ・・・」ばたり
秀義: 「あんたが角槌 穂之香か。大丈夫か?」
GM: では井波には
: 「さんざいい様に暴れやがって……なんだこいつぁ」足元に倒れた少年に、痛めつけないよう軽く蹴りを入れつつ。
穂之香: 「ええ……。ふがいない所をお見せして仕舞いましたけれど…正直、助かりましたわ。」
GM: 銀の首あたりに浮いていた小さな銀色の結晶がぱんっと弾けて消えたのがわかる。
: ふむ。
秀義: それとは反対側から声を掛け、万が一に備えて少女の前方に立つ。
: 「おい、おっさんよ」向こうの二人に声。
GM: 穂之香・稚日野には落ち着いてみればわかるな。
穂之香: 立ち上がり、倒れた人物を見る。
秀義: 「そうか、こっちで間に合って良かった。どーした、井波?」
GM: ”レネゲイドクリスタル”だよ。
秀義: 弾けて消えた銀に目を遣り、視線を外さないままで声に応える。
: 「何か妙な光……の球? んなもんがこいつの傍で砕けた。今の、何だか解るか?」
秀義: 「…ああ」あんたも、今のが理解るだろう? とばかりに穂之香を見て。
穂之香: 「ええ、恐らくは。…あなた方もご存じということでよろしいのですわね?」
穂之香: 稚日野の視線に答え。
秀義: 頷く。「UGNのエージェントだからな」
穂之香: 「”レネゲイドクリスタル”。いわゆる賢者の石ですわね。」
: 「そっちで何納得しあってんだよ……はぁ? 今のがか?」
秀義: 軽く目を瞑りながら、小さく肯く。
穂之香: 乱れた髪を直しながら。軽くため息。
GM: ”稚日野はもっと詳しい事が理解し断言できる”
: 「ふん。まぁ、随分とイメージが違うもんだな……ところで」ちら、足元の少年を見て。「コイツどうするよ、お嬢さん」
GM: ”あの賢者の石はマスター・レイスが右手につけていたものだ”、と。
秀義: 「そうだ。結晶の欠片といった感じだが…これは」口を閉ざして、言葉を選ぶ。
秀義: 「断言はしたくないが──“マスターレイス”のクリスタルの欠片だと」
秀義: 神妙な面持ちで呟いて、倒れた少年を見やる。
: 「…………ふん」
: それには、ただ不機嫌にそれだけを応えた。
穂之香: 「ところでこの方は適合者ですの?どうするもこうするも私、たった今この方に会ったばかりですのに。」銀を見て。
: 「また起こして暴れでもしたら厄介だがな……どうするよおっさん。伝の病院に担ぎ込んでやってもいいが」
秀義: 「警戒情報によれば、彼が“銀弾”だな。元より彼には用事があったので丁度良いんだが…」腕を組んで逡巡し。
: 「適当に面倒は見てやるぜ、テキトーにな」
秀義: 「適合者、という情報は得ていない。むしろ気になるんだが……」ちら、と穂之香を見て。
秀義: 「ともあれ、あの病院に運んでおいた方がいいだろうな。すまんが、先にこいつを連れて行ってくれ、俺も直ぐに向かう」
穂之香: 「マスターレイス…。」呟いて。自分が狙われた理由を推測する。
: 「あいよ」言い様少年を担ぎ上げ、病院に連れてきますかね。
秀義: 適当にやってくれるという井波に少年を任せることにして。
秀義: 「………」じ、と。穂之香の顔を見つめる。
秀義: 「君は、知っているか?」
穂之香: 「…なんですの?さっきからぶしつけですわ。」
穂之香: さすがに視線に耐えかねて、軽く抗議の意を。
秀義: 「“レネゲイドは惹かれ合う”…更に言えば、賢者の石というシロモノは、それだけで別の欠片を引き寄せる」
秀義: 抗議めいた言葉を受けながらも顔色ひとつ変えず、ただ反応を待つ。
穂之香: 「RVの結晶、惹かれるに最たる物ですものね。」
秀義: 「無礼に取られたようなので、遠回しな言い方をさせてもらえば」
秀義: 「君は“賢者の石”に何らかの関わりを持っている。彼に狙われるだけの……違うか?」
穂之香: 小さくため息。
穂之香: 「私も“同じものを持っている”のではないかと。そう仰りたいのでしょう?」
秀義: しきりに躰を打つ雨にも瞬きすることもなく。一種の確信をもって。
秀義: 「そうだ」
穂之香: 「UGNの方でしたら、別に隠すことでもありませんわね。…ええ。わたくしも“適合者”の一人、ですわ。」
秀義: 「──そうか」肩を揺らして大きく呼吸し。
秀義: 「となれば話が早い、か。不要かも知れんが、この件が解決するまでの間、護衛をさせて貰いたい」
穂之香: 「仕方ありませんわね。件の彼が暴れる原因が私の…いえ、賢者の石にある、というのでしたら。」胸元に手を当て。
秀義: 「詳しい話をしたい。ついてきてくれ」くるりと背を向けて、雨降りの中を歩こうとして、ふと。
秀義: 「……ああ、すまん。雨の中立たせっぱなしだったな」濡れた短髪を掻き上げて、まずったなと相貌を崩す。
GM/?: 「案ずるな」
穂之香: 「傘を無くしてしまいましたから。仕方が…」
GM/?: 「直。気に止める必要もなくなる」
GM: 豪。
GM: 二人の足元を烈火が奔り。爆ぜる。
秀義: 「!」
秀義: 言葉も許可も無く穂之香を抱え上げ、飛び退く。
穂之香: 浮かびかけた笑みを凍らせ、周囲に意識を向けた。が、足元は死角に。
GM: 炎を薙ぐは三十代半ばの獰猛な目を持つ長身の男。──”マスター・レイス”日下部 仁!
