□EndingPhase / OnStage

◇Ending-1
ScenePlayer/御堂 忍


GM: 少しだけ慣れて覚えた病室への道程。
GM: 以前と同じく階段を上がり角を曲がり。個室の病室の前に立つ。
GM: ただ。以前と違い。人の声が二つ。
: 「……」 扉の前に立ち、部屋を確認して。軽くノック──をしようとして、手を止めた。
: 「あれっ?」首を傾げて。
GM: 小声。
GM: その後。小さな足音がして。
: 来客かな? とりあえず挨拶だけでも…と思って、再度ノックをしようとして。
GM: ドアが勢い良く開かれる。その後、子供…少女が忍の元に飛び込んでくる。
GM/すず: 「とぅーぉ」
: 「うわっ!?……っと、すずちゃんじゃないか」受け止めようとして、勢いによろめいた(何)
GM/すず: 「みどーせんせー。こんにちはー」にぱー。
GM/剛: 「多分、お前だろうと思ってけしかけたんだ。ノリで」
: 「はい、こんにちは。今日は体の具合はいいのかな?」腰を屈めて挨拶をして、部屋の奥からの声に苦笑する。
GM: 扉の向こうで。はっはっはっと笑う剛。
: 「ノリでけしかけないで下さいよ」すずちゃんを撫でつつ、一緒にベッドの近くへと。
GM/剛: 「先生のお陰でな。なぁ御堂先生」先生の所にポイントを置いて
GM/剛: 「じゃあネタで」席を勧めつつ。
GM/剛: 「世話になったな」
GM: 実感を込めて。ぽつり──、と呟く。
: 「ではネタとして受け取りつつ」椅子に座って、鞄を脇に置く。体をそちらに向けて。
GM: すずもおせわになりましたー、とあんまり良くわかって無い様にして鸚鵡返しに。
: 「とっ、当然の事をしたまでですよ?」ヤケに愁傷な物言いに、やや慌て。
GM/剛: 「結局。俺は──まだ俺自身を許せていないのだと思う」
: 「そう、なのかもしれませんね」さっきずれた眼鏡を指で直しつつ向き合う。
GM/剛: 「だから。どうしようもない状況で責められて。俺自身を終えておきたかったんだよ」
GM: すずり──すずを見つつ。剛は言う。
: 「…責め苛みを深める時間があるとするならば──逆に、時間が癒やす傷だってありますよ。それに」同じく、傍らの少女を見つめて。
: 「彼女を置き去りに自分自身を終えてしまったとしたら、多分、死んでからも後悔することになりそうですよ」
GM/剛: 「修次は──元々俺の勝手で山について来たんでな。俺の身勝手でこうまで、と今でも悔やんでる。ああしておけば、とな。柄にもないが」
: ぽつり、と。淡々と呟いた言葉が心の水面にさざ波を立てる。
GM: 剛はすずを撫でつつ。
GM/剛: 「お前。適当な時に時間あるか?」
: 「渋々と登れる山なんて、ないと思いますよ」それは君の勘違いだよと、やんわりと笑う。
: 「非番の日はありますが……」どうしたのです?と首を傾げる。
GM/剛: 「すずを山に連れて行ってやろうと思ってな。ハイキング用に適当に低い山を」
GM: 剛はまだ痛むのかゆっくりと壁に背をもたれかけさせて。
: 「それはいいですね〜」手ぽむ。破顔して、鞄の中から手帳を取り出して予定を確認しようとページをめくった。
GM/剛: 「登りきったそこで」
GM/剛: 「弟──修次が死んだ事をすずに伝えようと思う」
GM: 眼鏡を外し。軽く目頭を押さえる。
GM: 言葉に出さず。立会い頼めるか、と。
: 言葉を一瞬、失い。
: 「……………ええ」目を瞑ったまま、ゆっくりと頷いた。
GM/剛: 「頼む」
: この小さい彼女がそれを理解できるのか。理解した場合、どのような反応を返すのか。
: ──分からないけれども、其処が相応しい場所だと思った。
GM: 何もわかっていない様子のすずをもう一度撫でて。
: 「僕でよろしければ、喜んで」
: 今度は彼の目を見て、改めて頷いた。
GM/剛: 「中腹でもう帰ろうは無しだぜ。御堂」
GM: はっはっは、と何かを振り切るように笑う。
GM: 先日手紙に思った違和感。
GM: 彼が”一人”で──という件だ。
: 「今度……はダメだけど、次の次の日曜日は非番と重なるようで…いやだなあ、今はだいぶ体力が付いた方だと思うんですけども」
: 困ったように笑う。迂回路は無いようだ。
: ペンを持ち、手帳に印を付ける。
GM/剛: 「まぁ。すずに負けたら駄目駄目だな。お前」
: 「ちょっ、プレッシャーかけないで下さいよ!?」
GM: 痛む腹を押さえつつ。布団をかけなおす。
GM/剛: 「じゃあ、な」
GM: 布団に包まる。
: 「ええ。今度は“3人”で、登りましょうか」
GM: 布団の中から軽く手を振る。
: 書き記して、ぱたんと手帳を閉じる。
: “せっかくだから連れていきたかったけど──” そこまで思って、傍らを見遣る。
: 誰も居ないのに。
: 「………………」
GM: すずは忍を見上げるようにして。
GM: ただ見る。
: 僕は“誰”を連れていきたかったんだろう。喉元まで出かけた名前なのに、先は無く。
: 「………次の次の日曜日はハイキングだよ。楽しみだね」
: 笑顔を作って、すずちゃんの頭をそっと撫でた。
GM/すず: 「うん!」
GM: にぱ。何の邪気もなく。笑う。
: 僕は…友人と、この笑顔が守れた。それでいいじゃないか──
: じゃあまたね、と。その笑顔に、サヨナラと約束を交わした。

