□EndingPhase / OnStage

◇Ending Phase 1 『完了』
Scene Player 相模明良 & スタンレー=ダムズルズ Place UGN黒巣支部・支部長室


GM: 事件より、明けて翌日。
GM: 処理班による処理も終わり、適当に報告書もつづり。
GM: 最後の締めとしての、任務報告は支部長室にて。
明良: あふ。ねむねむ。あくびを噛殺しすらせず、目をこすこす。
GM: いつものごとく柔和な笑みで、応接のソファに二人を促した天城支部長代理は、
GM: 真新しいレポートを片手に向かいの席につき。
GM: 「お疲れ様でした」と、相変わらずの口調と態度で、貴方方二人に一礼した。
スタンレー: 「………まぁ、僕らの報告についてはそのレポートで以上ですね。」
スタンレー: 「事後処理やらについては六会さんらに任せていますので。」
GM/美鈴: 「解りました。何かと後味の悪い結果となったようですが……お疲れ様です」
明良: 「昨日はスタンレーさんと、二人でぷよぷよしながらがんばって報告書書きました」えへん。(何)
GM: 今回担当だったはずの、サポートエージェントの姿は、ここにはない。
GM: ただ、先に彼女の持って来ていたレポートに、その名があるだけで。
明良: 「後味悪いのはいつものことですにゃー」
明良: UGNで樋川君死んだのはゴメンネ!といっておく!(何)
スタンレー: 「相模さん連鎖の構築が早いんですよ……何で時々ノイマン脳でも追いきれないのかと」(何)
スタンレー: 「……っと失礼。まぁ誰もいなくなりましたからねぇ、結局。」
明良: 「スタンレーさんこそあの14連鎖全消しはみごとでした」しりやーす!硬いあくしゅ(何)
GM/美鈴: 「樋川さんの件につきましては……それは致し方のないことですから」と、割とあっさり告げられ。
明良: 「でもまあ、ちょっと人が死にすぎたですな」ほみん。
GM/美鈴: 「正直対処の仕様がない事例でしょう。貴方方に限らず。ですけれど」
明良: 「ロイスを失った潜在オーヴァードがショックで覚醒、」
明良: 「なんて二次被害がこれ以上ひろがってないといいんですがー」
GM: そうですね。と頷き。
GM/美鈴: 「後手になりきってしまったのが、今回の敗因……」
GM/美鈴: 「今後は、このような手落ちがないことを願いたいものですが」
GM: ところで。と続き。
スタンレー: 「襲われた時点で、すでに彼はああなることは半ば確定していた、とも言えますからね……」
スタンレー: 「ブラム=ストーカーの従者の変幻性に加え、ソラリスの精神作用能力、」
スタンレー: 「しかもエグザイルの軟体性にオルクスまで……オルクス。」
スタンレー: ふと、そこで何かを思い返す。
GM/美鈴: 「どうかされましたか?」
GM: めくっていたレポートの手を止め、何かを言いかけた彼女の視線が向けられ。
スタンレー: 「…………いえ。今となってはどうしようもない疑問が浮かんだだけです。」
スタンレー: 少しだけ考えてから、首を振る。
GM: そうですか。と、止めた言葉は言及せず。
スタンレー: 「…………疑問、と言いますか……まぁ、今ちょっと考えて自分で否定できてしまったのですがね。」
スタンレー: 「……“本当に、あれは平瀬 智香の意思だったのか”。」
GM/美鈴: 「何か今回の件で訊いておきたいことがあれば、解る範囲でお答えしますが。……それですか」
明良: 「平瀬ぽんの意思もあったし、梶間さんの意思なところもあったんじゃないでしょうかー」