穂之香: 「貴方は…!」致命傷は避けるも、いくらか服が焦げ。
GM/日下部: 「お前がここにいるとは想定外だったがな。“打ち砕く者” 」
秀義: 「──“マスター・レイス”!」
GM/日下部: 「”銀弾”に仕込みを入れてやったが。失敗に至ったか。期待もしていなかったがな」
秀義: 「想定内の間違いだろう? 例えこの身が打ち砕かれようと、賢者の石を悪用せんとする者を決して見過ごしはせん!」
GM/日下部: 「フン。理想だけは吼えるか」
秀義: 冷えた金属が急激に熱を持つ。
穂之香: 「“死人の王”…一体何の冗談ですの?貴方はとうに倒されたと……。」
秀義: 「理想と私怨、その両方が俺を突き動かす。かくいうお前は死してなお、賢者の石に執着するか」
GM/日下部: 「レネゲイドは惹かれあい、同時により強い力を求める。それこそ──死の壁を越えるほどにな!」
GM/日下部: 「執念。貴様がそういうそれこそが俺の力の根源でもある。執着もしようさ」
GM: 手にて銀色の結晶を弄ぶ。
GM/日下部: 「娘」
穂之香: 「戯れ言を…。」胸元を押さえる。
GM/日下部: 「改めてその石を貰い受けにこよう。生憎あれは調整中でな。”色々と都合が悪い”」
秀義: 「“合わせ鏡の悪魔”を従えて、か? 残念ながらその先は壁ではなく、お前の墓石だ──」
秀義: セーフティを解除して、ロックオン。雨靄と陽炎の間に揺らぐ男に照準を定める。
穂之香: 「……。そう易々と渡しはしませんわよ。これでも自分の身を守る力くらいは持ち合わせておりますの。」
GM/日下部: 「“打ち砕く者” 。お前は──またあの時の再演となるかな。地に頭を垂れる様が楽しみだ」
GM: ククッと小さく笑い。
GM: 雨の中に掻き消える。
穂之香: 男が…“マスター・レイス”が消えた先を睨み。
秀義: 「抜かせ!」射出された弾丸が虚しく地を撃つ。
秀義: ──鬼神のような形相で、雨の向こう側を見つめていたが
穂之香: 「亡霊の手駒…それが彼だった、と受け取って構いませんのね。」
秀義: 「…ああ。事情は大体理解して貰えたか?」そうであれば幸い、と。
穂之香: 「ええ、大まかには。いくつか気になることも増えましたけれど。……ところで。」
秀義: ──ふと、妙に顔の位置が近いな。と思った、ら。
秀義: 「ん?」
穂之香: 「そろそろ降ろしていただけませんこと?」(何)
秀義: 「…………」状況を認識。
秀義: 「…すまん」
秀義: 軽かったもので、つい。
秀義: 咳払いをしながら華奢な躰を立たせて、バツが悪く背を向け。更に大きな咳払い。
穂之香: 「ワーディング中でなければ貴方の立場を危うくするところでしたわ。」すこーし、すこーしだけ慌てた口調で。
秀義: 「全くだ。敵が3人くらいは増えてたかもしれん」
秀義: 銃口を体内に収めながら、熱を冷やす。
穂之香: 「さておき、説明していただけるのでしたわね。雨が強くならないうちにお願いできまして?」
秀義: 「と、ともあれ、だ。急いで井波達と合流しよう。話もそこで」
穂之香: 「ええ。急ぎましょ。」
秀義: 肯いて、早足で彼らの後を追った。
穂之香: どこか、そそくさと。




◇Middle-5
ScenePlayer/“蒼茫たる世界” 神無月 冴  : 登場/可


: #1d10+47
dice - 冴: 1d10=(3)=3+47=50
GM: 一応合流シーンですね。

GM: では病院を出ようとした際に病院に駆け込んでくる二人組を見かけますな
: #1d10+46
dice - 椋: 1d10=(5)=5+46=51
: 入り口にバイクを横付け。ぐったりした背後の人物にはメット、自分はグラスだけをかけ。
: 「日常に居ない物が見えて、通常じゃ考えられない事象があって――……ん?」
: 自分の傘を捜しあてたところで、新たに入ってきた人影に目線を動かし。
: #1d10+57 登場
dice - 銀: 1d10=(2)=2+57=59
: そのまま肩に少年を担いで中に入ろうとする。……めたくそ怪しい風体の男(何)
: 「……? あれ、えーっと……」 何処か見覚えがあるな、と思って暫し思案し。
: 「…………ぁん?」視線に気づき、立ち止まり。
: 「……あー。 そうだ、井波さんか。お久しぶりです、どうかされたのですか?」
: 「あー……えーと。ああ、神無月、だっけか」
: ようやっと思い出し。
: 手をぽむりと叩き、立ち止まった相手には軽く笑み向け。
: 「はい、神無月です。 ……どうかしましたか?もしかして、交通事故でも……?」
: こんな雨だし、と外を見て、次いでヘルメットのかけられた相手の方へと視線移し。
: 「いや、急患つぅか怪我人を作ったっつぅか……まぁ丁度いい。悪いが手を貸してくれねぇか、コイツを中に放り込む」