GM: 『遠くになくしたものは見つかった?』
GM: 病院の屋上からある病室を見ていた車椅子に座った少女は口元だけでそう呟き。
GM: 風の中に掻き消えた。



◇Ending-2
ScenePlayer/水村 繭   一瀬 衡希


GM: あれから数日。何事も無い様に日が過ぎ去り。
GM: 自らも”日常”の中に舞い戻った。
GM: 学校が終了し、帰路につき。それほど時間も立たずして。
GM: ファルスハーツから逃げ出した実験体ジャームが街中に紛れた。エージェントが取り囲んで追い詰めるので“不協和音”は止めを刺すように。
GM: 至極簡単簡潔な命令が下された。本部から直接。
: また本部か!(何)
GM: 美鈴はまだ戻ってませんよ。まだ。
衡希: 本部。(何)
GM: PPPは昨日帰ってきたみたいですが。
: 「逆らったりはしないけれど、気分良いものじゃないわね」煩わしそうに言って(何)
GM: そして──
: 「フレッチャー中尉にもあれから散々小言言われたし…確かに悪かったとは思うけれど」前の事を思い出してごにょごにょ。(何)
GM: 繭。君の向こうから手負いのジャームが向かって来る。
GM: ああ。テンペストは部隊が粗方被害受けたので基地に大人しく戻った。
: 「────残念ね。貴方は、ここでゲームオーバーよ」
: めきりと不愉快な音を立てて、右手を暗い闇を纏った異形の爪へと変貌させ、相手を正面から見据える。
: 東京へ帰れ!(何)
GM: 中尉は冷静な面で世話になったとか言葉ではいいつつ嫌味を含めて小言いって帰った。
GM: ジャームは手を振り切ろうとして。
: なんて出来た人。(何)
GM: ぼたりぼたりと”穴あき”になって崩れ落ちた。
: それは
: 一瀬がやったのか(何)
衡希: おおう(何)
GM: 更に向こう。──数日前に見た”獣”がいる。
GM: ゆっくりと”獣”から”人”に戻る。だが二人の距離は、間合いは遠い。
: 「……な、」驚いたようにそちらへ視線を向ける。
GM: 一瀬がやってくれました。
: このFH野郎!(何)
衡希: 始末して回収任務かな・・・(何)
GM: いえーす。始末して回収任務でございます。
: 「一瀬君──!」(何)
衡希: じゃあその間合いのまま見据えた。向こうの”敵”を。
衡希: 声には応えず。一歩踏み出す。
: 「……いえ、“百剣”」名前を訂正し、見据え。何時でも行動できるように構える。
衡希: ”敵”ならば、倒せばいい。そう思ってもう一歩踏み出す。しかし。
GM: ジャームは軽く痙攣して息絶える。
衡希: 「――”それ”は回収させて貰います。どいてください、水村さん。」
衡希: 考えとは別に、言わなくてもいい呼びかけを口にしていた。
: 「──それは無理な相談ね。貴方がFHチルドレンで。私がUGNチルドレンである限りはね」
: ぎりと見据え。深呼吸。
: 「……本当に馬鹿だった。同じにおいを感じたからって勝手に期待して」前の事を思い出して、吐き捨てるように。
: 「……それでも、あなたにも、悪かったと思う」拳を握りながらも、ぽつりと。
衡希: 少しだけ、視線が揺れる。一歩一歩進みながら、小さく首を振って。
衡希: 「……僕の事は、恨んで貰って構いません。憎めばいい。だけど」
: 「護りたいものがあるんでしょう」
: 苛立たしげに。
: 「だったら前回の事なんてどうでもいいわ」
衡希: 「……ええ。そうです。」その腕から無数の剣を生み出しつつ。
: 「私はここで護りたいものがある。護らなくてはいけないものがある。」
: 「貴方達に、日常に──私の聖域に、手出しはさせない。」それと同じことだろう、と言いつつ。
: 「それを護るためだったらなんだってする。それが私達チルドレンの役目よ!」一瀬に殴りかかるね!(何)
衡希: そうやって言い切る相手に、深く息を吐く。
衡希: 「ああ。やっぱり。――うらやましいんだな、僕は。」決して聞こえないように、小さく呟いて。
衡希: ――迎撃体制を取った。
衡希: そんな感じでエンドなのかしら。(何)
: じゃあ殴りかかる前に雨の日に出会った時のやり取り何かを回想コマで流して、それを振り切るように攻撃をしかけた所でおkで(何)

