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□EndingPhase / OnStage

◇MasterScene / 残された謎
ScenePlayer/− : 場所/支部長室  : 登場/不可


「お帰りなさい。旅行は楽しめましたか?」
「た、楽しめたかと聞かれますと……その。少々ハプニングが連続だったかな、とは。」
「……そうですね、とりあえずは報告書に目を通して頂ければ大方の推測はつくかと。」

下手をすれば行く前よりも疲れた表情をそれぞれ浮かべながらも、差し出された紅茶を啜る。
報告書に一通り目を通した天城支部長代理は、溜息を一つ漏らして再び向き合い。

「そうでしたか、山岡さんが……。確かに風の噂によると、最近挙動がおかしいところがあるとは聞いていましたが。」
「以前にお会いした時には未だ普通そうには見えていましたが。果たして何処で道を誤ってしまったのか……。」
「まぁ、過ぎた事ではありますし……その、これ以上は余り考えない方が良いのでは?」
「……それが一番賢明ですかね。」

旅行に行って、更なる頭痛の種を増やしてきたと言うだけと言うのは流石に悲しいものもあり。
その一言にて、今回の件は終わり――


「――ところで。」
「どうかしましたか?」

今一度報告書を読んでいた天城支部長代理が顔を上げる。

「このUGチルドレンと記載されている"久保田弓菜"と言うのは……何方の事ですか?」
「…………はい?」
「何方も何も……つい最近この街に来た子供だと聞いていましたけど。」
「……此処最近でこの街に配属されたチルドレンと言うのはいませんよ?」

…………。
沈黙が流れる。

「え、いや、私は確かにその通りに聞いて……そ、そうでしたよね?」
「え、えぇ。私も確かにそう記憶していましたが……。」
「ならば、果たして"何時"この街に来た子か。 そして――」

二人を見やり、口を開く。

「本当に"この支部内にて"。その子を見た記憶があるのですか?」

…………。
再び沈黙が支配する。
しかし確かに。 そう言われればこの支部内で見かけた記憶と言うのは――

「……まぁ、そうですね。この少女の事については、一度此方の方で簡単ながらに調べてみますから。」

困惑する二人の様子に苦笑しながらも。

「今日のところは、ゆっくりと身体を休めてください。 ――お疲れ様でした。」


「…………。」
「どうかしましたか?」

支部長室から退出してから、何やら考え込んでいる様子に思わず声をかけ。

「あ、いや。 ……えっと、あの宿に到着した際。あの場所に伝わる噂があると伝えましたでしょう?」
「あぁ、そう言えば。確か幽霊がどうのこうのと……。」
「まあ、あれも恐らくはEX-RVが何かしらに関与していた結果だとは思いますが。」

「で、今更ながらにようやく思い出したのですが……。」

立ち止まり、軽く息を吐き。

「その幽霊と言うのは、どうやら座敷童に似たような類らしく。」
「……果たして家を繁栄させる能力まであるのか、とは流石に言い難いですけども。」

「座敷童……? 確か知らぬうちに子供達の輪に紛れ込んでいて」
「接している間はあたかも昔からの知り合いのような錯覚を覚えさせると言う――……」

「…………。」
「…………。」

今日3度目の沈黙。 ――どうやら、もう一人もその考えに行き当たっているらしい。

「……深く考えるのはやめておきませんか?私たちの心の平安の為にも……。」
「……そうですね、そうします。」


――最後の謎は謎のままに。
こうして色々なものを巻き込んだドタバタ劇も、何時ものように幕は降り。







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