: 肩を軽く揺らし、担いだ少年を示し。
: 「へ? は、はい。構いませんが……。」 支部に行くのは少し遅れそうだが――まぁ良いか、と。 もう一度傘を戻して受付へと走る。
: 「んじゃ、受付たのまぁ」
: 言い様、よ。とロビーの待合ベンチに伸びた少年を横たえて。
: 「――お待たせしました、手続き終わらせてきましたよ。 ……で、一体どうしたんですか?その人は……?」
: 「……そんなに思いっきり殴った覚えはねぇんだがなぁ」ひとりごち、被せたメットを外しつつ。
: 「まぁ、何だ。ほれ。あんたんとこ(学校)のお嬢……角槌、だっけか?」
: 「な、殴!? 一体何をして……る……?」 外されたメットの下より出てきた顔に驚愕。慌てて携帯を取り出して画像確認し。
: 「アレを襲ってる所を、婦女暴行で張っ倒した。そしたらなかなか起きなくてなぁ」
: 「穂之香さんを!? と言うか、彼って……もしかして、"銀弾"と呼ばれている子では?」
: 「ん・・・ぅ・・・ぁ・・・」もそりと身体を動かす。
: 「……まぁ、何だ。つまり“R”絡みっぽいらしいんだな、これが……ああ、確かそんなんだったかな」
: イリーガルとしてよく活躍している青年の姿を思い出し、まぁいいか。とあっさり告げて。
: 「……先ほど、連絡がありまして。 何らかのエフェクトの状況下にかかっているので注意の旨と同時に支部の方に顔を出すように……っと。」
: 「うあ・・・いつ〜〜〜」気がついたものの、頭いたいなーとさすりつつ。
: 「ん、起きたか?」暗示が解けているか定かではない状況。流石に些か身構えるように正面に立ち。
: 「あ・・・れ? なんで病院にいるんだ・・・?」
: 「今は正気か、おまえ。さっきまでのこと覚えてるか?」腰だけを折り、目線を合わせるように。
: 「・・・つーか、あんた誰だ。」
: 「そりゃこっちの科白だくそガキ。妙な暗示で婦女子を襲うんじゃねぇ」
: 「さっきまでのことっつっても・・・美鈴さんと話してるうちになんだか気が遠くなって・・・って、ええっ!? 俺そんなことしないっすよっ」
: 「……どうやら、今は大丈夫の様子ですね。 一応、支部の方には連絡入れておきますよ。」
: 開いた画面をそのままに、メールを打ち出し。
: 「ってことはあんたらも、UGN関係者?」
: 「“銀弾”ってのはおまえか? 俺は此処(黒巣)のイリーガルやってる井波って言う」
: 神無月の子言葉には手振りで頷き、目線は少年から外さないまま。
: こそこそと声のトーンを下げて確認しておく(何
: 「ああ、“銀弾”の佐々木 銀だ。で、なにがどうなってるんだ? なんで病院?」
: 「信じられねぇってなら当事者に証言してもらってもいいんだぜ?」
: やってない。という言葉に、外、遠くに見えるふたつのこちらに来る影を認め、気もなく告げる。
穂之香: #1d10+50
dice - 穂之香: 1d10=(4)=4+50=54
: 「同じく、イリーガルの神無月と申します。 ……えぇと、ですね。君が支部長室を破壊したと言う話が……こちらの方に回ってきまして。」
: メール送信を完了したところで、先ほど送られたメールの文面を見せる。
秀義: #1d10+56
dice - 秀義: 1d10=(10)=10+56=66
秀義: やべえ賢者の石が出てからおかしい(爆)
穂之香: いやああ(何)
: 「それと、だ。おまえがお嬢さんを爆破しかけてたから、手っ取り早く殴って止めた。……それで正気に戻ったなら、謝罪の言葉は必要ねぇな?」
: 「え、いや、マジで覚えてないっすけど(汗」
穂之香: 「お待たせしましたわ。…お目覚めになられましたのね。」ロビーで三人を見つけて。
: 「その辺の証言は本人たちにしろや」かかった声に振り返り、正面より一歩下がり。いつでも止められる位置につきつつ。
秀義: 「おう」小さく手を上げ、目を覚ました佐々木の姿を認め、自然に穂之香の間に割って入るように動く
穂之香: 稚日野の動きに「あら」と小さく呟きつつ。
: 「あ、えーと、なんか憶えてないんだけど、襲ったとか襲わないとか・・・怪我、してない?」あたふた>穂之香
秀義: 「…目は覚めてるのか、そいつ?」井波に目線で問い掛ける。
: 「一応近づくなよ、おまえ」佐々木の首根っこだけ押さえつつ。
穂之香: 「傘が駄目になった以外は問題ありませんわ。…先ほどとは目が違うようですわね。」
穂之香: 銀の言葉に頷き。
秀義: 「ふん。欠片が砕けて正気に戻ったか」
: 「少なくとも相手を心配する素振りくらいにはな」稚日野には返す。
秀義: 言葉に肯いて、ゆっくりと三人に近づく。
: 「あ、えーと、なんか知られてるぽいけど、一応自己紹介を。CN“銀弾”の佐々木 銀っす。」へこへこ>稚日野、穂之香