GM: それには、軽く頭を振り。
スタンレー: 「どうにも、戦闘の直前に浮かんだ疑惑が頭から離れなくて……いえ、ね。」
スタンレー: 「最初は《人形使い》の可能性が浮かんだ。」
スタンレー: 「精神から支配すれば、暗示的にそう思うこともできる……が、オーヴァードは操れない。」
GM/美鈴: 「本人でない他人が言えたことではないでしょうが。“彼女達”の意志であったと思いますよ」
スタンレー: 「……今浮かんだのは《ナーブジャック》。ところが、こちらもまたエフェクトが使えなくなる。ペケでしたね。」
スタンレー: 「……いえまぁ、何でそこまでこだわるのかと言えば、こだわる理由もありませんが……まぁ、最後の詮無い疑問。」
スタンレー: 背もたれに寄りかかって。
GM/美鈴: 「『力』的に考えることではなく。ただ受け入れた。それが間違っていても、そうしたかった。友人のために」
明良: 「スタンレーたんはしりたがりですな」ふんふん鼻歌歌いつつ、お茶請けげとー。
GM/美鈴: 「珍しくない感情でしょう。人である限り。──それだけの話だと思います」
明良: 「そういう結論でよいとおもいますよー。ただなんてことない、友達のために」
スタンレー: 「ええ、珍しくもない感情ですが………」
スタンレー: 「死んでしまった人間のためにそこまですることは、果たして綺麗な想いなのか。」
スタンレー: 「しつこいとは思いますけど……知るのをやめたら、僕は僕じゃなくなりますから。」さて、と立ち上がって。
スタンレー: 「報告としては、これで以上でよろしいですよね?」
明良: ソファの背もたれで背のびのび。それを見送る。
GM/美鈴: 「はい。お疲れ様でした。報酬はいつものようにお支払いいたします」
GM: 言って。ぽん。と受け取った資料を叩き、立ち上がり一礼を返した。
スタンレー: 「はい、よろしくお願いします……ま、お疲れ様でした。」
明良: 「おつかれさまでしたー」おういえ。
明良: 「では美鈴さん」たたずまい、なおーし。
GM: はい。とそれには頷き。
明良: 「わたしの報酬はいつものように口座にかっぱえびせんを(ry
スタンレー: 「ま……なんだかんだ言いつつ、結局あまり認めたくないってだけですかねぇ。」
スタンレー: 「死人のために、生きている人間が死んでいくという不毛な世界を。」
スタンレー: 部屋を出るときに、少し立ち止まって。ぽつと。でもって、今度こそ出て行こう。
明良: ばいばーいと手を振ってみおくった。
GM/美鈴: 「生者がそれを認めたら」
GM/美鈴: 「生きているものの意味はなくなることでしょうから、ね」
GM: それだけ、去る背に呟き。
GM: 明良の要求には心得たように、ソファの後ろに手を伸ばし。
GM: 何だかそこには紙袋にいっぱいのえびせんが出てきた(何)
GM/美鈴: 「寮の皆さんで分けてくださいね」とは注釈されたが。多分、初めからご褒美のつもりだったのだろう。多分。
明良: 「報酬はうけとった」しりやーす。ごっそり受け取った(何)
明良: いえすさー。びしっと敬礼とともに、良いお返事だけを返して、寮にだーっしゅ。
明良: わたしも仲間がひどい目にあって自殺したら、あんな風に思うだろうか、とちょっとだけ考え
明良: まったく想像ができなかった自分に、納得しつつひとりうなずく。
明良: ──ああ、これだから、すでに化け物になっているものは。
明良: きゃっきゃうふふー。上機嫌にその場を去った。