GM: 『護りたい物は同じなのに──どうしてやり方だけが変わってしまうのだろう』
GM: 何処かの誰かの呟きは世界の片隅で掻き消えた



◇Ending-3
ScenePlayer/神無月 冴


GM: 帰路。やぁ、とにこやかに手を上げたのはどっかで見たようなメイド姿の輩。
: 未だ持って妙に頭がふらつくのは、久々に体力を……血を流し過ぎたからだろうか。 夕日の赤が妙にイロアザヤカに見える、その先に。
GM: この輩「せんせー。暇ある?奢るから茶しようぜ」とかのたまいやがった。
: 「暇、ですか? いや、まぁあるにはあるので大丈夫ですが……。」
: まぁずりずり引っ張られていこう(何
GM: 適当な喫茶店にほおりこんで。
GM: 珈琲二つと勝手に注文するメイド。
GM/メイド: 「まぁ。話は簡単に終わるんで」
: 「は、はぁ。」  ミルクを多めに入れて、啜り。
GM/メイド: 「マスターレイスが持ってった…というか持っている”システム”の被検体はレイス含め三人」指三つ上げて。
GM/メイド: 「同プロジェクトの同様の産物は前述の物を含めて当座三つ。でも先日一つ壊れた。一つはUGN本部」
: 「それは日下部さん本人と……ちなみさん、銀君の事でしょうか?」
: 被検体、との言葉に。数か月前――初めて“マスターレイス”と対峙した時の事を思い出し。
GM/メイド: 「そうだねぇ。一応。検査結果は出てないけれど。山河流という奴も被検体だね。これで4人」
GM/メイド: 「逆に言えば──4人しかいない」
: 「そしてその産物と言うのは、あの“石”の事でしょうか。  ……4人。」
: 最後の一人は知らないな、と。もう一口啜り。
GM/メイド: 「事例、サンプル含めても数少ないものなんだよ──神無月 冴。貴方が興味本位で調べた計画の産物は──は、ね」
GM: こん、と指先で机を叩く。
: 「…………。」 無言でカップをテーブルに。
GM/メイド: 「もう凍結したプロジェクト。プロジェクト・アダムカドモンは極論してしまえば『究極のジャームを形成する事』。これはいいよね。さーえ?」
GM: ニヤリ、と笑って。
: 「……確かにその様な話でしたね。」  頷く事もなく、表情も変えずに。
GM/メイド: 「んで。これはUGNとFHが共同で研究した極秘にしておきたい計画なんだ。『これ』もいいよね?」
: 「……忘れろ、と言う事でしょうか? 貴女の言いたい事は。」
: 続きを促すか如何か少し迷ってから。
GM/メイド: 「んー?」
GM/メイド: 「忘れたいの?」
GM: あっけらかんと。
: 「さあ。 そも、忘れるほどの情報を私が得ているとは正直思ってはいないのですけども……。」
GM/メイド: 「単なるイリーガルである貴方を監督する意味合いはわたしには無いよー。ご協力ありがとうございます、というべきだし」
: あぁ、気持ちが悪い。 窓より差し込む夕日の赤が、更に色濃く映り。
GM/メイド: 「だから口止め」
GM/メイド: 「これは善意でいってるさー」
: 「……成る程。」
GM/メイド: 「神無月 冴。君が興味本位で調べたプロジェクト・エヴァンゲイル−福音計画−ってのはね」
GM/メイド: 「前述の『ジャーム』を打ち倒す為に。作られたモノだということなんだよ」