: 「……ともあれ、双方に大きな怪我等が無さそうで良かったですけども……一体何があったので?」
: いまいち状況が把握出来ていない奴は、困り気味に顔を見渡し。
秀義: 「稚日野 秀義だ。ちぃーとばかし若いのが手荒に扱ってしまったが、こちらから訊ねたい事があったんだ」
秀義: ついでに関係者と思しき、なんか細っこい眼鏡の青年にも軽く挨拶を交わしつつ。
: じゃ、銀は稚日野に任せてせんせーにざくっと状況説明しときましょ。
秀義: その辺のカートにあったタオルを適当に掴んで、濡れ鼠にぽいぽいと放り投げて渡しつつ。
: 「えーと、俺が覚えてるのは、こっちに着任挨拶と仕事通知ってことで美鈴さん・・・支部長のところへ行って・・・」
: 「なんか話してるうちに気が遠くなって、気づいたらここにいた、と。」
秀義: 自分もがしがしと頭を拭いて。かくかくしかじかと、先程の出来事を話そう。
: 説明はありがたく聴かせてもらいます(みぅぅ
: まあかくしかでいいか(何
穂之香: タオル受け取りつつ聞こうか。(何)
秀義: 「“マスター・レイス”と会った。…俺の見た限りホンモノのようだ」
: 「……マジで会ったのか?」流石にその単語には一瞬実を強張らせ、反応。
GM: ちなみに。UGN関係者の稚日野の携帯には天城美鈴は怪我の為に現在ある所に搬送済み、になってますね。指揮系統は乱れ気味のようです。
秀義: 「奴曰く、君を使って…賢者の石にちょっかいを出そうとしていたようだが」やや言葉を濁す。それは当人への形ばかりの配慮ではあったのだが。
秀義: 了解です。
: 「でも支部の中で仕掛けられたってことか・・・? それとももっと前から・・・」
秀義: 「俺達の“マドンナ ”も怪我しちまってるしな……思ったよりは状況が芳しくない、か」ふぅむ。腕を組んで顎に手を当てる。
秀義: 「“以前”だとすれば、心当たりはあるのか?」何気なく訊ねる。
: 「“合わせ鏡の悪魔”」
: しばらく考えてから、そう一言告げる。
: 「支部は多少の混乱傾向にある、ですか……。 まいったな、少し尋ねたい事があった――?」
: 「俺も一応、アレの被害者なんですよ。」
: 「たぶん、ですけど」
: 合わせ鏡、の言葉に一瞬反応。 最近、それに似た言葉を聞いた事があったような……。
秀義: 「鏡につくEXレネゲイド、と考えられているアレか…」思案しながら、首を傾げ。ふと。
: 「で、美鈴さんの容態はどうなんですか・・・? いくら操られたからって、まさかそんなことするなんて・・・」
穂之香: 「合わせ鏡というと…クラスの子が話してましたわね。おまじないと聞いていましたけれど…。」
秀義: 「何とも云えないな」その問い掛けは軽く流して、
GM: 聞いてる限りは正直重傷ですね。2,3週間は現場には出られません。
秀義: <容態
秀義: 「……神無月先生、何か心当たりでも?」
: 「……いえ、心当たりと言うか……そうだ、あの時――ひふみさんが言ってた新しいおまじないが確か、“合わせ鏡”――」
: 「ひふみ・・・巴ひふみか?」
秀義: 「ふむ。……おい、井波。何か温い飲み物でも買ってきてくれ」
: 其処まで呟いたところで、肩からかけられている鞄から取り出す一枚の紙。 妙に上手い落書きを今一度見やり。
: 「あん? あー。いいぜ」
: 頭さすりつつ、先ほど聞いたその名前をあてはめてみる
: 適当に聞き流しつつ、いきなり告げられた言葉には素直に応じ、場を離れる。
秀義: 「分かった事は後で教えてやるさ。ジュース代は領収書を持ってきたら払ってやる」(何)
: 「か、彼女の事について何か知っているのですか!? と言うかどうして名前を……!」 フルネームを当てられて、思わず詰め寄り。
: 「そこまで困窮してねぇよ」くそ。と吐き捨て。大股で売店へと。
: 「あ、いや、調査する事件の関係者だったんで。」
: 「そ、そうでしたか。 事件か……。」
穂之香: 「……。」話を聞きつつ。思案。
: 「……これは、彼女――巴ひふみさんと最期にあった友人がその背後に見たと言ったモノです。」
: 「先ほど、支部に顔を出せと言われた際に尋ねようと思ったのですが……。」
: 「あと二人、えーと山田 ちなみ と 結城 泉 だっけか」
: そう言いながら、結晶のついたかまいたちらしき絵を見せて。
: 「! そいつ、どこで?」
: えーと、写真のかまいたちと同一と思っていいんだよね、たぶん(何
GM: 同じですよ(何)
穂之香: 「ちなみさんと、マスターレイス。合わせ鏡。…全部繋がっていると考えて良いようですわね。」呟く。
: 「たぶん、そいつが“合わせ鏡の悪魔”です。」
: と絵を指差して言う。
: 「市内のデパートです、時は昨日夕方。  ちなみさんも関わっていたのか……。」
秀義: 「そして、賢者の石…だ。額のこれは、そう見えないか?」魔獣を指さし。