GM: 誰もいなくなった部屋。受け取った資料をぱら。とめくり。
GM: 彼女は一瞬。目を付せ。呟き。資料を机に落とす。
GM: ──それが無駄だとて。ただ、心安らかであれと。



◇Ending Phase 2 『日常』
Scene Player 晃野満月 & 天照司 Place 黒羽学園屋上


GM: 数日後。
GM: 平瀬智香、樋川倫明の変死を以って、ここ数日続いていた、黒羽学園高等部の『自殺事件』は幕を閉じた。
GM: 暫くは薄い靄のごとく、事件の陰をうかがうことになるだろうが。
GM: 少なくとも……この場所での時間は、徐々に元に戻りつつあった。
GM: ──いくつかの、教室に残る空席を残滓としつつも。
GM: そして。今日も。
GM: 放課後。下校生徒が帰る校庭の様を足元に見やり。
GM: 秋の日は、確実に暮れようとする時間帯。
満月: 「――――。」 両手を突っ込んだポケットから片手出し、階段の先にある扉を開ける。
満月: 其処に出れば、あるのは何時もと同じ夕暮れ。
満月: ――そう言えば、ハジマリのあの日もこれ位の時間だったっけかと。
満月: 柵に近寄り、ぼんやりと辺りを眺める。 あぁ、暮れ行く陽の光は此処まで眩しいものだったかと。
: 「一人で黄昏るには若すぎる気がするな」
: また指導に来ていたのか竹刀片手に軽く汗をかいた状態で立っている
満月: 「……黄昏るのに年齢制限なんてあったんですか、初めて聞きましたな。」
: 「老けるぞ」
: 笑いながら近づいて
満月: はは、と軽く笑い返し。振り向いて。
満月: 「いーんですよ。寧ろ私ゃちょっとくらい老けこんだ方が多分丁度良い、みたいな?」
: 「年寄りには聞かせられんセリフだな」
: と手摺近くまで近づいて
: 「彼女たちはここから何を見ていたんだろうな」
満月: 「この学校の年寄りって、へたすりゃ生徒よりも元気な人多いんですぜ?知りませんでしたか。」
満月: あくまで軽口を。
満月: 「……何でしょうなぁ。 少なくとも、明るいモノを見てたって事は無いでしょう。」
: 「こんなに生きる力に溢れているのにな」
: 眼下に見下ろす生徒達に目を細めながら
満月: 「……先輩は確か知ってましたよなぁ、私の兄が此処で働いてるって。」  ぼんやり、下見つめ。
: 「あ〜…………晃野先生の方な………」
: 何度か性根を叩き直そうとして失敗した事を思い出す(何
満月: お疲れ様、本当にお疲れ様!(何
満月: 「故に……ってー訳でも無いですけども。」
満月: 「結構私って、何と言うか。相談……ってぇのも違うけど。」
満月: 「とまれ、多少学校の愚痴だとか何だとか言いやすいんですよ。」
: 「それは…良い兄なのだな」
: 嬉しそうに笑んで
満月: 「まぁ、昔から何かあったら大きい人……」
満月: 「この場合、まさしくその兄がその役に当たるのが多少悲しい辺りですが。」
満月: 「先ず相談ってぇ癖がついてたんですよ。」
満月: 「良い兄なんすかなぁ?いや、まー他事やりがてら聞いてくれるって辺りは良いかもしれませんが。」
: 「あれでも、教師である以上忙しいのだろう?時間を割いてくれるだけでも、感謝しないとな」
満月: 「感謝は……まぁ。」
満月: 「……けど、今回のケースだと。」
満月: 「やっぱり……誰にも相談出来なかったから、ギリギリで無いと話せなかったから、」
満月: 「此処までの大事になったのかなぁとか。」
満月: 「物事が物事なだけに、ってのもありますけども。 ……あー、こう、難しいな。」 頭掻き掻き。
: 「自分のせいにするのは簡単だがな、責任を取れない事を悩んでいてもそれは自己憐憫と大差ないぞ」
: 少し厳しい顔になり
満月: 「ともかく、ともかく。 ……結局は何って、如何にかする事って出来なかったのかなぁと。」
満月: 「……どうして此処までになるまでに気付けなかったのかなぁ。 仮にも学校内で起こった事なのに。」
: 「お前は友の為に自分のできる事をした」
満月: 「……それは、そうかもしれませんけど。」
: 「それ以上の事をしたかったのならば、次に活かせば良い、それが経験と言うものだよ」
: と言って近づき
満月: 「……上の望みを見上げればキリは無く、か。 ……活かせ、られますかね。私は、上手い事。」
: 「あのな、晃野。今の晃野が出来る事は」
: 「友達の為に泣いてあげる事じゃないのか?」
: ポンポンと頭を叩きながら
満月: 「………………。」
満月: 「背中、ちと向いてみてくれませんか。先輩。」
: 「了解」
: くるりと背を向ける
満月: 「――――――。」
満月: ぎゅっと、その背を背中から抱き。
満月: その声は小さく、どんどんと大きく。嗚咽混じり。
満月: ――もう、下まで声が聞こえたって構うものか。 ここ数日に溜めていた全ての物を出し切ってやる。
GM: いつの間にか陽は落ちて。人気の去った学園。
GM: ──東の空に浮かぶは、天空の鏡。
GM: それはただ、淡い光を以って。穏やかに、その場にある『ひとつの影』を床に落とした。






←return □CX OnStage   menu   ED BackStage■   After the last… →