: 「相反する、もしくは抑制の為の計画ですか。」
GM/メイド: 「これで。忘れるほどの情報を得ていないという前提はこれで消えた」
GM/メイド: 「『ジャームを絶対的に滅ぼす為に如何するか』」
: 「消えてしまいましたか。」 ようやく笑う。困ったような笑いで、硬いものであるが。
: 「……ジャームを絶対的に滅ぼす事など、本当に可能なのですか? いや、可能だとしたらそれは――」
: レネゲイドの暴走によって成り得るのがジャームだとするのならば。 それはつまり、同じようにレネゲイドを持つOVには……。
GM/メイド: 「だから──だから『敵対種の結晶体である運命の剣に目がつけられた』」
GM/メイド: 「うまく殺せるなら。うまく生かせる。──いい例えだと思うけれどにゃぁ」
GM: 運ばれてきた珈琲一啜り。
GM/メイド: 「本題」
: はあ、と。 同じような動作で啜りつつ。
GM/メイド: 「神無月 冴さんや。今回、興味本位にしてもタイミングが悪かったんだ」
GM/メイド: 「今回。黒巣市支部長代理サマが張った罠の中にのこのこ出向いていった訳なんだしね。君は」
GM/メイド: 「本当に手違いなら──これだったよ」首の横で軽く手を振る
: 「天城さんが張った罠? それはどう言う……」
: ただ、ひとつ。小さなため息。
GM/メイド: 「それは興味本位?かな?」
GM: 笑みもなしに問う。
GM/メイド: 「恩を押売するのはみすずちんの望むところじゃないと思うよ。でも聞くなら言わざるを得ない」
GM/メイド: 「メイドは口軽いからねぇ。うん」
: 「……興味本位である、のでしょうね。 認めますよ。」 気まずそうに、少し目逸らして。
GM/メイド: 「ん。まぁ。恩と言うほどでもないから。喋っちまうね。これがある意味本題だから」
GM/メイド: 「聞いてから判断しなっせ。軽蔑するも。恩に着るも。レイスの事もそれで判断しなっせ」
: 「……分かりました。 とりあえず、お聞きします。」
GM/メイド: 「今回UGNは、ね。指揮取れるぽちぱぱもみすずちんも──芹沢も居らず。」
GM/メイド: 「テンペストが攻めて来て。ファルスハーツが狙ってくる『かつてと同じ状況を作り出さないといけなかった』。」
GM/メイド: 「それも被害を制御出来る範囲で」
GM/メイド: 「ジャーム目撃情報は西地区、更に言えば交戦域はクロスタワー建設予定近域しか報告なかったっしょ。」
GM/メイド: 「住人は避難させて置いていなかった。人的被害は0」
GM/メイド: 「“不協和音”がUGNで名指しで言われたのは本部を騙すにも『的確でも不適格でもない』と思わせる人材だったから。」
GM/メイド: 「他にも候補はあったけれどね」
GM/メイド: 「結論を言うよ。”中の掃除”がしたかったわけなんよ。前の頓挫した計画が再開したと聞いて後釜にほいほい乗ってくる輩のね」
GM: ま、PPPの希望でもあるんだけれど、とはにこやかに言いつつ。
: 「……そう、だったのですか。」
: 対照的に絶句。 ……此処までにこやかに話せると言うのも正直凄いなとか考えてしまうのは、
: 何処かで思考を逃避させたいとでも思っているのか。
: 「それは……無事に終わった、のでしょうか?」