: 「ええ。 普通ではこの世に居ない筈の生き物と、額の結晶。その二点がまずは引っ掛かっていたのですが……」
穂之香: 「先ほどは突然のことで失念しておりましたけれど…“マスター・レイス”。私少し前に見ていたのですわね。死んだはずのちなみさんと一緒に。」
秀義: 「なんだと?」
秀義: 声に険が混ざる。
穂之香: 「数日前のことですけれど。ちなみさんとお話ししましたわ。その時、“マスター・レイス”によく似た…幻影のような男が、一緒に。」
秀義: 「…そうか」呟き、思案に意識を黙する。
: 「……彼女を動けるようにしたのは、彼なのでしょうかね。 それとも……その“彼”すらも復活させた、他の何か?」
: 「『死んだ』とか『あの世』とか、改めておよそ病院に似つかわしくねぇ会話してるな、そこの集団」暗に、声がでかい。と告げて、集団に戻る。
穂之香: 「先ほどの襲撃といい、見られているようですわね。…貴方が一番声が大きくてよ?」戻ってきた男を咎めるように。
: 「おっと、これは失礼を。」 咳払い一つ。
秀義: 「確かに。病院じゃ縁起でもない話題だったな」皮肉めいた言葉に軽く笑って。
: 「とりあえず、俺の検査いらなさそうなら場所移ります?」
: ぽぽいっ。とマイナーなラベルの缶を放るように渡し。「そりゃどーも。で、話はまとまったのか?」
秀義: 「纏まりかけてさらなる混迷の道を見出した、ってな感じか」
穂之香: 「一連の事件は“まとまって”きた様ですけれど。」缶を受け取り、稚日野の言葉を肯定するように頷く。
秀義: “合わせ鏡の悪魔”、復活した“マスター・レイス”、交通事故で死亡したはずの山田ちなみと、
秀義: 同行したという行方不明の結城泉、屋上で身投げをした巴ひふみ、か。
: 「ふん。成程な」言って、自分の手に残った一本のプルを開け、呷り。「……で、後は何が足らない?」
GM: まぁ。山田 ちなみ:”合わせ鏡の悪魔”:巴 ひふみ:”マスターレイス”日下部仁:結城 泉ぐらいが出ている固定名称ですね(一応) 
秀義: そんな感じですね。UGNに照会して、現時点で得られている情報を流してもらいます。
: 個人的に気になってる事柄として、OPでの香りと落ちていた手鏡の事は調べられませんか?
GM: 調べられますよ。
: 了解、ならばその2点についても調べます。
GM: まぁ。”合わせ鏡の悪魔”/”マスターレイス”日下部仁/がUGN
秀義: あとは、鳴守市襲撃事件かな。こちら側が関与してるのはそのくらいか。
GM: 残りはUGNと警察ですね。
秀義: 了解です。
穂之香: はいな。
GM: 冴先生のものは先述のものに含まれてますのでロールは不必要です。
: おっと、了解です。
秀義: じゃあ振っていきますね。
秀義: “合わせ鏡の悪魔”<情報:UGN>コネあり。#5r10+1
dice - 秀義: 5r10=(1,3,7,10,4)=Critical!!
dice - 秀義: 1r10=(6)=6+10=16+1=17
秀義: “マスターレイス”日下部仁<情報:UGN>コネあり。#5r10+1
dice - 秀義: 5r10=(7,3,10,5,8)=Critical!!
dice - 秀義: 1r10=(4)=4+10=14+1=15
: 流石だ。
秀義: “合わせ鏡の悪魔”17、“マスターレイス”日下部仁は15(UGN)
穂之香: 執念(何)
秀義: 鳴守市襲撃事件(一応)<情報:UGN>コネあり。#5r10+1
dice - 秀義: 5r10=(2,7,1,6,6)=7+1=8
秀義: こちらは8。
: 興味が如実ですね(笑)
秀義: とりあえず自分にとって重要なのはこのくらいで。次どうぞ。
穂之香: じゃあ自分のロイスくらいは自分で振ろうか(何)
: 一応振るかね。同項目にて。先ずは悪魔。#2r10
dice - 椋: 2r10=(8,10)=Critical!!
dice - 椋: 1r10=(4)=4+10=14
秀義: 頑張ってるw
: で。レイス。 #2r10
dice - 椋: 2r10=(1,4)=4
: 興味がないらしい(何)
: あとはまぁ、襲撃事件も。#2r10
dice - 椋: 2r10=(4,4)=4
: これも興味がないようだ。
穂之香: いなみん(何)
穂之香: じゃとりあえず山田ちなみについて。UGNで。#4r10
dice - 穂之香: 4d10=(8+8+3+3)=22
穂之香: しっぱい。#4r10
dice - 穂之香: 4r10=(7,3,4,8)=8
穂之香: 8…むん。
: まあ一通り振っておくかね。
穂之香: レイスについても十分そうだし、あと気になるのは銀くらいなのでこんなもので(何)
: #1r10+0 山田 ちなみ
dice - 銀: 1r10=(1)=Fumble!?
: えへ(何
穂之香: 出たww
: #1r10+0 巴 ひふみ
dice - 銀: 1r10=(9)=9+0=9
: #1r10+0 結城 泉
dice - 銀: 1r10=(7)=7+0=7
: #1r10+0 ”合わせ鏡の悪魔”
dice - 銀: 1r10=(10)=Critical!!
dice - 銀: 1r10=(6)=6+10=16+0=16
: #1r10+0 ”マスターレイス”日下部仁
dice - 銀: 1r10=(6)=6+0=6
: 興味の有無g(ry
: 流石だ……!
穂之香: わかりやすいw
: #9r7 山田さんについて、Mハン1回目。
dice - 冴: 9r10=(2,10,10,4,1,5,10,5,10)=Critical!!
dice - 冴: 4r10=(8,4,4,10)=Critical!!
dice - 冴: 2r10=(8,3)=Critical!!
dice - 冴: 1r10=(7)=Critical!!
dice - 冴: 1r10=(2)=2+40=42
穂之香: 念のため他も素で振っておこうか…ってちょwwwwww
秀義: 先生…w
: なんだこれ(何
GM: うぉい(何
: すげぇ……!
穂之香: ちなみの後ろにいたの先生じゃねえの(違)
: #9r7 ま、まぁ次。 ひふみさんについて、Mハン2回目。
dice - 冴: 9r10=(8,8,8,6,1,1,2,10,4)=Critical!!
dice - 冴: 4r10=(7,4,9,10)=Critical!!
dice - 冴: 3r10=(5,9,6)=Critical!!
dice - 冴: 1r10=(1)=1+30=31
秀義: r7は爆発しますよね(こく)
: また来た(笑)
GM: あーあ(何)
: 爆発・・・しますな・・・(何
秀義: “合わせ鏡の悪魔”17、“マスターレイス”日下部 仁15、鳴守市襲撃事件8、山田ちなみ42(何)、巴ひふみ31、結城泉7(現時点)
: #9r7 泉さんについて、Mハン3回目で打ち切り。 ついでに侵食は3回併せて59で。
dice - 冴: 9r10=(6,9,9,6,3,5,9,2,4)=Critical!!
dice - 冴: 3r10=(3,9,4)=Critical!!
dice - 冴: 1r10=(4)=4+20=24
秀義: “合わせ鏡の悪魔”17、“マスターレイス”日下部 仁15、鳴守市襲撃事件8、山田ちなみ42(何)、巴ひふみ31、結城泉24、となりました。
GM: チッ。突破されたか(何)
: まぁ、後は素振りで試しまsy……舌打ち(何
穂之香: よろしく!(何)
GM: 以上で構いませんかね。
: #9r10 鳴守市襲撃事件。
dice - 冴: 9r10=(8,2,6,2,4,6,5,3,4)=8
: む、駄目だった。 まぁこれ位で良さそうですかの。
穂之香: 8の壁が厚いな(何)
秀義: 生徒以外はどうでもいいらしい(何)
: 解り易い(笑)
: まぁ、詳細は知らないですしな(何<襲撃
秀義: ということで、追加が無ければ以上です。


GM: ・“合わせ鏡の悪魔”
GM: 満月の夜。月の光を浴びながら時計館高校旧校舎階段の合わせ鏡にて24時の鐘を聞くと未来の自分が見えるという御呪いの事。
GM: より正確に言えば月光周期に応じて鏡の中に潜んでいる”獣”が対象者の将来イメージを映し出しオーヴァードとして作り変えるレネゲイド侵食システム。
GM: ”作り変え”は《ワーディング》影響下の元で行なわれる。また代償は命。
GM: 個の将来イメージというのもイメージしやすいというだけで他者のものも同様にして可能ではないか、とは認識できる。
GM: 繰り返し、になるが。”校舎に埋められたレネゲイドクリスタルを基礎にして作られたレネゲイド添付装置にしてシステム。EXレネゲイド”
GM: ・追記
GM: 時計館高校はレネゲイド関連の何かの跡地に建てられている。

GM: ・”マスターレイス”
GM: 数年前にあるイリーガルに打ち倒されたファルスハーツエージェント。ソラリスサラマンダー。
GM: 賢者の石の適合者にして野心家であり、クリスタルの完成一歩手前でプランナーより造反。”死亡”している。
GM: 死亡の際。結晶化した後、死体の中右腕のみが見つからなかったと記録にはある。
GM: 後々、後任が出たが、間も無く死亡。現在は空席となっている。
GM: 現在、活動中の日下部仁はファルスハーツとは接触は未だ無い。

GM: ・鳴守市襲撃事件
GM: マスター・レイスこと日下部仁によるUGN支部強襲事件。該当するデータを奪取後、支部の機能を停止させて離脱。現在に至る。
GM: 該当データは時計館高校のシステム観測データと賢者の石について。

GM: ・山田ちなみ
GM: 黒羽学園高等部の3年。剣道部所属(現在、受験の為に引退)。
GM: 活動家で活発。面倒見もよく評判は悪くない。
GM: ただ酒乱の父親による家庭内暴力があり、剣道部や学業による就業内々定は最近取りやめになっている。母親は死亡。幼い妹と弟がそれぞれ一人。
GM: UGNによるオーヴァード適性は特に無し。
GM: 数日前に結城泉 巴ひふみと共に時計館高校に侵入(主に巴ひふみの先導)。
GM: それから数日して”無人のトラックに撥ねられ”。川に落ちる。遺留品はそこに残留。

GM: ・巴ひふみ
GM: 黒羽学園高等部の3年。帰宅部所属。
GM: ジンクスやゲンを担ぐ性格で大雑把に見えて意外と神経質。遊んでいるように見られているが態度は普通の高校生。
GM: 数日前に時計館高校に仲間と共に侵入。その際に”死亡”し。オーヴァードとして覚醒したと思われる。
GM: 無意識によるエフェクト使用により対象者の目をひきつけたりしていたようである。推定ソラリス。
GM: つき始めてはいたが無論それまでのジンクス、ゲンも『捨てられなかった』のでやめることも出来なかった。
GM: レネゲイドの侵食が脳にまわり、孤独感を加速させてデパートの屋上から子供を伴って飛び降りた。
GM: 現在は植物状態にて生存。

GM: ・結城泉
GM: 時計館高校3年。生徒会所属。
GM: 穏やかな性格で特に問題も無く。生徒および先生達との軋轢も無い。ただ地味な風貌と控え目な性格で影が薄い。
GM: 数日前に時計館高校にサイトで知り合った仲間と共に侵入。おまじないを経てそのまま帰宅し。忽然と姿を消す。
GM: ・追記
GM: ファルスハーツ所属のチルドレン。コードネーム”Cryaway”。数年前はマスター・レイスこと日下部仁のセルに所属していた。
GM: レイス死亡後はセル離脱。ファルスハーツからも身を隠す。
GM: ・更に追記
GM: ”プラン”に沿っての行動を行なっていた模様。

GM: 以上かな。
: ちなみに泉さんのシンドロームって分かります?