GM/メイド: 「それも今回は、ファルスハーツとテンペストを食い合わせて自分たちの被害を無くしつつ、身内整理をしたわけなんだけどね。」
GM/メイド: 「失墜の騎士はいい仕事してた」
GM/メイド: 「粗方終わったよ。でも──残ってるよね」
GM: 言外にレイス達の事を言って。
: 「……あの状態から、更に彼を倒せと言うのは流石に無謀としか言えないでしょうから。」
: あまり覚えては無い、と言うか知らないが。 その頃の自分は闇の中だ。
GM/メイド: 「興味本位なら。もうここでお仕舞」
GM/メイド: 「いい人だと思うから。二階級特進とか胃薬欲しくないならアレとかと関るのをやめるべきだとあやなさんは思うわけですよ」
GM/メイド: 「いったっしょ。だから単なるイリーガルのあんさんにそこまで無理強いできないよー、」
GM/メイド: 「でも事あったらかかわるのん?とフラグ的に聞いてるんよ」
GM/メイド: 「どうよ。ぶっちゃけすぎだろ。まいったか」
GM: こーひーおかわりー。
: 「イリーガルにもそのような階級があるとは初耳ですね。 …………。」  啜り。溜息は今日で何度目だろう。
GM/メイド: 「繭たん風に『神無月 冴がまたタイミング悪く首突っ込んできたわ。死ねばいいのに』とか言われるのも勘弁だろ」
: 「それは勘弁ですね、確かに。」
: 「……関わるべき理由があって。もしくは、関わざるを得ない理由が今後にでもまた発生してしまうのであれば。」
GM/メイド: 「わかった。じゃあそういう風に本部にオブラートに言っておく。冴先生はえらいなぁ」
: 「だから、出来ることならばその様な理由が今後に発生しない事を私としては心から願ってはおきますが。」
: 「……褒められているのでしょうか?それは。」
GM/メイド: 「褒めてるよ。死んだ奴と死にそうな奴はみんないい奴だ」
: 珈琲が無くなったので、代わりに水啜り。 ……妙に喉が渇く。
GM/メイド: 「以上。あやなさんの冴先生アンケートでした」ぺこり。
: 「……褒め言葉ではありませんよ、やはりそれは。」 早死にタイプか、とは小さく。
GM/メイド: 「わたしにとっては十二分に褒め言葉」
GM/メイド: 「さて。仕事に行って来るよ。神無月 冴が対象でなくて良かった」
GM: にこり、と笑って。もう一度一礼。
: 「……もうそろそろ日も完全に暮れる。 要件が済んだと言うのならば、支部の方まで――仕事、ですか。」
: 笑えない冗談には、ただ苦笑。
GM: 上げた時には伝票と共に掻き消える。
: 「…………参った、な。本当に。」  はあ、と。水を一気に飲み干して、伝票も取られてしまったのでそのまま外へ。
: ――あれだけ飲料を飲み干しても、今だに喉の渇きが癒せない。 レンズに西日が反射すれば、眩しそうに眼を細め。
: 「……紅の色。赫。……緋色の、世界か。」
: 何処かで、何かが囁いていた気がする。 ――“アレ”が、“僕”の求めた世界の色だと。 そして望むのは。
: 「……馬鹿らしい、と言うのかな。何もかもと、こう言う時は。」
: 無意識に握る拳には、慣れ親しむ氷は生み出されずに。 ただ、自分の意志通りに動く水。
: 刃状に形作れば――一気に握りつぶした。
: 手からは、眩しい光に負けないくらいに深く、鮮やかな赫を残して。