秀義: ふむ。得た情報をプリントアウトして提示しよう。
GM: わかりますよ。
GM: 一つはサラマンダーです。
GM: もう一つはわかりません。
: ふむ、了解です。


GM: 沈黙。
GM: 幾らか情報は出回った。ではどう行動するか。
: 結城とやらの関わっていたプランの内容は現時点では解らないかな?
GM: あ。補足。システムが最後まで完遂するまでは”悪魔”は対象者の鏡に移り持ち歩かせる、とあります。ルール的には付喪神ですやね。
: ふむ……なるほど。
秀義: 「元々、日下部セル配下のFHチルドレンだった結城泉が、」
秀義: 「日下部の結晶化した右腕の破片を用いて、“合わせ鏡の悪魔”システムを作り出した…あるいは中心的協力者となった」
GM: ひふみの望みがまだ完全に叶ってなかったので”悪魔”がまだ冴先生が見た時は存在した、って感じですが。
秀義: 「そして、 鏡の中に潜んでいる“獣”が対象者の将来イメージを映し出しオーヴァードとして作り変えたので、」
秀義: 「山田ちなみ、巴ひふみは先程の話のように別の存在として復活を果たした」
: む、了解です。
穂之香: あ。
秀義: 「──って事か? ざっとまとめてみると」
穂之香: ちなみが巻き込まれてたとか言う喧嘩の件はそう言えば出なかったな。
穂之香: (関係ない?)
GM: 父親の関係です。
秀義: 「そちらの先生曰く、巴ひふみが持っていたっていう手鏡の中に一時的に潜んでた…って事になる、か」
穂之香: ふ、ふむ?
GM: ぶっちゃけ直接的に言うと取立て屋。
: 「です……ね。 警察に渡したの、失敗だったかな……。」
穂之香: (ほむ)
: 「推測だけならそのくらいだろうな。……で、そいつらの当座のターゲットたる“石”ってのは……」ちら。とお嬢さんに視線を投げ。
: レネゲイドに関係してる事項とはそれまでは気付かなかったとは言え。 額に手当て溜息。
秀義: 「ご丁寧に『取りに伺う』と言い残していきやがったさ」
: 「ちょっとまて、てことは何か? マスターレイスはそんな状態になってもまだ完全な賢者の石の製造をやってるってのか?」
穂之香: 「死んでもなお、力を求めている様ですわね。」
穂之香: 先ほどの問答通りなら。
: 「まさに執念ですか。 一体、それほどまで力を求めて何をしようとしているのやら……。」
: 「身も蓋も無く言っちまえば、お嬢さんの傍に陣取ってりゃ、手間無く相手が……黄泉返りどもが勝手に現れるってか。──はん」
: ついぞ、鼻で笑う。
GM: ちなみの家庭環境はやや悪。父親は特に働きもせず借金を家族に押し付けて放蕩生活してるので。
GM: 家族を質にして脅しをかけたところでざっくりやったと判断されます。警察情報も含めてですが。
秀義: 「“なりたい自分”は、父親さんの柵からも解放されたかったんだろうな」
: 「むしろ、“そんなになったから”こそじゃねぇの?」佐々木の言葉には返す。
秀義: 「あるいは、“誰か”の意識の中にあるイメージが、そうさせているのか…ともあれ、厄介な相手には変わりない」
秀義: 手の中に収めた缶が軋む。
秀義: 「さて、これからの話になるが。彼女を囮に奴らをおびき寄せるか、あるいは此方から出向いてやるかの二択になるだろうな」
秀義: 「行方不明の“Cryaway”結城泉は何処に…」
穂之香: 「出向くというと、件の高校に?」
秀義: 「我々がそこへ向かうという事も想定内かもしれん。始まりの場所…と云えるからな」
: 「時計館、か?」
秀義: 「最低限、人的被害が拡大しない場所であればいいが」
: 「そも、その時計館ってのは、レネゲイド関係の何かの跡地だってことだろ」
秀義: 佐々木の言葉に頷きながら、ロビーの向こう、こちらの姿を映し出す窓ガラスを何とはなしに見やる。
: 「そういう意味でも、行ってみる。その情報を連中におおっぴらに流す価値はあるんじゃねぇの?」
穂之香: 「どちらにせよ、待ちの姿勢というのはいただけませんわね。」囮よりは、こちらから。
秀義: 「ああ。研究…実験を行っていたと思われる場所だ。先に調査されてはいるが、改めて出向けば何ぞ発見があるかも知れないからな」
: 「罠……とまでは行きませんが、何かがありそうと言えばありそうですね。」 詳細が分からないのは不安ではあるが、と。
: 「ぐだぐだ潜んでいる連中を探すより、解り易い話だぜ。まぁ、多分、だがな」
: 「行くとしたらやっぱ夜中かね。でも、本当に相手をしなきゃならんのはあの鏡のバケモノなのか?」
: 「裏で糸引いてるやつ探さないと、始末がつかないと思うんだが。」
秀義: 「“合わせ鏡の悪魔”はシステムだ。交戦せねばならない状況となるかもしれないが、あくまでも首謀者を叩く」
: 「かまいたちにマスターレイス、そして泉さんか……。」
: 首謀者として、可能性が高いのはと思うと困ったような表情をぼんやりと浮かばせて遠くを一瞬見やり。
秀義: 「“何処まで”がご招待に応じてくれるかは分からんが」未開封の缶を手に、立ち上がる。
: 「そもそも、今回現れたマスターレイスが」
: 「本当に死から復活したものなのか・・・それとも、かまいたちのバケモノと同じように作り出されたものなんじゃないのか?」
: 「……あのなぁ」流石に呆れたように髪をかき回し。
: 「おまえ、欠片なりとマジで死人が蘇ったとか思ってんのか?」
: 「いや、なんかレネゲイドって何でもありな感じが最近しててな・・・」あははと乾いた笑い
: 「例え曲りなりに“アレ”が本物と同じ力であったとしても」ふい。と眼を逸らし。
秀義: 「…足を手配してくる。てきとーに話しててくれ」椅子の上に缶を置き、軽く手を振って。
秀義: ちらりと視界の端に見えた、窓ガラスに映る己の姿。
秀義: 機械に変わっても生き続ける執着の証──亡霊の姿を振り払い、ロビーを後にする。
: 「“黄泉返り”とか抜かしている時点で既に“偽者”なんだよ」
: ちら。と去った『相方』の姿に一寸だけ視線をやり、腕を組んで壁にもたれ。
穂之香: 「偽物でも、本物でも。構いませんわ。」
穂之香: 「真相を知るには。その結城という方が行方不明な以上、“システム”から当たる以外に方法はないのではなくて?」
: 「お嬢さんがそういうなら決まりだ」ぱちん。と指を鳴らし。
: 「ま、そりゃそうなんだけどな・・・」
: 「ちょ、ちょっと待って下さいよ。 穂之香さん、着いて……行かれる気満々ですよね、その様子だと。」
穂之香: 「ええ。」頷く。
: 「先生よ」横から声。
: はぁ、と息を洩らし。 ――確かに現段階で一番の関係者ではあるが。
: 「な、何です?」
: 「あんたはどうする。『生徒を護る』気はあるのか?」
: 「だったらこっちの話に乗れや。──人は、多いほど使い出がある」
: 「……あのですね、井波さん。」 頬をかきながら、苦笑漏らして。
: 「まぁ、安心しとけよ。『餌』になってくれた手前、お嬢さんは少なくとも死なずに返してやるつもりはあるしな」
: 「教師ともあろうものが、生徒を護ろうとしないでどうするんです?」
穂之香: 「友人の心を利用されたのですから。私だけ安全なところにというわけには参りませんわ。」ふう、と息をついて。ベンチから立ち。
: きっぱりと、それだけは言いきって。 笑ってみせる。
: 「だったら悩む必要もねぇってことだろ」
: ふん。と鼻を鳴らし。壁から離れ。
: 「悩んではませんよ。 ……ただ、出来れば静かなところで待ってて貰える状況だったらよかったと思っただけで。」
: 支部があんな状況では無理だろうけども。
: 「おっさん迎えに行ってくらぁ。後はあんたらで覚悟決めるなり、準備するなりしとけ」
: ひら。と手を振り。相方の消えた方へ続き、姿を消す。
穂之香: 「それに、現場に狙われた本人が居ないとなると、それこそ動きにくいでしょう?」冴先生に念を押して。
: 「……まぁ、それもそうなんですけどもね。」
穂之香: 「では学校内の案内は貴方にお願いしますわ。…申し遅れましたけれど。“適合者”の一人、角槌穂之香と申しますわ。」よろしく、と銀に。
: 「……無理と無茶だけは、本当にしないようにお願いしますね。 何かあったら、子を預かる身としてお父様に顔立てが出来ませんので。」
: それだけを告げれば、携帯片手に外へと歩き出した。
: 「ああ、もともとあっちの人間だしな。そのかわりというか、向こうの支部はほとんど壊滅状態だから、行ったら援護の期待はしないでくれよ。」
穂之香: 「心得ておりますわ」どちらへともなく答えて。外に。
: 「上等だ。んじゃ、行くかね。」





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