GM: 『自傷って馬鹿らしいと思わない?』
GM: 一人のリストカッターの呟きは掻き消えた。



◇Ending-4
ScenePlayer/桜井 誠司


GM: 何処とも知らない暗闇──のそこ。
GM: 周囲に人影すら無い”そこ”に
GM: 力を暴走させた”失墜の騎士”が崩れ落ちていた。
誠司: 崩れ落ちてますよ(何)
GM: 「まだ聞こえていると思うけれど。失墜の騎士」
GM: ふいに聞こえる声。
GM: 「選択肢は二つ」
GM: 「死ぬか生きるか」
誠司: 億劫そうに澱んだ目を上げる。
GM: 「死ぬならその首を落としてやる」
GM: 「生きるなら──」
GM: ひらり──と眼前に落ちたのは
誠司: ギャルのパンティーおーくれ
GM: “不協和音”の写真。”百剣”の写真。”無慈悲なる12時の鐘”の写真。──
誠司: 違った(何)
GM: その他諸々の”写真”。
GM: 暗闇でも何故か見える。
GM: 無造作に積み上げられた写真の上に言葉が重なる
誠司: 「……クク……ハハハ……死ぬとか生きるとか。なんでそんなことを、お前なんかに決められなきゃいけない」
誠司: 写真を握り締めて立ち上がる。
GM: 「────ふふっ」
GM: 「じゃあ決まりだね。失墜の騎士。いや──陽を喰らうもの。マスター・エクリプス」
誠司: 「僕にはもう何も残っちゃあいない――この命以外はね」大仰に手を広げる。
誠司: 「フン……マスターネーム、か」
GM: 「貴方は自分自身を捨てる気概が無かった。今ではファルスハーツとしていいエージェントになったものだよ」
誠司: 「気概……ね」
GM: 光が集まって”プランナー”となる。
誠司: 「確かにそうだ。だが今は違う――僕の命すらもはやただのコマだ」
誠司: 「僕は、僕すらも使い捨てて――この世界を絶望の淵に沈めてやるよ」
GM/プランナー: 「それでこそ」
GM/プランナー: 「”私も含め。世界を絶望に包みなさい”」
GM/プランナー: 「期待してますよ」
GM/プランナー: 「”マスターエクリプス”」
GM: 掻き消える。
誠司: 「ハハ……ハハハハハハハハ! 喜んで!」お約束的に高笑いしておく(何)
GM: 「貴方には世界という敵を与えましょう」
誠司: 「あぁそうだ。世界は僕に何も与えちゃあくれなかった。ただただ奪うだけだ」
誠司: 「なら今度は僕が、世界から奪ってやる。ありとあらゆるものを。それでこそ平等っていうものさ」
GM: 哄笑は暗闇に掻き消え。霧散した。





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